ミニシアター情報
『第9回ラテンビート映画祭』-ラテンの魅惑的で挑発的な映画をいち早く
今年で9回目を迎える日本で唯一のスペイン、中南米の映画祭が開幕。ラテン各国からコメディ、ヒューマンドラマ、ドキュメンタリーなどバラエティーに富んだ17作品が上映される。市民運動を始めとする“ムーブメント”をラテンらしいユニークな視点から捉えた見ごたえある作品が集結。今回もミニシアお勧めの作品をご紹介します。
第5回したまちコメディ映画祭in台東-この週末はひと笑いしに下町に
日本の喜劇発祥の地「浅草」と、日本有数の芸術・文化施設の集積地域「上野」を舞台に地元の人々が作り上げる映画祭『したまちコメディ映画祭in台東』。喜劇映画にこだわった映画祭の面白さはなんといっても総合プロデューサーで“笑いの目利き”でもある、いとうせいこうさんが世界中のコメディ作品から、「今一番観るべき喜劇映画」をセレクトして上映するという事。もちろんいとうせいこうプロデュースは作品セレクションにとどまらず、劇場空間でなければ味わえない、しかけやパフォーマンスも楽しみの一つ。今回はミニシア流笑いのツボとともにお勧め上映作品をご紹介。この週末はひと笑いしに下町に出かけてみてはどうだろう。(c) 2012 みうらじゅん/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会
『かぞくのくに』―25年ぶりに北朝鮮から兄が帰国するということ
「地上の楽園」と謳われた北朝鮮に16歳で移住したソンホ。25年間日本の土を踏むことのなかったソンホが病気療養のために三カ月の一時帰国が許可される。日本でソンホを待つ妹のリエと両親は喜びを隠しきれないが、ソンホの滞在中に家族を監視するヤン同志の存在が家族の空気を重くしていく。25年間の空白を家族、友人は埋めようとソンホと接するが北朝鮮での暮らしをするソンホとの間に大きな隔たりを感じていく。。。『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』といったドキュメンタリー映画で海外の映画祭で高い評価を得ているヤン・ヨンヒ監督が実体験を基に描く初のフィクション映画。ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 国際アートシアター連盟賞受賞作品。テアトル新宿、109シネマズ川崎他にてロードショー(C)2011『かぞくのくに』製作委員会
『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』―「サラ・ジェシカ・パーカー+キャリア・ウーマン=スタイリッシュ」かと思いきや……?
サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公が、仕事に、子育てに、(もしかしたら)恋に奔走するコメディ『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』が、6月2日(土)より、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。『セックス・アンド・ザ・シティ』やアメリカのロマンティック・コメディのファンなら、アンテナがびくんっと反応せずにはいられない設定だろう。しかし、サラが演じる一見「パーフェクト」なケイト・レディは、実はまったく格好よくなくて……。(C)2011 IDK USA, LLC. All Rights Reserved.
『呼ばれて行く国インド』-バックパッカーの目線でインドの魅力を伝えるヴァーチャルドキュメンタリー。
バックパッカーとして多くの国を訪れている在日3世のキム・スンヨン監督が、ハンディカメラを片手に、不思議の国インドを旅する。歴史を物語る壮大な遺跡、悠々と流れるガンジス川や、活気あふれる街、根強く残る貧困とスラムなど、インドの多面的な魅力と社会的現状を旅人の目線で撮影したヴァーチャルドキュメンタリー。6月2日(土)より、東京・渋谷のアップリンクにてレイトショー。
『先生を流産させる会』— 思春期の少女たちが投げかける “いのち” の問いが、大人の良識を鋭利に切り裂く。衝撃の問題作がいよいよ劇場公開!
実話をベースに中学生の少女たちと妊娠した女性教諭との“いのち”をめぐる葛藤を描いた問題作『先生を流産させる会』が5月26日(土)より渋谷ユーロスペースのレイトショーとして公開される。担任教師のサワコ先生の妊娠に嫌悪感を抱く思春期の少女たちは〈先生を流産させる会〉を結成し、悪質な悪戯を仕掛ける。エスカレートして行く彼女たちの行動にサワコは教師として、そして母として毅然と立ち向かっていくが……。(C)2011 内藤組
「代官山の宵をチャップリンと共に 第3夜」―食事、お酒、そして、「ライヴ上映」のサイレント映画+片岡一郎氏と音和座のドイツ公演報告
チャップリンのサイレント映画を「ライヴ」で愉しむ粋な上映会の第3弾が、5月17日(木)、東京・代官山の風土カフェ&バー「山羊に、聞く?」にて開催される。弁士・片岡一郎氏の映画説明とアンサンブル・バラダンの生演奏とともに、チャップリンの3作品が上映。戦時下の国防運動が窺える貴重なアニメーション『スパイ撃滅』が併映されることにも期待。また、本年5月におこなわれた、片岡氏と音和座のドイツ公演の模様を、現地でのお写真を交えてお届けする。
「巨匠たちのサイレント映画時代2~清水宏の女性映画」―黄金週間は神保町で「ライヴ上映」を愉しみ尽くす。
2012年のお正月興行で大好評を博した、神保町シアターのサイレント映画企画がパワー・アップして帰ってきた! 4月28日(土)~5月6日(日)に開催される「巨匠たちのサイレント映画時代2」では、柳下美恵氏、片岡一郎氏を筆頭に、第一線で活躍するピアニストと活動弁士が顔を揃え、まさに「最強の布陣」によるライヴ上映が繰り広げられる。今年の黄金週間は、神保町でサイレント映画を愉しみ尽くそう。併催の「清水宏の女性映画」も、お見逃しなく。
『ロフト -完全なる嘘(トリック)-』-秘密の情事部屋と裸の女の死体。巧妙な罠が仕掛けられた心理サスペンス。
不倫という肉体的、精神的快楽の果てに、思いがけない落とし穴が待っているとしたら? 男同士5人で共有していた秘密の情事部屋に忽然と血まみれの女の死体が現れる。あわてふためく中年男性たちは、張り詰めた空気の中で心理合戦を繰り広げていく。本作は本国ベルギーで大ヒットを記録し、日本でも2009年に公開された『ロフト.』のオランダ版リメイク。オリジナルの持つ世界観や雰囲気をそのまま受け継いでいる。その予測不可能な展開には誰もが唖然とするだろう。4月21日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷の【未体験ゾーンの映画たち2012】にてレイトショー。(C)2010 Woestijnvis, Millstreet Films and Pupkin Film. All rights reserved.
「映画美学校 春の感謝祭」―『千年女優』、『松ヶ根乱射事件』……、美学校講師陣の代表作26本を一挙上映。
日本の映画界で活躍する数多くの映画人を輩出している映画美学校。「映画美学校脚本コース」と「アクターズ・コース」の第2期開講を記念して、「映画美学校 春の感謝祭」が4月14日(土)~20日(金)に開催される。美学校講師陣の代表作26作品がオーディトリウム渋谷で一挙上映されるこの企画から、『千年女優』、『松ヶ根乱射事件』、『カナリア』、『リング』の4作品をピックアップしてご紹介。※画像は『千年女優』。(C)2001千年女優製作委員会
