『洋菓子店コアンドル』―スイーツを通じて触れ合う「人生」の物語。

  • 2011年02月12日更新

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人生はスイーツのように甘くてほろ苦い。極上のスイーツを召し上がれ。

とある事件をきっかけにスイーツ作りをやめてしまった伝説のパティシエ十村(江口洋介)はスイーツの講師、評論家として活躍していた。

そんな中、鹿児島から恋人を追いかけて上京してきたなつめ(蒼井優)は、「洋菓子店コアンドル」で十村と出会う。恋人に会うはずのなつめだったが、ひょんなことから「コアンドル」でパティシエールの見習いとして働くことになった。

なつめは自分に絶大なる自信を持っていたが、なかなか周りに評価されない。そんな現実をすんなり受け止めることが出来ず、がむしゃらにぶつかっていく彼女は、スイーツを通じて色々な人生に巡り会い、やがて自分自身を見つめ直していく。

失敗を繰り返しながら成長していくなつめに、周りの人の心は少しずつ動かされていくのだった。そんなある日、コアンドルは最大のピンチを迎えてしまう。果たしてなつめはピンチを乗り越え、閉ざされた十村の心を開くことが出来るのだろうか?

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「コアンドル」はフランス語で「街角」という意味である。その名の通り「洋菓子店コアンドル」も様々な人が集まる、さながら都会の街角のようだ。

食べている時は嫌なことを忘れさせ、誰もが笑顔になる、魔法のようなスイーツ達。パリのパティスリーに並んでいそうな、目にも鮮やかなスイーツは眺めているだけで幸せな気分に浸れる。しかし、コアンドルは「お菓子を作る」物語ではなく、スイーツを通じて触れ合う「人生」の物語なのだ。

なつめが、がむしゃらにぶつかっていく様はどことなく懐かしく、きっと誰もが味わったことのある感覚を思い出させてくれるだろう。そして、彼女の根拠のない自信や期待・頑張る姿に、いつの間にか自分自身をもリンクさせ、感情移入してしまう。一緒に泣いて、笑って、怒ってと、とにかく忙しい。

なつめとコアンドルを巡る人々の姿は微笑ましく、羨ましくもある。人生捨てたものじゃない、と励まされ、勇気をもらえるのだ。「疲れたら美味しいものを食べて、また明日から頑張ろう」と前向きな気持ちになれる。そんな極上スイーツ物語をぜひ劇場で味わっていただきたい。

▼『洋菓子店コアンドル』作品・公開情報
日本/2010年/115分
監督:深川栄洋
脚本:いながききよたか 深川栄洋 前田こうこ
音楽:平井真美子
主題歌:『明日、キミと手をつなぐよ』ももちひろこ(ユニバーサル)
出演:江口洋介 蒼井 優
江口のりこ 尾上寛之 粟田 麗 山口朋華 ネイサン・バーグ 嶋田久作
加賀まりこ 鈴木瑞穂 佐々木すみ江 戸田恵子 他
製作:「洋菓子店コアンドル」製作委員会
企画・制作:アルケミー・プロダクションズ
制作プロダクション:ウィルコ
配給:アスミック・エース
コピーライト:(C)2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会
『洋菓子店コアンドル』公式サイト
※2011年2月11日(金・祝)全国ロードショー。新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか。

《『洋菓子店コアンドル』を、更に美味しく味わおう♪》

洋菓子店コアンドル オリジナルサウンドトラック 明日、キミと手をつなぐよ
洋菓子店コアンドルの幸せレシピ 洋菓子店コアンドル (リンダブックス)

改行
文:みのり
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