最新作品情報

『早熟のアイオワ』― 絶望の中で前向きに生きる姉妹が最後に選ぶ希望とは?

旬な若手女優、ジェニファー・ローレンスとクロエ・グレース・モレッツがブレイク直前に姉妹役で出演した作品が『早熟のアイオワ』だ。監督と脚本を手がけたのは、自身も女優として活躍するロリ・ペティ。彼女の自叙伝ともいえる本作は、70年代のアメリカ・アイオワ州を舞台に、売春婦の母親と暮らす絶望的な環境の中で、強く前向きに生きる三姉妹の姿を描く。撮影当時17歳だったジェニファーと10歳のクロエが見せる鮮烈な存在感と無垢で力強い演技に注目。ラストシーンも必見! 2014年2月22日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開
(c)The Poker House LLC 2009

『ダラス・バイヤーズクラブ』 〜エイズ感染をきっかけに、人生を輝かせた伝説のカウボーイ〜

「くたばるか!」男はたったひとりで戦いを挑んだ—。多くの感染者が存在するにもかかわらずHIV対策をうちたてなかった80年代の米国で、エイズ感染者の希望の星となったダラスのカウボーイがいた。心身ともに役作りに打ち込んだ俳優2人は、本作でゴールデングローブ賞を受賞! 世間と戦い、運命を切り開いた実在の人物、ロン・ウッドルーフを慈しむように描いた感動の人間ドラマだ。2月22日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、他にて全国で公開。© 2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right Reserved.

『ハウンター』-時間のループに閉じ込められた少女の恐怖 

16歳の誕生日の前日が、延々と繰り返される。そんな悪夢のような事実に自分以外の家族は気づいていない。孤独感と閉塞感、浮遊感が混在した、何とも摩訶不思議な感覚が体を包む。『CUBE キューブ』の鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が、またしても独得な世界観を持つサスペンス映画を送り出した! 「未体験ゾーンの映画たち2014」にて2014年2月19日(水)より公開。

第5回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル-ドキュメンタリーは肉体だ

今年で5回目を迎える座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルが2月7日にスタートした。映画・テレビを問わず良質なドキュメンタリーを上映する映画祭の今年のテーマは『ドキュメンタリーは肉体だ』。人間のあらゆる精神性を支える「肉体」を、ドキュメンタリーはどう捉えてきたのか・・・?未曽有の災害や事故の中から「肉体」について考えたさせられたことはあるはず。今回は人間の究極の姿としての「肉体」をテーマにした作品が上映される。森達也監督、田原総一朗さん、是枝裕和監督など多彩なゲストセレクターが作品をとことん語りつくすトークイベントも開催。作品の理解を深める機会を見逃さないで。ミニシア注目作をご紹介します。

『New York 結婚狂騒曲』-「愛のエキスパート」も結婚に迷う!? ユマ・サーマン主演のラブ・コメディ

結婚は人生の一大イベント。そんな大事の結婚式の日取りも決まり、招待状も出したのに、思いがけないきっかけから、新たに気になる男性が現われる。長身美女ユマ・サーマンと真面目で優しい役が似合うコリン・ファース、大らかな雰囲気漂う自由人を演じるジェフリー・ディーン・モーガンが織り成す三角関係の行方は? 登場人物が皆温かく、ハッピーな気分になれるラブ・コメディ。サム・シェパード、イザベラ・ロッセリーニなど豪華脇役陣にも注目! 1/18(土)<未体験ゾーンの映画たち2014>にて、ヒューマントラストシネマ渋谷他公開。

『アイドル・イズ・デッドーノンちゃんのプロパガンダ大戦争ー』 ―生き残りをかけて戦うアイドルたちのバトルロイヤル!

新生アイドル研究会・BiSという現役のアイドルを主演に据えながら、アクション、スプラッターなど過激な描写を盛り込んだ映画『アイドル・イズ・デッド』(加藤行宏監督/2012)は、音楽×映画のコラボレーション作品を集めた映画祭『MOOSIC LAB 2012』に出品され、観客賞を受賞するなど好評を博した。
続編である本作は、アイドル同士の生死をかけた殺し合いやパワーアップしたアクションシーンに加えて、原発問題にまで踏み込んだ非常に濃~い内容となっている。イバラの道をかいくぐらなければ生き残っていけない現代のアイドルたち。心身ともに傷だらけになりながら、それでも笑顔でステージに立つ彼女たちの姿は、最高にカッコイイ! 2014年1月11日より、テアトル新宿にてレイトショー他全国順次公開© 2014『IID2』製作委員会

『旅人は夢を奏でる』 〜哀愁の音楽と脱力系ユーモア。 観応えたっぷりの北欧ロードムービー〜

愛すべきペテン師の父と、几帳面でストイックなピアニストの中年息子。35年ぶりに顔を合わせた対照的なふたりが、車で北を目指す旅に出る。ゆる〜く流れる北欧時間を濃厚に熟成させる素晴らしきキャストと音楽を配し、脱力&ブラック・ユーモアたっぷりに仕上げた人生讃歌!「音楽」と「ロードムービー」という、ミカ・カウリスマキ監督が得意とする絶好の組み合わせに、大小の仕掛けもぬかりなし。観応えたっぷりの作品だ。
2014年1月11日(土)、シアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開 配給:アルシネテラン
(C)Road North

『フォスター卿の建築術』― ノーマン・フォスターの建築を巡る、美しい旅に出掛けよう

イギリスを代表する世界的建築家にして「モダニズムのモーツァルト」と呼ばれるノーマン・フォスター卿。現在78歳にして、意欲的に仕事を続ける創作の原点と核心とは何か。ドキュメンタリー映画『フォスター卿の建築術』は、彼が手掛けた数多くの建築作品を巡りながら、仕事上のパートナーであったリチャード・ロジャースや芸術家のリチャード・ロング、蔡國強、U2のボノへのインタビューや、エコロジストで建築家のバックミンスター・フラーとの会話映像などを通して、さまざまな角度からそのデザイン哲学に迫る。 2014年1月3日(金)から渋谷アップリンクほか全国で順次公開 。 ©Valentin Alvarez

『パリ、ただよう花』-5年間の映画製作禁止の中でロウ・イエ監督が描きたかったものはセックス?

パリにやってきた中国人、花(ホア)。北京で出会った恋人に捨てられ、パリの街をさまよう。解体工のマチューに出会ったホアは強引に体を奪われるが、セックスの後もお互い、離れることが出来ない。お互いの体を求め、激しく愛し合う二人。ある日、ホアはマチューの仕事仲間、ジョバンニに誘われた別荘でレイプをされる。ホアの愛を確かめるためマチューが仕掛けたことだった。お互いの価値観の違いに気づきながらもなお、離れがたい二人。激しく体を重ねていく二人はどこに行きつくのか。中国電影局から5年間の映画製作、上映禁止処分を受けたロウ・イエ監督が処分期間中に制作した作品の一つ。セックスをテーマにぶつかりあう人間を描く。

『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』-イタリア最大の未解決事件の真相は?

史実に基づいた作品である。当時この爆破の現場を目撃したマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督は、イタリアの若い世代がこの事件を正しく理解していないことに衝撃を受け、映画化を決めたという。今もなお、犯人が分からないという未解決事件。この事件後、イタリアでは無差別テロが相次ぐ“鉛の時代”に突入していく。12/21(土)、シネマート新宿ほか全国で順次公開。