『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』-あのゴーストフェイスが帰って来る! 大人気ホラーシリーズ11年ぶりの続編。

  • 2011年10月27日更新

いまやハロウィンの仮装の定番となったゴーストフェイスがスクリーンに蘇る! 本作ではシドニー役のネーヴ・キャンベル、ゲイル役とデューイ役のコートニー・コックス&デイヴィッド・アークェット夫妻(現在別居中?)といったオリジナルキャストに加え、高校生を演じる新進俳優、豪華なカメオ出演者たちが新旧世代のファンを魅了。スピード感あふれるストーリー展開や戦慄の連続殺人シーンがさらに進化し、単なる続編ではなく新しい作品としての魅力を生み出している。



小さな田舎町で繰り返される新たな惨劇
カリフォルニア州ウッズボローで起こった連続殺人事件から10年。事件で生き残ったシドニーは自叙伝を執筆し、人気作家になっていた。彼女は本のサイン会場で元人気リポーターのゲイルに再会。そこにゲイルの夫で保安官のデューイが飛び込んで来る。女子高生を惨殺した犯人が使った携帯の電波を会場から受信したのだという。そして携帯電話と血塗られたシドニーのポスターが彼女の車のトランクから発見される。叔母のケイトといとこのジルの家でかくまわれることになったシドニー。だが、彼女の周囲の人間が、次々にゴーストフェイスのマスクをかぶった人物に襲われ、あの惨劇が繰り返されていく。


従来のパターンと新世代の感覚の融合
この新作でも、ショッキングなオープニング、オタクによる映画トリビアなどシリーズのパターンがいくつか踏襲され、ファンを喜ばせる。だが、オリジナルキャストへの安心感や、映画の中だけでなく現実でもキャラクター化されているゴーストフェイスへの親近感に油断していると、懐かしさだけではすまないことに…。
作品中、映画サークルの生徒が「今回の事件では手口はさらに残忍になり、犯行をネット中継している」と分析するように、殺人シーンはより凄惨なものになり、プロファイリングも難しい。
物語の軸をとなるのは、“死”はまだ人生のかなり先にあると信じている、大人と子供の狭間に生きるハイスクールの生徒たち。こうした次世代の彼らの存在や現代の文化が、作品に新鮮味を与え、従来のパターンや旧作から引き続き登板した登場人物とバランスを成している。


善良な市民の中に隠れているゴーストフェイス
何度も生き返る殺人鬼の映画と異なり、このシリーズの恐ろしいところは、ゴーストフェイスをかぶった連続殺人犯が毎回違うこと。歪んだ心を持ち、歪んだマスクをかぶる心の闇を抱えた人物が、この小さな町の市民の中に複数隠れているという怖さは、もはや映画の中に限ったことではない。これからもゴーストフェイスは半永久的に存在し、次世代に受け継がれ、それを纏う人間とその周囲だけが変わっていくことを考えると、それ自体もかなりホラーだ。


肩の凝らないホラームービー(?)
意外な犯人像や衝撃のラストシーンなど面白さがさらにパワーアップし、“次世代に向けて正当な続編として生まれ変わった”本作。だが、そこはやはり『スクリーム』シリーズ。殺人の手法はオーソドックスで、心理的恐怖もマイルドに抑えられている。ホラー映画が苦手で「恐い映画を少しだけ覗いてみたい」という人でも、肩の凝らないホラームービーとして楽しめるかも。


『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』公開・上映情報
2011年/アメリカ/カラー/111分
R15+
原題:Scream 4
監督:ウェス・クレイヴン
脚本&原キャラクター:ケヴィン・ウィリアムスン
出演:デイヴィッド・アークェット、ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、エマ・ロバーツ、ヘイデン・パネッティーア、アンソニー・アンダーソン、アリソン・ブリー他
配給:アスミック・エース
●『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』公式サイト
©2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.
※10月29日(土)シネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー.

文:吉永くま

  • 2011年10月27日更新

トラックバックURL:http://mini-theater.com/2011/10/27/scream4/trackback/