トーキョーノーザンライツフェスティバル2011―北欧映画と親しくなれる1週間。

  • 2011年02月12日更新

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心とお腹がいっぱいになるまで北欧映画を味わい尽くせる映画祭が、2011年2月12日(土)~2月20日(日)、東京・渋谷で開催されます。その名も、「トーキョーノーザンライツフェスティバル2011」。ジャパン・プレミア作品から、日本劇場未公開作品まで、北欧を代表する監督たちの15作品と、4作の短編アニメーションが一挙上映されます。

当サイトでは、かつて日本で公開されたミニシアター系作品から、計3作をピックアップ。おとなの恋愛映画『しあわせな孤独』、大自然の絶景も堪能できる音楽ドキュメンタリー『スクリーミング・マスターピース』、女の子同志のリアリティあふれる青春映画『ショー・ミー・ラヴ』の3本となっております。北欧映画と親しくなれるこの機会、思いきり活用しましょう。

しあわせな孤独①

▼『しあわせな孤独』
デンマーク/2002年/113分
原題”Elsker dig for evigt”
英題:”OPEN HEARTS”
監督:スザンネ・ビア
出演:ソニア・リクター マッツ・ミケルセン ニコライ・リー・コース 他
※2月16日(水)11:00~、2月17日(木)19:00~、ユーロスペースにて上映。

ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロ主演の『悲しみが乾くまで』でハリウッド進出を果たした、デンマークの俊英スザンネ・ビア監督。「痛くて苦しい、おとなの恋愛模様」を描かせたら右に出る者がいないビア監督が、国際的に注目されるきっかけになった作品が、この『しあわせな孤独』です。

ひと言で言えば、「不倫の物語」。交通事故に遭って入院しているヨアヒムと、その婚約者でコックのセシリ。ヨアヒムが入院する病院で働く医師のニルスと、その妻のマリー。実は、ヨアヒムを車で轢いてしまったのはマリー。本来なら、心をかよわせるのが難しい状況にある2組の男女のあいだに、「神様は意地悪ね……」と嘆息をもらさざるをえない関係が生まれます。4人の誰に感情移入をするかで、善悪の判断がまったく異なってくるラヴ・ストーリー。特に、パートナーがいる人が観たら、他人事とは思えないこと、うけあいです。

スクリーミングマスターピース

▼『スクリーミング・マスターピース』
アイスランド/2005年/87分
原題”SCREAMING MASTERPIECE”
監督:アリ・アレクサンダー イルギス・マグヌッソン
出演:ビョーク シガー・ロス スロウブロウ ムーム 他
※2月14日(月)19:00~(トーク・ショー有)、2月16日(水)13:15~、2月18日(金)11:00~、ユーロスペースにて上映。

アイスランドのミュージシャンと聞くと、ラース・フォン・トリアー監督の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に主演したビョークを真っ先に思いだす映画ファンは多いことでしょう。彼女はもちろんのこと、アイスランドが輩出したミュージシャンの紹介をまじえて、この国の音楽的背景と魅力を伝えてくれるドキュメンタリーが『スクリーミング・マスターピース』です。

登場するのは、ビョーク、シガー・ロス、スロウブロウ、ムーム、カラシといったアーティストたち。「この人たちの音楽、知らないんだけど」というかたも、ご安心を。知らないからこそ、新しい音楽に出会うきっかけを与えてもらえますし、既に彼らのファンのかたがたには、ライヴやインタビューの貴重な映像が満載の嬉しい1本です。本作のもうひとつの魅力は、アイスランドの絶景。思わず息を呑む氷壁や、海を背中にきらめく雪景色を前にしたら、紀行欲をそそられて、たまらなくなることでしょう。

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▼『ショー・ミー・ラヴ』
スウェーデン/1998年/89分
原題:”Fucking Amal”
英題:”Show Me Love”
監督:ルーカス・ムーディソン
出演:アレクサンドラ・ダールストレム レベッカ・リリエベリ エリカ・カールソン 他
※2月17日(木)21:15~、2月18日(金)16:00~、ユーロスペースにて上映。

原題”Fucking Amal”の”Amal”は、主人公たちが暮らす町の名前。スウェーデンの片田舎にあるという設定のこの町を舞台に、14歳の女の子・アグネスとエリンが、思春期ならではの感情を炸裂させる青春映画が『ショー・ミー・ラヴ』です。

「友情と恋愛感情は、どこで線を引けるのか?」 ― 若い頃、いや、おとなになってからでも、誰もが一度や二度は苛まれる葛藤ではないでしょうか。アグネスとエリンには、より悩ましく浮上するその疑問。なぜなら、ふたりは「同性同士」だから。爽快でテンポのよい青春映画であると同時に、ティーン・エイジにつきものの痛々しさや無邪気な残酷さも顕著な作品。国境、世代、なにより「性別」を越えて、「あの頃は、自分もそうだったかも……」と共感できることでしょう。アグネスとエリンのファッションや、彼女たちが暮らす部屋のインテリアから、当時のスウェーデンの流行が垣間見えるのも楽しい1本です。

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▼トーキョーノーザンライツフェスティバル2011
開催期間:2011年2月12日(土)~2月20日(日)
会場:ユーロスペース アップリンクファクトリー 他
提携:カメラジャパン(オランダ) みゆき野映画祭(長野県斑尾高原)
後援:アイスランド大使館 スウェーデン大使館 ノルウェー大使館 フィンランドセンター デンマーク大使館
トーキョーノーザンライツフェスティバル2011 公式サイト

文:香ん乃
改行

  • 2011年02月12日更新

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