ミニシアター情報
『ゾンビ大陸 アフリカン』-史上初! 暗黒のアフリカ大陸を舞台にした本格的サバイバルホラー。
近年、ゾンビも走ったり武器を持ったりとだいぶ進化を遂げている。だが、本作に登場するのは、動作が緩慢で、音もなく獲物に近付く正統派ゾンビ。監督・脚本・プロデューサーを務めるハワード・J・フォードとジョン・フォードの兄弟は、子供のころ、ジョージ・E・ロメロ監督の『ゾンビ』に大きな衝撃を受けたという。ゾンビ映画の原点回帰を目指し、なおかつ史上初のアフリカを舞台にしたという本格的サバイバルホラー。1月21日(土)より、シアターN渋谷にてロードショー。(C)2010 INDELIBLE PRODUCTIONS UK LTD-ALL RIGHTS RESERVED
『果てなき路』—幻影と現実の境目を彷徨う、終わりなきロマンティック・ミステリー。
『断絶』でニューシネマの伝説となったモンテ・ヘルマン監督。21年ぶりの長編作品『果てなき路(みち)』は映画製作現場を舞台に描くロマンティック・ミステリー。愛と欲望、夢と野心が交差し、不思議な官能美に彩られた極上のフィルム・ノワール作品。1月14日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開。(C)2011 ROAD TO NOWHERE LLC
巨匠たちのサイレント映画時代―神保町シアターのお正月特別興行で、無声映画をじっくりと。
1月4日(水)~14日(土)、東京・神田の神保町シアターで、新年の特別興行として「巨匠たちのサイレント映画時代」が開催されている。無声映画に造詣が深いかたはもちろん、このジャンルの初心者のかたにも心身ともにアクセスしやすい、日本のサイレント映画をじっくりと味わわせていただける企画だ。この機会に、昭和初期の名作をじっくりとご堪能あれ。(画像は『折鶴お千 [サウンド版]』)
『歴史は女で作られる』【デジタル・リマスター完全復元版】- 実在した踊り子の半生を描いた“幻の傑作”が、半世紀ぶりに蘇る!
“呪われた傑作”と呼ばれる、マックス・オフュルス監督の『歴史は女で作られる』。19世紀に実在した美しい踊り子の恋愛遍歴を描いた本作は、8億フランの巨費を投じた大作だったが、製作者が監督の意図を無視して大幅に改編してしまい、興行的にも失敗に終わる。この一連の事件に不満を持っていた監督は、完成の翌々年、失意のうちにこの世を去ったという。今回、この幻の映画を完全復元したデジタル・リマスター版を、渋谷シアター・イメージフォーラムにて3週間限定上映。約半世紀前に撮影されたオフュルス監督こだわりの映像美をじっくり堪能できるだろう。
『第4の革命 エネルギー・デモクラシー』-ドイツを脱原発に導いた、2010年で最も観られたドキュメンタリー。
福島第一原発事故後、世界に先駆けて「脱原発法」を閣議決定したドイツ。そのドイツで大反響を呼び、2010年の最多観客動員数・13万人を記録。国を本格的なエネルギー・シフトへ導くきっかけのひとつとなったと言われる環境ドキュメンタリーである。水力・風力・太陽光・地熱・・・再生可能エネルギーへの100%移行は果たして実現可能なのか?世界の実例を挙げながら、各分野の第一人者達が様々な視点から分析してゆく。3.11以降、エネルギー問題に大きく揺れる日本。まさに今だからこそ注目したい一作である。12月17日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次ロードショー。
『瞳は静かに』―シエスタをしたがらない少年は、なにを見ていた?
「お涙ちょうだいの子ども映画には食傷気味」というかたに朗報。愛らしくて無害に見える少年がおとなたちの秘密を見破っていく戦慄の物語が、アルゼンチンから届いた。1970年代、軍事政権下のサンタ・フェを舞台に、「シエスタをしたくない少年」の瞳に映った、おとなたちと時代の現状とは ― 12月10日(土)より、新宿K’s シネマ、渋谷アップリンクにて上映中。1月7日(土)より、梅田ガーデンシネマ他、全国順次ロードショー。
『サラの鍵』-第23回東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞をW受賞した『サラの鍵』、いよいよ公開!
全世界で300万部を超えるベストセラーとなったフランス人作家タチアナ・ド・ロネの小説を映画化した『サラの鍵』。第23回東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞をW受賞した力のこもった作品が公開される。
ユダヤ人として迫害を受けた少女の痕跡をジャーナリスト・ジュリアを追う。やがて明るみとなる真実はーー。12月17日 銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー © 2010 – Hugo Productions – Studio 37 – TF1 Droits Audiovisuel – France2 Cinéma
『CUT』— 映画のために死ねるのか。名匠アミール・ナデリ監督が描く凄まじい「映画愛」
イラン映画界の名匠アミール・ナデリが西島秀俊を主演に迎えた最新作『CUT』。数々の名画や監督たちへのリスペクトと、映画そのものへの深い愛情が込められた作品であると同時に、シネコン文化をはじめとする現在の映画界へ容赦のない怒りを投げかけてくる。ナデリ監督自身の「映画愛」と「怒り」を全身全霊で体現した西島秀俊の演技が胸を打つ衝撃作。12月17日 より シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開© CUT LLC 2011
エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストランー五感が開くメニューを召し上がれ
スペイン・バルセロナから車で1時間半の海辺の小さなレストランに年間200万件の予約が殺到する。席数45席、営業は年の半分。予約を試みた0.4%しか足を踏み入れることの出来ない伝説のレストラン、「エル・ブリ」。ミシュランでは最高星の3つ星を獲得するこのレストランは単に味の良い料理を提供する場だけではなく新しい食のスタイルを提案し、常に料理の世界のトレンドを作りだしている。オーナーシェフ、フェラン・アドリアと試作担当シェフらによる半年に及ぶ新作メニュー開発から「エル・ブリ」が生み出す驚きの完成メニューを追ったドキュメンタリー。12月10日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー(C)2010 if…Productions / BR / WDR
第5回 聖なる夜の上映会 音楽と体感するサイレント映画 『東への道』―リリアン・ギッシュの名演を、荘厳な礼拝堂で味わう一夜。
今年で5回目となる「聖なる夜の上映会」が、12月10日(土)、東京の本郷中央教会で開催される。サイレント映画(無声映画)の『東への道』を、ピアニストの柳下美恵さんとフルート奏者の菊池香苗さんの生演奏と共に上映。『東への道』は、D.W.グリフィス監督がリリアン・ギッシュを主演に撮った、1922年の作品。荘厳な礼拝堂で、ギッシュの名演と美しい音楽を堪能する一夜をどうぞ。