最新作品情報

『二重生活』-理想的な夫が隠していたのは自分には見せたことのない欲望と安らぎの顔

ルー・ジエは美しく優しい夫、ヨンチャオとかわいい娘のアンアンとの三人暮らし。夫とともに起こした会社は軌道に乗り、経済的にも安定してきた。幸せをかみしめる日々の中、娘が通う幼稚園で出会ったサン・チーとママ友としての付き合いが始まる。サン・チーから浮気の相談をもちかけられたルー・ジエだったが、相談をうけた茶館の窓から目にしたのは夫の浮気現場だった。理想的な夫の裏にある別の顔とは?夫の裏切りによって、ルー・ジエが起こす驚くべき行動とは?『天安門、恋人たち』を制作したことにより、5年間の映画製作を禁止処分受けたロウ・イエ監督が中国の光と闇を生々しく親密な視点で描くミステリー。新宿 K’s cinema、渋谷アップリンクほか全国順次公開

『パンク・シンドローム』〜「手助け無用!」知的障害を抱えるクールなパンクバンドの最高にハッピーなドキュメンタリー〜

フィンランドのパンクシーンをにぎわす、異色のバンドが現れた。彼らは“ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト”。超個性的な4人組だ。全員が知的障害を抱えながら、各々の個性をぶつけあい練習を重ね、キレキレのパフォーマンスを繰り出していく。メンバーが作詞作曲も手がけており、その楽曲の歌詞はストレートでピュアで過激。聴く者のハートをガッチリつかんで離さない。これぞ本物の叫び、本物のパンクだ!
2015年1月17日(土)より、シアター・イメージフォーラムにて公開 ©Mouka Filmi oy

『凍蝶圖鑑』-「好きだからやめられない」普通じゃない人大集合!

異性装、ドラァグクィーン、SM、緊縛、人体改造…ある特定の嗜好に傾倒している人々、またその嗜好を描きだす写真家、画家達の止められない“変態”の日々を追うドキュメンタリー。「エロティシズムとは死にまで至る生の高揚である」哲学者ジョルジュ・バタイユの言葉の通り、変態―異形そのものとそこから生まれる作品世界は今までその世界を知らなかった人々にも怪しくまとわりつくように脳を刺激していく。監督は「未来世紀ニシナリ」田中幸夫監督。

『毛皮のヴィーナス』― 妖しくエレガント! ロマン・ポランスキーが仕掛ける誘惑のサスペンス


ロマン・ポランスキー監督の最新作は、 “マゾヒズム”の語源となったマゾッホの小説をモチーフにした戯曲の映画化。演出家と女優の官能的な倒錯劇を、巧みな脚本で笑いと皮肉たっぷりに描く。二人の主演俳優がみせる圧巻の演技にも注目! 12月20日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。
© 2013 R.P PRODUCTIONS – MONOLITH FILM

『バッド・マイロ!』-甘えん坊でキュートな腸ポリープ(!)が大暴れ!

映画界に新たなアイドルが誕生した。彼の名はマイロ。平凡なサラリーマン、ダンカンの腸内で、ストレスにより誕生したポリープだ。愛らしいけどいったんキレると何をするか分からない危険な奴。マイロは愛するパパ(ダンカン)のために、敵=ストレスの元凶を血祭りにあげていく。なんとも奇想天外な話は年末年始にぴったり。12/20(土)より、新宿武蔵野館お正月レイトショー、全国順次公開。

『神は死んだのか』〜“神の存在証明”に挑むクリスチャンの学生。キリスト教への情熱とはどんなもの?〜

無神論を主張する哲学の教授と敬虔なクリスチャンの大学生。やがてまわりの生徒を巻き込みながら2人の「神の存在証明」を巡る激論が始まる。アメリカの大学で実際に起きた信仰に関する訴訟事件をもとに描かれたストーリー。現代のアメリカにおける、キリスト教信仰の世界を垣間みることもできる、知的エンタテイメント作品。
© God’s Not Dead.LLC
12月13日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか、全国公開。

『欲動』― 神秘の島バリを舞台に杉野希妃が撮りあげた性愛と生死

女優、プロデューサー、監督として国際的に活躍し、アジア・インディーズ映画界のミューズと称される杉野希妃。杉野にとって、長編監督作では初の劇場公開作品となる『欲動』が、11月22日より新宿武蔵野館でレイトショー上映される。三津谷葉子と斎藤工という大人の色気を湛えた2人をW主演に迎え、神秘の島バリを舞台に“性愛”と“生死”という命題を女性監督ならではの繊細な感性で描き出す。美しい裸体をさらけ出して挑む三津谷と斎藤のベッドシーンにも注目だ。第19回釜山国際映画祭の「Asia star award 2014」最優秀新人監督賞を受賞作品。
© 2014『欲動』製作委員会

『ラスト・デイズ・オン・マーズ』-火星ミッション最終日に起こる戦慄の出来事

地球以外の生命体の発見は、人類のロマンであり夢である。一方、それは脅威でもあり、これまで多くの映画で宇宙生命体との戦いが描かれてきた。今回の舞台は、砂漠のような大地が広がる火星。地球に近く、生物の存在の可能性を指摘されている星だ。監督は実写版『AKIRA』の候補にも挙がったルアイリ・ロビンソン。人間の体に入り込み、凶暴な異生命体に変異させるバクテリアの恐怖を描く。2014年11月22日(土)新宿ミラノほか全国順次ロードショー。

『嗤う分身(わらうぶんしん)』〜“イギリス新世代”の鬼才による新感覚エンタテイメント〜

「もしも、自分とまるっきり同じ外見の他人が現れたら?」古今東西、世界中の人々がめぐらす想像だ。いったい自分という存在は何なのだろう。誰もが唯一無二の存在として生まれて来たはずなのに、いつの間にか多数の中に埋もれ、希薄な存在となってしまう……。誰にも認識されないことで肥大する孤独と不安。奇妙な異世界の不条理劇でありながら、無意識の共感と静かなリアリティが見え隠れする、イギリス新世代による新感覚エンタテイメントだ。ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカの初共演にもご注目。

© Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013
11月8日(土)より、シネマライズほか全国公開。

『トム・アット・ザ・ファーム』-亡くなった恋人の家族との息詰まる関係を描くサイコ・サスペンス 

『わたしはロランス』で日本でも注目を集めたカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督。自殺した恋人との家族との危うい関係と、そこからにじみ出る狂気を描いた本作では監督・主演をつとめ、2013年の第70回ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した。2014年10月25日(土)、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、キネカ大森、テアトル梅田ほか、全国順次公開。