《三島有紀子監督特集》ポレポレ東中野で7月20日(土)より開催! 中谷美紀さん、稲垣吾郎さん、北川れい子さんほかコメントが続々到着中!

  • 2024年07月02日更新

長編10作目を記念して、ポレポレ東中野で特集上映を開催!

映画『一月の声に歓びを刻め』ポスター画像今年2月に公開されてから全国各地で上映され、現在もいくつかの映画館で上映中の三島有紀子監督『一月の声に歓びを刻め』。
(c)bouquet garni films

ロングラン上映を続ける本作が、三島監督の長編第10作となることを記念し、ポレポレ東中野では2024年7月20日(土)〜8月2日(金)に、《三島有紀子監督特集》が開催される。

映画監督・三島有紀子は、幼少期から映画に魅了され、NHKを退社後に東映京都撮影所で助監督として経験を積み、2009年に監督デビュー。その後はさまざまな製作会社や配給会社とタッグを組みながら商業映画を撮り続けてきた。『一月の声に歓びを刻め』は、そんな三島にとって、記念すべき長編10作目の監督作品となった。

さらに本作は、オリジナル脚本かつ自身が設立した製作会社・ブーケガルニフィルム一社で完成させた一作目という意味でも、記念すべき作品だ。

今回の特集上映では、『一月の声に歓びを刻め』と旧作を連続上映する。上映予定作品は、『一月の声に歓びを刻め』『しあわせのパン』『少女』『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』『Red』「短編プログラム『オヤジファイト』『よろこびのうた Ode to Joy』『IMPERIAL 大阪堂島出入橋』」。過去の作品群と新作を並行して観ていくことで、三島監督が多彩なテーマを多様なチームで撮ってきた理由が浮かび上がってくるかもしれない。

開催期間中には、三島有紀子監督とキャストやスタッフが登壇するトークイベントなども開催予定。上映スケジュールやトークイベントの詳細は追って発表される。また本特集のオリジナルビジュアルも後日解禁予定だ。ワクワクしながら続報を待とう。


<特集上映に向けて>
「映画とは、何か。考え続けているがいまもよくわからない。
でも、映画を作れば、知らない人と話すこともできる。映画を作れば、共に考えてくれる人もできる。映画を作れば、共に歓んでくれる人悔しがってくれる人もできる。映画を作れば、あなたをもっと知りたいと思う。映画は、友達ができる。
映画の作り方も友達の作り方も不器用だけど、そんな軌跡とも言える。
ほぼ毎日ポレポレのカフェにいる居候だからか、ポレポレ東中野さんが特集を組んでくださった。心の底からありがとうございます。嬉しいです。
スタッフと役者さんたちみなさんの、映画への愛を、是非観に来てください。

三島有紀子


多くの著名人や仕事を共にした仲間から、コメントが続々到着中!

特集上映の開催にあたり、多くの映画評論家、作家、ライター、そして三島監督と仕事を共にしてきたキャスト、スタッフからコメントが続々と到着しているという。それらをまとめたブックレットを特集上映期間中に販売する予定もあるということだ。

6月24日時点で、応援コメントを寄せられた方々(50音順・敬称略)
浅野忠信、阿部一孝、安藤紘平、猪崎宣昭、石森いづみ、稲垣吾郎、浦田知治、大内幹男、大塚智子、大槻貴宏、尾下栄治、奥田瑛二、恩田泰子、甲斐よしひろ、片岡礼子、加藤ひとみ、カルーセル麻紀、菊地洋平、北川れい子、北村匡平、木村信也、黒瀧きみえ、古賀重樹、齋藤寛朗、佐伯竜一、桜木紫乃、佐藤浩市、白川和子、高崎俊夫、田嶋文雄、田中拓人、常谷良男、妻夫木聡、中谷美紀、南波克行、延江浩、藤原季節、藤本徹、洪相鉉、前田敦子、目黒啓太、安川午朗、山口智弘、山村卓也、余貴美子
……上記の方々ほか、各界より続々とコメントが到着中!

今回はそのうちの一部として、三島作品に出演した俳優の中谷美紀とさんと稲垣吾郎さん、映画評論家の北川れい子さんから寄せられたコメントが解禁された。


『繕い裁つ人』の撮影にて,神戸で過ごした2週間は,まるでヴィスコンティーの作品のように高い美意識で埋め尽くされた三島監督の小さな聖域にて、誰にも邪魔されることなく作品だけに没入することが叶い、至福の時間でした。いつの日か再び、監督の笑顔見たさに撮影に励む日が訪れますように。

俳優 中谷美紀さん


三島監督と僕の最初の出会いは、映画『少女』(2016年公開)でした。その後4年の時を経て2020年久々に朗読劇『カラマツのように君を愛す』(小説『しあわせのパン』より)でご一緒する機会に恵まれました。どちらも大変印象に残っており僕にとって大切な作品です。ご一緒した時間は限られているのに、監
督作品のファンである僕は、全作品、ご著書を拝見していますので、常に会話を交わしているような気持ちです。三島監督には自分でも知らない、稲垣吾郎、という俳優の新たな一面を引き出していただき心より感謝しています。これからも多くの作品を生み出していただき、これからも多くの作品を生み出していただき、まだ監督作品を知らずに過ごしている方々が一刻も早く監督の世界に出会い、魂の救いを得てほしいと願ってやみません。

俳優 稲垣吾郎さん


★優等生から問題児へ。

なんと遠くに来たものだ。
三島有紀子監督の初期三作品『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』『繕い裁つ人』をそれぞれ公開時に観たとき、その真面目で誠実な作風に、三島監督は“正解の人”、“優等生の監督”という、いささか煙たい印象を持ったのだった。
が『少女』『幼な子われらに生まれ』『Red』と作品が続く過程で、いや待てよ、三島監督は決して“正解の人”となどという堅苦しく一元的な監督ではない。弱さを含めた人間の暗部や複雑さにも斬り込める、タフな監督なのだ、と遅まきながら印象をあらためたのだった。
そしてそして、ハ―ドボイルドな問題作『一月の声に歓びを刻め』。
監督自身の体験をベースにした三章仕立てのこの作品の、痛みと傷みの映像的求心力は、直接には描かれていない部分まで鮮やかに想像させ、もう降参だ。
今回の三島有紀子監督特集で、“優等生から本音の問題児監督”へと変貌する作品の流れを、もう一度、体験したい。
あっ、まったく未見の短編作品は、
何をさておいても観なくては。

映画評論家 北川れい子さん

開 催 概 要

▼『一月の声に歓びを刻め』公開記念《三島有紀子監督特集》
開催期間:2024年7月20日(土)〜8月2日(金)
会場:ポレポレ東中野 東京都中野区東中野4-4-1-地下
<上映作品>
『一月の声に歓びを刻め』
『しあわせのパン』
『少女』
『繕い裁つ人』
『幼な子われらに生まれ』
『Red』
「短編プログラム『オヤジファイト』『よろこびのうた Ode to Joy』『IMPERIAL 大阪堂島出入橋』」

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編集:富田旻

  • 2024年07月02日更新

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