インタビュー

『へんげ』 大畑創監督 インタビュー

大畑創監督の新作『へんげ』が、3月10日(土)よりシアターN渋谷ほかにて全国順次公開。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ、各地の映画祭で注目を集めた本作は、「ある日、突然、最愛の人が見知らぬ存在に変わってしまう」という不条理に襲われた、ひと組の夫婦の物語である。あらゆる娯楽の要素が贅沢につまった本作の魅力から、現代日本の映画館事情に関するご意見まで―大畑監督にたっぷりとお話を伺った。

『DX(ディスレクシア)な日々 美んちゃんの場合』谷光章監督・砂長宏子さんインタビュー障害だけではなく、個性としてのディスレクシア

読み書きの流暢さと正確さに困難のある学習障害「ディスレクシア」。海外では、米俳優のトム・クルーズさん、ヴァージン・グループのリチャードブランソン会長が公表し、欧米では認知の高い障害だが日本ではまだ認知は低い。このディスレクシアを取り上げたドキュメンタリー映画『DXな日々-美んちゃんの場合』がポレポレ東中野で公開中。学習障害を隠しながら職につくため、長続きすることがなく10年で転職12回を繰り返した砂長宏子さんこと美んちゃんが学習障害を公表し、代々木「ユーロデリ」を起業するまでを追う。谷光章監督と美んちゃんに「ディスレクシア」と作品についてお話をうかがってきました。

『100,000年後の安全』マイケル・マドセン監督インタビュー-答えを提示することはしません。あなたの答えはなんですか?

核廃棄物処理場、オンカロを舞台としたドキュメンタリー『100,000年後の安全』。1館での上映スタートから福島原発事故を背景に70館に上映館を拡大し注目を集めた。今回はDVD発売直前に来日したマイケル・マドセン監督に作品についてお話を伺いました。答えを提示するのではなく、質の高い質問を投げかけてるスタイルを取るマドセン監督。福島原発事故にも触れた監督の問いにあなたはどう答えますか。

『恋の罪』小林竜樹さんインタビュー -鬼才・園子温監督作品で映画デビューした期待のイケメン俳優がみせる、不思議な存在感に大注目!

鬼才・園子温監督が女たちの愛と性の地獄を描いた衝撃の問題作『恋の罪』。主演女優たちの壮絶な演技バトルが繰り広げられるなか、渋谷という街で風俗店を経営しながら飄々と生きる若者・カオルを演じ、独特の存在感をみせた注目の新人俳優、小林竜樹(こばやし・りゅうじゅ)さんのインタビューに伺ってきました!

『エイリアン・ビキニの侵略』オ・ヨンドウ監督インタビュー -製作費35万円でゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリを受賞した韓国インディーズ映画界の雄

街の治安を守る34歳の童貞男ヨンゴンが助け出したのはむしゃぶりつきたくなるようなセクシー美人。そんな彼女は実はエイリアンだった?!ソウルの個室が壮大な宇宙と繋がる『エイリアン・ビキニの侵略』。スピード感と広がりある映像でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞した本作はなんと製作費35万円。チャン・グンソクでも2PMのテギョンでもない「34歳童貞」をニューヒーローに仕立て上げ、低予算ながらスリリングな作品を作り上げたオ・ヨンドウ監督に作品について伺ってきました。

『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』インタビュー− したたかに生き残るためのアイスランド流笑いの形。

アイスランドのレイキャヴィクで鯨見学ツアーの乗客が巻き込まれた惨劇を描く『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』。タフな日本人秘書役を演じた裕木奈江さん、ジュリアス・ケンプ監督、プロデューサーのイングヴァール・ソルダソンさんに本作品に対する思いをうかがってきました。

『ふゆの獣』インタビュー-生々しい恋愛を演じる事。役に憑依する驚くべき制作過程。

昨年、第11回東京フィルメックスグランプリを受賞した『ふゆの獣』。相手を思う感情を隠しながら、静かな恋愛のかけひきをしている男女4人が、少しずつ変化し、ついに愛する人の心のうちを見出し激しく感情をぶつけ合う。この映画を一言で表現するとすれば「見苦しいまでの恋愛の生々しさ」。プロットを元に即興で演じられた本作は俳優の発するセリフ、アクションの中にリアルな恋愛の息遣いを感じ、現実の恋愛をのぞき見をしているような錯覚に陥る。 今回は役に入り込むのでなく、役に憑依する驚くべき制作過程を内田伸輝監督と4人の俳優の方々に伺います。

『エクレール・お菓子放浪記』近藤明男監督、山崎未花さんインタビュー―石巻での撮影では俳優とエキストラが自然に気がしれた仲間という雰囲気に

食べ物を盗み更生施設に入れられた戦争孤児アキオがお菓子の歌に希望を見出し、放浪する姿を描く『エクレール・お菓子放浪記』。撮影が行われたのは震災前の石巻を中心とした東北地方。エキストラを始め、多くの地元の協力を得て、昭和の懐かしく美しい情景が収められた。今回は近藤明男監督とアキオ少年と心を通わせる街の娼婦ミカを演じた山崎未花さんに東北ロケの様子を中心にお話を伺いました。東北の人々に助けられた撮影からこの作品が東北の人々の支えになることを願います。

『ピンク・スバル』小川和也監督、宮川和之プロデューサーインタビュー―昭和の懐かしさを感じるイスラエルの街、タイベ。

車泥棒の街、イスラエルのタイベに住む男ズベイルの盗まれた愛車スバル・レガシィを探し出す物語、『ピンク・スバル』。出演するイスラエル家族は自然で生々しく、ドキュメンタリーのような一面を見せるが、このイスラエルのリアルをとらえたのはなんと日本人監督。小川和也監督と宮川秀之プロデューサーの触れるイスラエルは家族のあり方や、大切なものいとおしむ部分で共感し、深く通じ合い、繋がれる場所だという。お二人にどこか昭和の懐かしさを漂わせるイスラエルの街について伺います

『婚前特急』前田弘二監督インタビュー ― ストーリーとキャラクター。前田監督の“刺さる”コメディとは?

24歳のOLチエが5人の恋人たちを査定して“本当の相手”を見つける『婚前特急』。前田弘二監督が描くチエは高慢な女王様キャラでありながら、その一方で本音でぶつかってくる愛すべきキャラクター。魅力的なキャラクターを生み出す監督が愛してやまないコメディについて伺ってきました。元祖スクリューボールコメディから日本の盛りだくさんコメディまで大胆なストーリーと価値観をぶつけ合うキャラクターにあふれた前田監督コメディセレクションをたっぷりとお楽しみください。