フィンランド映画祭2011-ユーモアとヒューマンのフィンランド映画をたっぷりと
- 2011年10月02日更新
最新フィンランド映画5本を上映。注目はフィンランドならでは“笑い”。
「「ムーミン」「エア・ギター選手権」「ノキア」「アキ・カウリスマキ」この4つを生んだのはどこの国でしょう?そう。答えはフィンランド。ファンタジー、ユーモア、スタイリッシュが共存する国フィンランド。そんなフィンランド制作の最新作が楽しめる『フィンランド映画祭 2011』が10月2日より角川シネマ有楽町にてスタートする。
『フィンランド映画祭 2011』の注目はなんといってもフィンランドならでは“笑い”。フィンランドの笑いにタブーなし。ダメ男がデジタルチューナーを求めるロードームービー『ラップランド・オデッセイ』と全世界の子どもの夢“サンタクロース”を相手に戦う村人の物語『レア・エクスポーツ~囚われのサンタクロース~』。「そこは笑っちゃだめ!」というネタも笑い尽くす、飽くなき笑いの精神から紡ぎだされたフィンランド作品二本が登場。邦画にはない北欧流の笑いを楽しんでいただきたい。この他、実話をもとにしたヒューマンドラマなどフィンランドで制作された最新の作品5作品を一挙上映。上映後にティーチインが予定されている回もあるので監督との対話をするチャンスも見逃さないで。
『ラップランド・オデッセイ』
(原題:Napapiirinsankarit)
94分/2010年/デジタル上映
監督:ドメ・カルコスキ
脚本:ペコ・ペソネン
撮影:ピニ・ヘルステッド
製作:アレクシ・バルディ
キャスト:ユッシ・ヴァタネン、ヤスペル・パーッコネン、ティモ・ラヴィカイネン、パメラ・トラ
失業中のヤンネは、長年の恋人イナリからデジタルチューナー購入用に渡された50ユーロを酒代に使ってしまう。ヤンネにほとほと嫌気がさしたイナリは、「翌朝までにチューナーを買ってこなければ別れる」と宣告する。ヤンネは、ふたりの仲間と一緒に200キロ離れたロヴァニエミまでチューナーを買い求めに行くことに。しかしその途中、次々と3人に災難が襲い掛かるのだった!? 3人の男たちに降りかかるトラブルと成長を描いた、フィンランド版コミカル・ロードムービー。
『プリンセス』
原題:Prinsessa
100分/2010年/デジタル上映
監督:アルト・ハロネン
脚本:ピルヨ・トイッカ、アルト・ハロネン、パーヴォ・ウェステルバリ
撮影:ハンヌ・ヴィティカイネン
製作:アルト・ハロネン
キャスト:カトゥヤ・クッコラ、サムリ・エデルマン、クリスタ・コソネン、ペーター・ブランゼーン
1945年、暗い過去を背負い、統合失調症を伴う躁鬱病と診断され精神病院に入院させられたアンナは、自らを「プリンセス」と呼んで、王妃のように振る舞う。最初は戸惑いを覚えた患者や病院スタッフも、やがて彼女を受け入れていく。しかし担当医のヨハンだけは危険な手法を使ってでも医学的な治療を実施することにこだわり続ける……。実在したアンナ・ラッパライネンの物語をベースに、その稀有な半生を描いた心に染みるドラマ作。
『レア・エクスポーツ~囚われのサンタクロース~』
原題:Rare Exports
80分/2010年
監督:ヤルマリ・ヘランダー
脚本:ヤルマリ・ヘランダー
原案:へランダー兄弟
撮影:ヤルマリ・ヘランダー
製作:ペトリ・ヨキランタ
出演:オンニ・トンミラ、ヨルマ・トンミラ、イルマリ・ヤルヴェンパー、ペートル・ヤコビ
クリスマスイヴを迎えた北フィンランド。サンタを恐ろしい存在だと信じる少年ピエタリは厳格な父親ラウノと寂しく過ごしていた。そんな中、山に封印されたという「本物のサンタクロース」が多国籍企業によって掘り起こされる。サンタの発掘以後、地元の子どもたちが次々と失踪、トナカイの大量死が発生するなど奇妙な事件が後を絶たない。ピエタリと大人たちは町を守ろうと多国籍企業とサンタクロース相手に戦いを挑むのだった……。
▼ フィンランド映画祭2011
期間:2011年10月2日(日)~10月7日(金)
開催会場:角川シネマ有楽町
特別後援:駐日フィンランド大使館
主催:フィンランド・フィルム・ファンデーション
協力:アース・スターエンターテイメント
運営:角川メディアハウス
●フィンランド映画祭2011公式サイト
※詳しいスケジュール、チケット購入方法等は、公式サイトをご参照ください。
文:白玉
- 2011年10月02日更新
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