ミニシアター情報
くだらないことの積み重ねがちょっとした出来事で深い意味を持つ日常を-『ももいろそらを』小林啓一監督インタビュー
女子高生いづみが財布を拾ったことから始まるストーリーを描く『ももいろそらを』。東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞、スペインのヒホン国際映画祭にて日本映画初のグランプリを受賞している本作は16歳の日常がテンポよく転がるように変化し最後まで観る者を惹きつけ続ける。ステレオタイプではない悩める人間としての女子高生を描く小林啓一監督にたっぷりお話を伺いました。2013年1月12日(土)より 新宿シネマカリテ ほか全国順次ロードショー
原発事故。本音が出せないまま流されていく空気感の中で吐き出された感情とは?-『おだやかな日常』内田伸輝監督インタビュー
2011年3月11日東日本大震災直後の東京を舞台に、放射能に敏感に反応する二人の女性とその周囲の人々を描く『おだやかな日常』。『ふゆの獣』で生々しい恋愛関係を描いた内田伸輝監督が、今回もユニークな手法を使って、激しくぶつかり合う人々の姿をリアルに浮かび上がらせている。震災、原発事故、本音を話せば不謹慎と言われる空気の中で、吐き出された感情とは一体、なんだったのか?内田監督からたっぷりとお話をうかがってきました。
癒されるかたも嫌悪を感じるかたもいる。色々な感情が沸き起こることを狙って作っています―『おだやかな日常』プロデューサー杉野希妃さんインタビュー
2011年3月11日東日本大震災直後の東京を舞台に、放射能に敏感に反応する二人の女性とその周囲の人々を描く『おだやかな日常』。『ふゆの獣』で生々しい恋愛関係を描いた内田伸輝監督が、今回もユニークな手法を使って、激しくぶつかり合う人々の姿をリアルに浮かび上がらせている。プロデューサーとして、女優として『おだやかな日常』の制作に携わった杉野希妃さんは国際映画祭に積極的に参加し、高い評価を得ている映画人。震災という混乱期を切り取る今作品をプロデューサーとして、女優としてどのように表現しようとしたかのか、たっぷりお話を伺ってきました。
記憶に突き刺さるハンサムな女の生き様-新・女性映画祭
オーディトリウム渋谷ではヒロインにくぎ付けになる映画13本を一挙公開。王妃、芸妓、従軍看護婦、シングルマザーなど、登場するヒロインは様々な立場の女性達だ。決して幸せとは言い難い状況の中でも、自分の立場を卑下することなく、しなやかに、したたかに、艶やかに生きる女性の姿は記憶に深く刻まれること間違いなし。ヒロインの生き様にどっぷりとつかって、離れられない“運命の女性”を見つけてみてはどうだろう。作品画像:『ハネムーン・キラーズ』
『あの娘が海辺で踊ってる』-消費されることを前提とした処女たちのたくらみ。
アイドル志望のわがままな舞子と彼女の全てを許す「ホトケの」菅原の女子高生二人の依存関係を描く、山戸結希監督『あの娘が海辺で踊ってる』。第24回東京学生映画祭で、瀬々敬久監督・井土紀州監督・石井裕也監督に「賞をあげないわけにはいかない」と評され審査員特別賞を受賞した。スタッフ全員が処女で作り上げた『あの娘が海辺で踊ってる』を含む山戸結希監督作品三本が~処女の革命3本立て~と銘打って期間限定上映される。純粋な乙女の狡猾なたくらみをのぞき見しよう。11月10日~16日ポレポレ東中野にて。
『第9回ラテンビート映画祭』-ラテンの魅惑的で挑発的な映画をいち早く
今年で9回目を迎える日本で唯一のスペイン、中南米の映画祭が開幕。ラテン各国からコメディ、ヒューマンドラマ、ドキュメンタリーなどバラエティーに富んだ17作品が上映される。市民運動を始めとする“ムーブメント”をラテンらしいユニークな視点から捉えた見ごたえある作品が集結。今回もミニシアお勧めの作品をご紹介します。
第5回したまちコメディ映画祭in台東-この週末はひと笑いしに下町に
日本の喜劇発祥の地「浅草」と、日本有数の芸術・文化施設の集積地域「上野」を舞台に地元の人々が作り上げる映画祭『したまちコメディ映画祭in台東』。喜劇映画にこだわった映画祭の面白さはなんといっても総合プロデューサーで“笑いの目利き”でもある、いとうせいこうさんが世界中のコメディ作品から、「今一番観るべき喜劇映画」をセレクトして上映するという事。もちろんいとうせいこうプロデュースは作品セレクションにとどまらず、劇場空間でなければ味わえない、しかけやパフォーマンスも楽しみの一つ。今回はミニシア流笑いのツボとともにお勧め上映作品をご紹介。この週末はひと笑いしに下町に出かけてみてはどうだろう。(c) 2012 みうらじゅん/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会
『かぞくのくに』―25年ぶりに北朝鮮から兄が帰国するということ
「地上の楽園」と謳われた北朝鮮に16歳で移住したソンホ。25年間日本の土を踏むことのなかったソンホが病気療養のために三カ月の一時帰国が許可される。日本でソンホを待つ妹のリエと両親は喜びを隠しきれないが、ソンホの滞在中に家族を監視するヤン同志の存在が家族の空気を重くしていく。25年間の空白を家族、友人は埋めようとソンホと接するが北朝鮮での暮らしをするソンホとの間に大きな隔たりを感じていく。。。『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』といったドキュメンタリー映画で海外の映画祭で高い評価を得ているヤン・ヨンヒ監督が実体験を基に描く初のフィクション映画。ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 国際アートシアター連盟賞受賞作品。テアトル新宿、109シネマズ川崎他にてロードショー(C)2011『かぞくのくに』製作委員会
『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』―「サラ・ジェシカ・パーカー+キャリア・ウーマン=スタイリッシュ」かと思いきや……?
サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公が、仕事に、子育てに、(もしかしたら)恋に奔走するコメディ『ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)』が、6月2日(土)より、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。『セックス・アンド・ザ・シティ』やアメリカのロマンティック・コメディのファンなら、アンテナがびくんっと反応せずにはいられない設定だろう。しかし、サラが演じる一見「パーフェクト」なケイト・レディは、実はまったく格好よくなくて……。(C)2011 IDK USA, LLC. All Rights Reserved.
『呼ばれて行く国インド』-バックパッカーの目線でインドの魅力を伝えるヴァーチャルドキュメンタリー。
バックパッカーとして多くの国を訪れている在日3世のキム・スンヨン監督が、ハンディカメラを片手に、不思議の国インドを旅する。歴史を物語る壮大な遺跡、悠々と流れるガンジス川や、活気あふれる街、根強く残る貧困とスラムなど、インドの多面的な魅力と社会的現状を旅人の目線で撮影したヴァーチャルドキュメンタリー。6月2日(土)より、東京・渋谷のアップリンクにてレイトショー。