最新作品情報
『書くことの重さ~作家 佐藤泰志』-幻の小説家はいかに生き、書き続けたか
2010年に公開された『海炭市叙景』(加瀬亮主演・熊切嘉和監督)は、原作者・佐藤泰志の故郷である函館市の有志の発案により制作された映画である。この映画が話題を集め、絶版となっていた佐藤泰志の過去の著作が復刊される運びとなった。村上春樹、中上健次らと並び評されながら賞に恵まれず、41歳で自ら命を絶った小説家、佐藤泰志。本作『書くことの重さ』は、文学と真摯に向き合い、文学に苦悩し続けた泰志の生きざまを描いたドキュメンタリーである。いま改めて評価され直しつつある現状に泰志は何を思うのか―知り得ぬ故人の感情に、思いを馳せずにはいられない1作だ。
『ロード・オブ・セイラム』― 極彩色で際立つ、オカルト感。 ロブ・ゾンビ節が炸裂するサイケデリッ ク・トリップ・ホラー!
ヘヴィーメタル界の巨匠にしてホラー映画界の異端児、ロブ・ゾンビが監督・脚本を手掛けた最新作『ロード・オブ・セイラム』がいよいよ日本公開! 1692年にマサチューセッツ州・セイラムで実際に起きた「セイラムの魔女裁判」を独自解釈した完全オリジナルストーリーは、魔女狩りや悪魔崇拝、宗教冒涜といった禁断の世界を極彩色の映像美で描く、サイケデリック・トリップ・エンターテインメント! ©2012 Alliance Films (UK) Limited, All Rights Reserved.
『世界一美しい本を作る男』―天才たちに愛されるユニークな経営者と本を作る旅に出よう!
あなたの本棚で一番美しい本は、と聞かれたら、どの本を選ぶだろう。選ぶ基準となるのは、装丁の細やかさか手触りか、あるいは本自体の希少性かもしれない。「世界一美しい本を作る」と称されるドイツのシュタイデル社。本作は、シュタイデル社の経営者であるゲルハルト・シュタイデルの徹底した「仕事」とそれに伴う「旅」に密着したドキュメンタリーである。保険総額78万ドルにのぼるヴィンテージプリントを抱えて、いざ、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、カタールへ!
第26回東京国際映画祭-アジア最大級の映画祭がスタート。ミニシアターファンの観たい部門がパワーアップ!
アジア最大級の映画祭、第26回東京国際映画祭が10月17日よりスタート。オープニングを飾るトム・ハンクス主演『キャプテン・フィリップス』やクロージングを盛り上げる三谷幸喜監督作品『清州会議』など話題満載の東京国際映画祭だけれども、ミニシアターファン注目の作品も目白押し。『日本映画・ある視点』部門がリニューアルをしたり、アジア(日本、中東地域を含む)で作られた、新鋭監督の1本目または2本目の長編作品を対象にした『アジアの未来』部門が設立されたりと、インディペンデント映画の新しい可能性を探る作品が取りそろえられている。今回はコンペティション部門、アジアの未来部門、そして日本映画スプラッシュ部門から気になる三本をご紹介します。この週末は世界水準のミニシア作品でグッと心をわしづかみまれてみてはどうだろう。
『Miss ZOMBIE』―グロテスクを美しく転化させるモノクロ映像。SABU監督の新たな野心作―
『弾丸ランナー』から始まり、常に斬新な作品作りで世界の注目を浴び続ける鬼才・SABU監督の新作は、監督本人による完全オリジナルストーリー。モノクロの映像美に、女の業と人の心の闇が炸裂する。ひたすら“男”を撮り続けてきたSABU監督が、初めて女優を主演に迎え、“美しいゾンビ”と彼女を取り巻く人間たちの異世界を描く。「ミニシアターの醍醐味」を存分に味わえる、奔放で野心的な作品だ。
(c)2013 Miss ZOMBIE Film Committee all rights reserved.
9月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショー
『第35回PFFぴあフィルムフェスティバル』-新しい才能を発掘し育てる老舗映画祭
自主映画を中心に新しい才能を発掘し育てる映画祭、『ぴあフィルムフェスティバル』。グランプリ受賞者は森田芳光監督、犬童一心監督、園 子温監督など世界的に高い評価を受けている映画監督を数多く輩出している老舗の映画祭だ。35回を迎える今年は511作品から選ばれた入選作品16本が上映され、グランプリを決定する。招待作品部門では映画を撮り続ける監督たちに撮り続けるための方法を聞く『映画監督になるための5つの方法』と第一線で活躍する監督たちが特撮について語りつくす『今、改めて特撮』の二つの講義が予定されている。9月14日からシネクイントにて開催!
『第6 回したまちコメディ映画祭 in 台東』― レトロとモダンが交差する東京下町で、世界各国のコメディ映画を上映 !
浅草、上野という東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わえると、回を重ねるごとに盛り上がりをみせる『したまちコメディ映画祭 in 台東』(略称:したコメ)が、今年も2013年9月13日(金)~ 9月16日(月・祝)に開催される。いとうせいこう氏が総合プロデュースを務める本映画祭は、「映画(Cinema)」「したまち(Old town)」「笑い(Comedy)」の3要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の人々、映画・喜劇を愛する観客が一体となって盛り上がれる、ほかにはない魅力を持った住民参加型の国際コメディ映画祭なのだ!© 2013 辛酸なめ子/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会
『ザ・タワー 超高層ビル大火災』―手に汗握りっぱなしのパニック・スペクタクルと群像劇―
クリスマスイブの夜、巨大タワーに突如大火災が発生。逃げまどう人々に、死の恐怖が次々と襲いかかる。 炎、熱、大爆発、倒壊する建物……。地獄と化したタワーの中で、励まし合いながら道を切り開こうとする者たち、彼らを救おうとする消防士、深刻な状況下でもエゴを通すタワー経営者……人々のさまざまな思惑が交錯する。地上449メートル、取り残された5,700人に迫る大火災の顛末は…? 韓国人気俳優を集め、驚異のビジュアル・エフェクトで最高の臨場感を演出。「タワーリング・インフェルノ」を越えた、韓国のパニック・アクション巨編、ついに日本公開!
8月17日、シネマート新宿ほか全国順次公開
(C)2012 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED
『ニューヨーク、恋人たちの2日間』― 監督・脚本・主演ジュリー・デルピーの手腕が光る、小粋でハートフルなラブコメディ!
『ニューヨーク、恋人たちの2日間』は、フランス出身の女優ジュリー・デルピーが監督・脚本・主演を務めるハートフルなラブコメディー。’08年に日本公開された『パリ、恋人たちの2日間』の続編である本作では、ニューヨークで新恋人と暮らすヒロインのもとに、フランスから遊びにやってきた彼女の家族が巻き起こす2日間のドタバタ劇を描く。7月27日より ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国順次ロードショー! © Polaris Film Production & Finance, Senator Film, Saga Film, Tempête sous un Crâne Production, Alvy Productions, In Production, TDY Filmproduktion – 2012All rights reserved.
『最後のマイ・ウェイ』― だれもが知ってるアノ名曲の誕生秘話。輝いていた、あの日のクロクロがスクリーンに蘇る!
1960~70年代にかけてフランスの国民的大スターとして活躍した伝説のミュージシャン、クロード・フランソワ。日本での知名度はけっして高くないが、彼が作曲をした『マイ・ウェイ』は、きっと多くの人がご存知だろう。本作は、世界進出の夢を目前に39歳という若さで急逝したクロクロの知られざる素顔と、華麗な功績を描いた作品だ。その人気は未だ衰えず、本国フランスで大ヒットとなった本作。主演のジェレミー・レニエの成りきりっぷりと、華麗なステージングや時代を映し出すファッションにも大注目!2013年7月20日よりBunkamraル・シネマ他、全国順次ロードショー!© Tibo & Anouchka