ミニシアター情報

『若葉のころ』-セピア色の初恋が、あの映画の名曲とともに色づき始める

初恋の人から「会いたい」というメールが届いたら? そんな胸がときめく状況にひとひねり加えてみせるのは、これが長編初監督作となる台湾のジョウ・グータイ。『小さな恋のメロディ』の挿入歌でもあるビージーズ「若葉のころ」の旋律とともに、30年前の母親の初恋の思い出と、今を生きる娘の恋愛を交錯させながら描き出す。これまでMVを手掛けてきた監督の美しい映像とともに、甘く切ないトーリーは、一服の清涼剤のように爽やかな印象を残すだろう。5月28日(土)、シネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国順次公開。

『ひそひそ星』〜アンドロイドが見つめる、絶滅種となった人々の姿…鬼才・園子温の、作家性むき出しの静かな意欲作〜

鬼才・園子温監督が、20代で書き留めていたオリジナルの物語を、今を映す作品にして、満を持して撮りあげたモノクロSF映画。3.11の傷あと濃い、福島県の双葉郡富岡町・浪江町、南相馬市でロケを敢行。人間が絶滅種となった世界の記憶と時間、距離への焦燥を、“ひそひそ”と声のトーンを落としたセリフで描く。園子温作品に欠かせぬ女優・神楽坂恵をメインに、ミュージシャンの遠藤賢司なども出演。
2016年5月14日(土)新宿シネマカリテほかロードショー ※大島新監督ドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』と同時期ロードショー
© SION PRODUCTION

映画評論家、町山智浩氏マジカルトークショー!(映画『マジカル・ガール』日本公開記念イベント)

2014年サン・セバスチャン国際映画祭にてグランプリ、監督賞をダブル受賞したカルロス・ベルムト監督『マジカル・ガール』。2016年3月12日(土)からの日本公開を記念し、映画評論家の町山智浩さん登壇のトークショー付きプレミア上映が行われました。 3月3日(木)、満席になったヒューマントラスト渋谷の会場にて、短い時間ながら会場を熱くした町山さんの”マジカルトーク”をレポートします。映画『マジカル・ガール』を紐解いて語られたのは、作品に組み込まれたカルロス監督の思い、隠されたモチーフ、裏話など、前のめりで聴きたくなる情報ばかり。お楽しみください!

『ロブスター』-“おひとり様”は善か悪か? ギリシャ出身の気鋭監督が描く不条理な世界

パートナーを作ることを強要され、失敗すると動物に変えられてしまう近未来。このシュールな世界を作り上げたのは、これが初の英語作品となるギリシャ出身のヨルゴス・ランティス監督だ。コリン・ファレル扮する中年太りの冴えない主人公が、ゆるりと状況に適応していくのかと思いきや、物語は意外な方向へ進んでいく。そのほかレイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーなど、そうそうたる面々が出演。第68回カンヌ映画祭で審査員賞を授賞した。2016年3月5日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開。

富田克也監督 × 写真家・吉永マサユキ @COFFEE&EAT IN toki トークセッションレポート-「ちゃんとしてる」人たちのマジメで不真面目なお話

2011年10月9日(日)。東京・西荻窪のカフェ・バー兼輸入ポスターショップCOFFEE&EAT IN tokiで、『サウダーヂ』の公開が間近に控える富田克也監督と、『族』『若き日本人の肖像』などの写真集が高い評価を受けている写真家・吉永マサユキさんのトークショーが行われました。
数々の武勇伝をもつ吉永さん、地元山梨で有名なヤンキー学校に通っていたという富田監督。そのため(?)、しょっぱなから、やんちゃトーク炸裂。ここでお届けするのは自主規制版ではありますが、それでもなお魅力的なお話が満載です。

『モーターズ』〜「空回りで、ちょうどいい」不器用な40男の愛すべき日々を綴った、渡辺大知第一回監督作品〜

うだつの上がらない40男が恋に落ちた…!どこともしれない郊外の工場で働く男たち、その日常をオフビート感覚でみせる出会いと別れの物語。主演に実力派俳優・渋川清彦。監督は、ロックバンド・黒猫チェルシーのフロントマンであり、映画『色即ぜねれいしょん』『くちびるに歌を』などで俳優として高い評価を得ている渡辺大知。本作はPFFアワード(ぴあフィルムフェスティバル)2014で審査員特別賞を受賞している。
11月14日(土)~11月27日(金)新宿武蔵野館レイトショー上映!全国順次公開
(C)2014 team モーターズ 

第一回監督作品『モーターズ』劇場公開 〜渡辺大知監督インタビュー〜

ロックバンド「黒猫チェルシー」のフロントマンである一方、俳優としても高い評価を得ている渡辺大知氏が、なんと監督としてオリジナル脚本の映画を撮り上げていた!そしていよいよ第一回監督作品『モーターズ』新宿武蔵野館での公開がスタートする。PFFアワード(ぴあフィルムフェスティバル)2014では審査員特別賞を受賞。大学の卒業制作でありながら、主演に実力派俳優・渋川清彦を迎え、整備工場で働くちょっぴり空回り気味の中年男と、一組のカップルの出会いと別れを味わい深く演出している。
劇場公開直前、渡辺監督に本作のエピソードや映画への思いについてお話を伺うことができました。

【画像で楽しむイベントレポート】第28回東京国際映画祭レッドカーペット

10月22日アジア最大の映画祭、東京国際映画祭が開幕。オープニングを飾るのは華やかなレッドカーペットセレモニー。国内外から多くの映画人が集まり、賑やかに映画祭のスタートを切りました。今回はミニシア流にレッドカーペットをレポートします。

『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』-斬新な視点が光るイランを舞台にしたヴァンパイア映画

東欧のイスラム世界にも吸血鬼伝説はあるものの、十字架や聖水など、キリスト教と関連するイメージが強いヴァンパイア。だが、注目のイラン系新人監督アナ・リリ・アミリプールは、チャドルに身を包み男たちに襲いかかる美しいヴァンパイアを誕生させた。モノクロ映像と全編を流れる音楽が印象的な本作は、デヴィッド・リンチや初期のジム・ジャームッシュの作品と比較されることが多いというが、その世界観は独特かつ斬新で高い評価を受けている。9月19日(土)新宿シネマカリテ他全国順次公開。