話題のインディーズ作品が目白押し!「青山シアター」で川原康臣&岡太地監督作品を観よう!

  • 2019年07月30日更新

インディーズ映画の話題作からレア作まで多数配信
青山シアターの【IF!】がアツい!

“インディーズ映画ブーム”が盛り上がるなか、「近くに上映劇場がない」「気になる監督の過去作品を観たいけれど、上映の機会に出会えない」といった声も聞こえてくる。そんな映画ファンにぜひチェックしてほしいのが、映画配給会社ギャガが運営する動画配信サイト「青山シアター」だ。

最新の映画情報からミニシアター系作品まで、充実の映画コンテンツが満載だが、ミニシアのイチ押しは、【インディペンデント・フィルム(IF!)】というカテゴリー。国内外の映画祭などで話題になった単館系上映作品のほか、自主制作作品からワークショップ・映画学校系の作品までインディーズ邦画作品の傑作が揃い、今ここでしか観られない珠玉のタイトルを、PC・スマホ・タブレット端末でいつでも楽しめるのが魅力だ。

多彩なラインナップから
川原康臣&岡太地監督の配信作品を
本人コメント付きでご紹介!

色とりどりの才能がひしめくラインナップから、お気に入りの監督や隠れた名作を見つけるのも、【IF!】の楽しみ方のひとつ。

今回ミニシアでは、【IF!】で作品を配信中の新鋭監督から、川原康臣監督と岡太地監督にご登場いただき、それぞれの作品について話を伺った。

2018年に『寝てるときだけ、あいしてる。』(川原監督)と『川越街道』(岡監督)を劇場公開して好評を得たお二人は、ともに若手監督の登竜門「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード2005」出身。【IF!】のイチオシ特集、PFFアワード特集《特別編》~2005傑作選 and more!~ でもピックアップされている、要注目の映像作家だ。

PFFの入選監督として出会って以来、それぞれに活動しながら、共同で作品を発表したり、プライベートでも親交を深めているという両監督。それぞれのルーツともいえる過去作品を、本人コメント付きでご紹介していこう。

【写真左/川原康臣(かわはら・やすおみ)】
1980年生まれ。徳島県出身。監督作『おわりはおわり』で「PFFアワード2005」審査員特別賞を受賞。映像製作プロダクションMayFlyを創設。岡太地との共同自主映画プロダクションYOMOFLYを創設。東日本大震災をモチーフとし、互いに脚本を提供した作品『ゆれもせで』『きをつけてね』を特集上映《ぼくらのじしん》と名して池袋シネマ・ロサにて公開。全編トイカメラで撮影された長編映画『寝てるときだけ、あいしてる。』やサニーデイ・サービス『セツナ』MVなど多岐に渡る映像製作活動中。
公式サイト
【写真右/岡太地監督(おか・だいち)】
1980年生まれ。京都府出身。大阪芸術大学映像学科・大学院卒業。大阪芸大での卒業制作作品『トロイの欲情』がPFFアワード2005」に入選し、準グランプリ、音楽賞(TOKYOFM賞)、技術賞(IMAGICA賞)を受賞、2004年にはドイツ・ハンブルグ日本映画祭にて上映される。大阪シネアストオーガニゼーションCO2にて大阪市の制作援助を受け『放流人間』を制作、2007年3月アテネ・フランセ文化センターにて上映。2013年3月『レトロの愛情』が沖縄国際映画祭で特別招待上映。2016 年製作の長編『川越街道』が各地で劇場公開され好評を博す。はなわ・島谷ひとみのMVも監督。武蔵野美術大学映像学科非常勤講師。

川原監督&岡監督が出会った、
思い出深い「PFFアワード2015」入選作!

おわりはおわり
(2005年/日本/120分)
監督・脚本・撮影・編集:川原康臣
制作:堀江裕郎 音楽:大田祐史 ギター作曲・演奏:新見英貴
出演:新見英貴、藤田真代、堀江裕郎、前山直人、若山晴美、川原康臣、坂本雄一、川原裕太(犬)
配信元:一般社団法人PFF

「PFFアワード2005」審査員特別賞、観客賞(神戸)受賞作。恋人との記憶さえも戻らない兄。身ごもった体で婚約者と別れてしまった妹。次第に明かされていく真実がゆるやかに絡み合う……。絶望を抱えて生きる人々のありのまま姿の向こうに見える、かすかな希望。自然な演技とキャラクターが光る兄妹役の新見英貴と藤田真代は、これが演技初挑戦だったというから驚きだ。セリフ回しや映像の質感、音楽が織りなす不可思議な感覚と、普遍的な人間ドラマが混在する、唯一無二の川原ワールドに魅了される。

川原康臣監督アイコン
川原監督
大阪の映画専門学校を卒業後、
地元・徳島の映画館でバイトをしていたときに
出会った先輩や友人と撮った作品です。
それまでは内省的な作品が多かったですが
PFF入選を目指して「誰にでも観てもらえるポップな作品」
を意識しました。
岡太地監督アイコン
岡監督
そこから考えてこの作品になるのがスゴい(笑)!

トロイの欲情
(2005年/日本/85分)
監督:岡太地
制作:小川栄子
脚本:木村優希、岡太地
撮影:岩川洋輔 編集:木村優希
音楽:sun、coporic 録音:松田憲典 美術:内堀義之
出演:松井宏樹、中村真利亜、高城ツヨシ、市河奈央子、河本克彦、岡 久美子
配信元:一般社団法人PFF

大阪芸大の卒業制作として作られ、「PFFアワード2005」で準グランプリ、技術賞(IMAGICA賞)、音楽賞(TOKYO FM賞)、観客賞(北九州)を受賞した作品。それぞれの“欲情”を抱え、満たされない人間たちが、触れ合い、生きるために必要なことを探していく……。人妻と16歳の少年との妖しい逃避行を、クローズアップの多様、真上からの俯瞰ショットなど、斬新なカメラワークで捉えた衝撃的なラブストーリー。若き日の岡監督が鋭角な才能を爆発させた傑作!

ミニシア・アイコン
ミニシア
カメラワークが印象的!
孤独で内向的な少年と、
破滅的な魅力を持つ女性の構図など
初期のレオス・カラックス作品を彷彿とさせる衝撃作!
岡太地監督アイコン
岡監督
たしかに、カラックスやパトリス・ルコントあたりの
フランス映画に影響は受けました。
でも、日本語で同じようなことをやろうとすると
無性にダサくなるし(笑)、当時人気のあった邦画の
ロングショットが続く感じも自分にとっては退屈で。
模索している時に伊丹十三監督の作品を思い出して。
伊丹監督も顔をどーんと映すんです。
そのインパクトはいいなと思って、取り入れてみました。
ただ、アップばかりだと状況や位置関係が伝わらないので
短い俯瞰ショットを入れたんです。
ミニシア・アイコン
ミニシア
おかんの置き手紙シーンも衝撃でした…

東日本大震災直後の東京を舞台に描く共同作品

ゆれもせで
(2012年/日本/20分)
監督・編集:川原康臣
脚本:岡太地
撮影:松井宏樹
録音:石川真吾
衣装:藪野麻矢
出演:神農幸、本多力
配信元:一般社団法人PFF

川原監督と岡監督がそれぞれ東日本大震災直後の東京を舞台に描いた短編を同時上映する「ぼくらのじしん」の1作。震災から1ヶ月後の2011年4月11日。バンドでの成功を夢見て東京で暮らす明海の部屋に元恋人の正雄が押しかけてくる。放射能汚染を懸念して、地元の大阪に連れ戻そうと説得しに来たというが、今ある生活を最優先させる彼女に、応じる気はない。話が平行線をたどるなか、2人の前に突如、“黒い影”が出現する。その正体を知ったとき、明海が出した答えは……? 「PFFアワード2012」入選作。

川原康臣監督アイコン
川原監督
僕が脚本で岡くんが監督の『きをつけてね』と一緒に
短編連作「ぼくらのじしん」として同時上映したんだよね。
ちなみに、この作品の撮影を担当したのは、
『トロイの欲情』に主演した松井宏樹くんです。
岡太地監督アイコン
岡監督
黒い影を演じているのは川原くん。
どちらが影役をやるか決めるために、
二人とも顔を黒く塗ってみたけど、
川原くんのほうが断然似合ってた(笑)。
ミニシア・アイコン
ミニシア
“シャイニング”のシーンも好き…

全編デジタルハリネズミで撮影した、いびつな愛の物語

『寝てるときだけ、あいしてる。』寝てるときだけ、あいしてる。
(2018年/日本/110分)
監督・脚本・撮影・編集:川原康臣
助監督:堀切基和
衣裳:藪野麻矢 音楽:寝子
出演:前田多美、関口崇則、笠島智
©MayFly

東京のとある町で暮らす夫婦の生活の陰陽を全編トイカメラのデジタルハリネズミで撮影し、活写するラブストーリー。のぞみは自らの病んだ心が原因で夫の朝夫と些細な喧嘩を繰り返しながら暮らていた。ある日、朝夫の妹の凛が夫婦を訪ねて来ることをきっかけに3人の奇妙な共同生活が始まる。凛は実の兄である朝夫を溺愛。その明け透けもない物言いと態度で、のぞみと朝夫の間を引き裂こうと働きかける。そして、のぞみの心身はどんどん追い込まれてく……。前田多美、関口崇則、笠島智ら個性派の俳優たちが、うざくて滑稽で、切なく愛おしい人々を演じる。

ミニシア・アイコン
ミニシア
温かみのある映像に浮かび上がる、
3人それぞれの孤独がとても切なくて…。
デジタルハリネズミで撮影した狙いは何ですか?
川原康臣監督アイコン
川原監督
単純に映像の質感が好きだったからです。
もともとはウェブ配信用のドラマとして制作した作品で
夜、布団に入ってスマホとかで観るのに
ちょうどいい雰囲気の映像だと思って。
ミニシア・アイコン
ミニシア
最初にウェブドラマとして制作しようと
思ったのはなぜですか?
川原康臣監督アイコン
川原監督
出演してくれる役者さんの親御さんとか
遠くに住んでいる人にも届けたかったですし、
子どものころ、好きなドラマをワクワクしながら
待っていたときみたいに、日常の小さな楽しみとして
届けるのも面白いと思ったんです。

鬱々とした日々と鮮烈な色彩のコントラストが印象的!

屋根の上の赤い女
(2007年/日本/30分)
監督・脚本・編集:岡太地
撮影:近藤龍人 照明:藤井勇
録音:古谷正志 美術:宇山隆之
音楽:侘美秀俊
出演:山中崇、神農幸、高城ツヨシ、梶本潔、板倉善之
制作:ぴあフィルムフェスティバル
©2007 DAICHI OKA / VIPO

「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2006」製作実地研修完成作品。小さな文具卸会社で事務をするひとみの所に、新人の護摩くんがやってきた。残業明けで目覚めた二人は、いつしかいい雰囲気になるが、気後れして逃げてしまう護摩くん。不満なひとみは倉庫で段ボールの山をひっくり返してしまう。やがて出勤してきた会社の人たちが責任をなすりあい、もみくちゃの乱闘が始まり、あげくに彼らに追いかけられた護摩くんとひとみは屋根の上に逃げ登る……。

ミニシア・アイコン
ミニシア
ヒロインの赤いコートや工場の青い屋根など
色彩の印象が鮮烈でした!
岡太地監督アイコン
岡監督
PFF2005のあと、ぴあスカラシップに落ちて
実家で鬱々としている時期があって。
ある日、家のベランダから見える青い屋根の上に人がいて
何かしたいのに、できない自分の分身のように思えたんです。
それを女性に置き換えて描いたのが、本作のヒロイン。
田舎の工場で働いていて日々ジレンマを抱えているけど、
赤いコートを着て少しでも自分を際立たせようとする。
そんな女性に自分を重ねたのが企画の発端です。

【バウムちゃんねるSEASON1】無料配信中!

川原監督と岡監督も参加する【バウムちゃんねる】は、芸能プロダクション「バウムアンドクーヘン」所属俳優のプロモーション用に製作された5分前後の短編映像集。

俳優の演技を手軽に見てもらおうという趣旨で始まったが、多種多様な実力のある監督たちが参加しており、それぞれの監督たちの魅力と俳優たちの個性がぶつかり合った、これまでにないエンターテインメント作品が生まれている。【バウムちゃんねるSEASON1】の作品は、すべて無料で配信中。気になる俳優や監督の作品は、ぜひチェックしてみよう!

ミニシア・アイコン
ミニシア
川原監督、岡監督。
興味深いお話をありがとうございました!!

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▼「青山シアター」情報

・運営会社:ギャガ株式会社
・無料会員登録、視聴方法、料金等の詳細は「青山シアター」にてご確認ください。
©GAGA Corporation. All Rights Reserved.

取材・編集・文:min

  • 2019年07月30日更新

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