ミニシアター情報

『毛皮のヴィーナス』― 妖しくエレガント! ロマン・ポランスキーが仕掛ける誘惑のサスペンス


ロマン・ポランスキー監督の最新作は、 “マゾヒズム”の語源となったマゾッホの小説をモチーフにした戯曲の映画化。演出家と女優の官能的な倒錯劇を、巧みな脚本で笑いと皮肉たっぷりに描く。二人の主演俳優がみせる圧巻の演技にも注目! 12月20日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。
© 2013 R.P PRODUCTIONS – MONOLITH FILM

第15回東京フィルメックス キム・ギドク最新作『ONE ON ONE(原題)』Q&Aレポート

11月22日から9日間にわたって開催された「第15回東京フィルメックス」。今年もアジア圏を中心に、さまざまな国から衝撃と興奮に満ちた作品と多彩なゲストが参加し映画祭を大いに盛り上げた。最終日の30日にはメイン会場である有楽町朝日ホールに韓国の鬼才キム・ギドク監督が登場。監督最新作の『ONE ON ONE(原題)』の上映後、会場に集まった観客からの質問に答えた。興味深い内容のQ&Aをレポート。ミニシア名物の靴チェックも必見!

『ラスト・デイズ・オン・マーズ』-火星ミッション最終日に起こる戦慄の出来事

地球以外の生命体の発見は、人類のロマンであり夢である。一方、それは脅威でもあり、これまで多くの映画で宇宙生命体との戦いが描かれてきた。今回の舞台は、砂漠のような大地が広がる火星。地球に近く、生物の存在の可能性を指摘されている星だ。監督は実写版『AKIRA』の候補にも挙がったルアイリ・ロビンソン。人間の体に入り込み、凶暴な異生命体に変異させるバクテリアの恐怖を描く。2014年11月22日(土)新宿ミラノほか全国順次ロードショー。

『嗤う分身(わらうぶんしん)』〜“イギリス新世代”の鬼才による新感覚エンタテイメント〜

「もしも、自分とまるっきり同じ外見の他人が現れたら?」古今東西、世界中の人々がめぐらす想像だ。いったい自分という存在は何なのだろう。誰もが唯一無二の存在として生まれて来たはずなのに、いつの間にか多数の中に埋もれ、希薄な存在となってしまう……。誰にも認識されないことで肥大する孤独と不安。奇妙な異世界の不条理劇でありながら、無意識の共感と静かなリアリティが見え隠れする、イギリス新世代による新感覚エンタテイメントだ。ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカの初共演にもご注目。

© Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013
11月8日(土)より、シネマライズほか全国公開。

【画像で楽しむイベントレポート】第27回東京国際映画祭レッドカーペット

10月23日アジア最大の映画祭、東京国際映画祭が開幕しました。オープニングを飾るのは映画人が華やか登場するレッドカーペットセレモニー。フェスティバル・ミューズを務める中谷美紀さん、スペシャルアンバサダーの嵐のみなさんやフェスティバル・ナビゲーターのハリー杉山さんと岡本あずささんの他、国内外から多くの映画人が集まり、賑やかに祭りのスタートを切りました。今回はミニシア流にレッドカーペットをレポートします。もちろん、ミニシア名物靴チェックも気合入ってますよ。

第15回東京フィルメックス―映画に刺激される9日間

11月22日より第15回東京フィルメックスがスタートする。カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭が今後必ずや注目するであろう映画作家を、世界に先駆けて、いち早く紹介し続けてきた映画祭、東京フィルメックス。15回目の今年は『長江哀歌』を始め国際映画祭で高い評価を受けるジャ・ジャンクー監督を審査委員長に迎え各賞が決定される。コンペティション部門9本をはじめ「映画好きを刺激する」25作品がそろい踏み。「ミニシアターに行こう。」流の楽しみ方をご紹介します。(作品画像は『さよなら歌舞伎町』) © 2014年『さよなら歌舞伎町』製作委員会

『悪童日記』〜戦時下を生き抜く、無垢な魂をもつ双子。アゴタ・クリストフ衝撃のベストセラーがついに映画化〜

亡命作家と呼ばれるハンガリー出身のアゴタ・クリストフ。その衝撃のベストセラーがついに映画化された。原作者アゴタ自らの体験をモチーフに書かれた、戦時下に生きる無垢な魂をもった双子の物語。戦争で親元を離れた双子の兄弟は、過酷な環境にさらされる中、したたかに冷酷に変化していく。「殺すこと」すらいとわなくなった2人は恐るべき行動を起こし、その日々を淡々と日記に綴る。戦時下を生き抜くため、果敢に現実に立ち向かう双子の姿が、倫理を超え、魂を揺さぶる感動作。
Ⓒ 2013 INTUIT PICTURES – HUNNIA FILMSTUDIO – AMOUR FOU VIENNA – DOLCE VITA FILMS
10月3日、TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。

『不機嫌なママにメルシィ!』〜ジェンダーをめぐる世界の旅「僕は女の子じゃないの?」〜

フランス国立劇団の演技派俳優が、自伝的舞台を映像化し監督デビュー。初監督作品にして、フランス最大の映画賞、セザール賞で5部門受賞。さらにリュミエール賞、カンヌ国際映画祭でも、それぞれ受賞を果たした話題作。ギヨーム・ガリエンヌが本人役のみならず、一人二役、女装して、敬愛するママ役まで演じる。しかも本人のセクシュアリティがテーマの、ウソのようなホントのストーリー。名門出身のおっとりしたギヨームが、傷つき迷いながらもあくまで明るく、本当の自分を見つけようと奮闘する。そんな愛すべき彼の青春時代を描いた、じんわり心があたたまる母親讃歌だ。2014年9月27日(土)より 新宿武蔵野館ほか全国順次公開 ©2013 LGM FILMS, RECTANGLE PRODUCTIONS, DON’T BE SHY PRODUCTIONS, GAUMONT, FRANCE 3 CINEMA, NEXUS FACTORY AND UFILM

【画像で楽しむイベントレポート】『第7回したまちコメディ映画祭in台東』オープニングセレモニー

東京の「したまち」から映画を通して世界中の笑いを届ける『第7回したまちコメディ映画祭in台東』のオープニングセレモニーが、2014年9月13日(土)に東京・浅草で開催された。レッドカーペットと開会式&特別招待作品上映には、したコメ常連のゲストから喜劇王チャーリー・チャップリンのお孫さんまで多彩な顔ぶれが登場。集まった多くの観客たちとともに、映画祭のスタートを賑々しく盛り上げた。

お刺身の達人のような監督になりたいー『マルティニークからの祈り』 パン・ウンジン監督インタビュー

映画『マルティニークからの祈り』は、平凡な主婦が、ある日突然に予想もしなかった事件に巻き込まれるという恐怖と、家族の闘いを描いた珠玉の人間ドラマ。事実を基に描かれた本作は、韓国随一の実力派女優、チョン・ドヨンを主演に迎え、美男子俳優のコ・スが平凡な夫役を演じたことでも注目の作品だ。監督を務めたのは女優としてのキャリアをもつパン・ウンジン。複雑な人間心理を繊細に描くことに定評のある監督が、本作で描きたかった真実とは……?