『第8回 ちば映画祭』― 今年もちばに映画の春が来た! 色とりどりの作品がスクリーンで開花する、見どころ満載の映画祭
- 2016年03月04日更新
今年は千葉市生涯学習センターにて開催。座席数も増えてさらにパワーアップ!
第8回を迎える『ちば映画祭』が、3月19日(土)〜21日(月・祝)に千葉市生涯学習センターにて開催される(※19日は前夜祭)。“千葉県初上映”“若手監督”の作品がメインに、今年も個性的な上映作品が目白押しだ。監督や出演者による多彩なゲストトークも予定しており、大規模映画祭にはないアットホームな雰囲気の中、より深く身近に映画と触れ合うことができるだろう。
※上映作品、上映スケジュール、期間中のイベント等に関する詳細は、『第8回 ちば映画祭』公式サイトをご参照ください。
〜ココがスゴいよ『ちば映画祭』! 行く前に押さえておきたい“8つの見どころ”〜
【その1】オープニング作品は国内外映画祭で話題を呼んだ『ローリング』!
映画祭の幕開けは、独自の映像センスで映画ファンを魅了し続ける冨永昌敬監督のオリジナル作品『ローリング』を千葉県初上映! 多くの 国内外映画祭で上映され話題を呼んだ問題作。見逃していた人はもちろん、すでに観た人も再度スクリーンで鑑賞できる貴重な機会だ。(c)「ローリング」製作委員会
『ローリング』(2015/日本/93分)
監督/脚本:冨永昌敬
出演:三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太ほか
配給:マグネタイズ
【その2】特集上映は杉田協士監督。映像詩人の織りなす世界にどっぷり浸ろう!
映画ファンからの注目度も高い、ちば映画祭の特集上映。これまでも、真利子哲也、村松正浩、山戸結希、田崎恵美、二宮健といった気鋭の監督作品を取り上げてきた。今年は、2011年に『ひとつの歌』が東京国際映画祭で注目を浴びた、杉田協士監督の貴重な5作品を上映。映像の詩人と呼び声も高い杉田監督の、登場人物を見つめる真摯な眼差し、静けさの向こうから聞こえてくるあたたかい思いに触れることができるだろう。21日(月)には、公募した短歌を原作にした新作短編2作品を全国に先駆けてプレミア上映。さらに、同日は千葉アートネットワーク・プロジェクト(WiCAN)協力による、杉田監督とWiCAN代表の神野真吾千葉大学教授のトークイベントも実施。本トークイベントは入場無料だ。
(作品画像:『始発待つ光のなかでピーナツは未来の車みたいなかたち』撮影:橋口義大)
《上映作品》20日(日)『カモメ』『河の恋人』『遠くの水』、21日(月・祝)『反対になった電池が光らない理由だなんて思えなかった』『始発待つ光のなかでピーナツは未来の車みたいなかたち』
【その3】初の商業長編映画公開を控えた中野量太監督の、幻の傑作を上映!
この秋、初の商業長編作品となる『湯を沸かすほどの熱い愛』(主演:宮沢りえ、杉咲花)が公開予定の中野量太監督。家族をテーマに独特の視点で作品を撮り続け、2012年には『チチを撮りに』が多くの映画祭で好評を博した。そんな中野監督の2013年公開作品『沈まない三つの家』が21日(月)に上映される。厳しいシンポジウムで有名な湯布院映画祭でも高評価を受けた幻の傑作、どうぞお見逃しなく!
『沈まない三つの家』(2013/日本/69分)
監督/脚本:中野量太
出演:松原菜野花、椎名琴音、橋本拓也ほか
【その4】鮮度120パーセント! 未来の巨匠候補の作品を見逃すな!
ぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2015でエンタテインメント賞(ホリプロ賞) 、ジェムストーン賞(日活賞) 、映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)などを受賞した中山剛平監督の『したさきのさき』、下北沢映画祭コンペティション部門グランプリの大河原 恵監督『みんな蒸してやる』、田辺・弁慶映画祭 映画.com賞に輝いた石橋夕帆監督の『ぼくらのさいご』、PFFノミネート作品である加藤正顕監督の『海辺の暮らし』など、期待の若手監督の作品を多数上映。ちば映画祭がイチ押しするフレッシュな才能に注目あれ!
【その5】ウワサの個性派作品がちば映画祭に降臨! “細身のシャイボーイ”のミニライブも開催!
新進気鋭の映画監督とアーティストによる音楽×映画プロジェクト『MOOSIC LAB』で、2015年の準グランプリ、観客賞、ミュージシャン賞、女優賞、男優賞に輝いたヒーローアクション人情活劇『劇場版・復讐のドミノマスク』が満を持して(?)ちば映画祭に降臨! 上映後には、出演、主題歌及び音楽を担当した細身のシャイボーイのミニライブで盛り上がろう!(C)Miracle Skinship
『劇場版・復讐のドミノマスク』(2015/日本/76分)
監督/脚本:室谷心太郎
出演:福田洋、望月みゆ、細身のシャイボーイほか
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
【その6】上映機会の少ない短・中編の名作をイッキ見できちゃう!
長編映画より上映機会の少ない短・中編映画。『ローリング』の冨永昌敬監督『悪友の面影』、瀬田なつき監督『あとのまつり』、村松正浩監督『グレイト・グランマ・イズ・スティル・アライブ』、安川有果監督『pray』など、人気監督の短・中編が観られるのも本映画祭の大きな魅力。見逃すと後悔するかも!?
【その7】女流琵琶奏者のライブ&傑作ゾンビ映画『デモンズ’95』の上映も無料で楽しめる前夜祭!
前夜祭では、鬼才ミケーレ・ソアヴィ監督が、錯綜する現実と幻影をダークかつスタイリッシュな映像美で演出し、各国のファンタスティック映画祭で絶賛を浴びた傑作ゾンビ映画『デモンズ’95』を無料上映!(提供:ニューライン)さらに、国内外で活躍する女流琵琶奏者・西原鶴真による薩摩琵琶のライブも楽しめる。17歳にして薩摩琵琶鶴田流鶴田錦史の弟子となり、近年はさまざまな楽器とのセッションや琵琶テクノでも活動中の新進気鋭アーティストのライブは必見だ。ゾンビと琵琶、一度は味わってみたい珍味のような取り合わせ。気になった人はぜひ足を運んでみるべし!
【その8】1日中楽しめる映画祭。小中高生は無料で入場可能!
千葉のご当地キャラクターの登場や、千葉市で撮影した映画のパネル展、映画祭オリジナルグッズや飲食販売を予定。また千葉アートネットワーク・プロジェク(WiCAN)提供のカフェ屋台による、コーヒーやジュースのドリンク販売も実施。さらに、親子アニメ上映会や新鮮野菜市を同時開催するなど、1日中いても楽しめる仕掛けが盛りだくさん。多くの人に気軽に映画にふれてもらうため、高校生以下は入場無料というのも泣かせる。(※年齢確認ができる身分証提示のが必要。未就学児の入場は不可)
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▼『第8回 ちば映画祭』開催概要
期間:2016年3月19日(土)〜21日(月・祝)※19日は前夜祭
会場:千葉市生涯学習センター ホール(千葉市中央区弁天3丁目7番7号)
JR千葉駅東口または北口、千葉都市モノレール千葉駅より徒歩8分
入場料:
・1プログラム券 前売800円 当日1,000円
(日付指定/精算時にプログラム指定)
・2プログラム券 前売1,200円 当日1,500円
(日付指定/精算時にプログラム指定/同日上映の異なる2プログラム有効)
・1日通し券 前売2,000円 当日2,500円(日付指定)
・高校生以下、入場無料
・3月19日(土)前夜祭は入場無料
全席自由・各プログラム入替制(20日、21日)
前売予約:ちば映画祭公式ホームページで 3月14日(月)まで受付
主催:ちば映画祭実行委員会
編集:min
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