最新作品情報

『カミーユ、恋はふたたび』-今の記憶を持ってタイムスリップしたら人生をやり直せる?

今年は『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(’89)で、1985年からデロリアンが到着した記念すべき未来の年。この作品は(2012年製作だが)、人生に失望した中年女性が逆に現代から1985年にタイムスリップし、亡くなった両親や友人、そして自分を捨てた夫に再会する物語だ。人生をやり直す機会を得た彼女は軌道修正できるのか。切ないながらも、彼女の今後の人生の幸せを予感させるファンタジーだ。時計屋の主人役のジャン=ピエール・レオーがさすがの存在感を示している。
10月31日(土)新宿シネマカリテほか全国順次公開。

『第28回東京国際映画祭』—アジア最大の映画の祭典、今年の注目は日本のチカラ!

第28回東京国際映画祭が2015年10月22日よりスタート。今年のミニシアの注目ポイントは「世界に注目されるべき日本」だ。コンペティション部門では11年ぶりに日本映画3作品が出品される。世界から集められたよりすぐりの作品とともに日本映画を見れば、日本映画のチカラをより強く実感するはず。また、今年は新たたに「Japan Now」部門が新設され、今観るべき日本作品16作品を世界に向けて発信する。世界の人々に観てもらいたい日本の美意識、日本の文化と魅力を日本人としてあらためて発見できるかもしれない。この他にも歌舞伎座での特別上映、“ガンダム”を語るうえでは欠かせないクリエイター陣を迎えたトークショーなど、スクリーンだけではない映画祭の楽しみ方も満載。ミニシアおすすめの作品とイベントをたっぷりとご紹介します!
©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』〜人生を謳歌してきた男が、なぜたった一人でヒトラー暗殺を決行したのか?〜

1939年ヒトラー暗殺未遂事件が勃発。被疑者として逮捕されたのは所属政党もない36歳の家具職人ゲオルク・エルザー。当時の圧倒的なヒトラー政権に、孤立無援でひっそりと抗う彼の真実とは…?数々のヒトラー暗殺事件の中でも特異性を放つ、ゲオルク・エルザーによる実在のヒトラー暗殺未遂事件を徹底的にリサーチし、謎に満ちたその人生を解き明かす物語。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督(『es [エス]』『ヒトラー ~最期の12日間~』)による人間の心理を深く掘り下げた目線と俳優たちの豊かな演技に心揺さぶられる感動作!
10月16日(金) TOHOシネマズ シャンテ、シネマライズ他全国順次公開
(c)2015 LUCKY BIRD PICTURES GMBH,DELPHIMEDIEN GMBH,PHILIPP FILMPRODUCTION GMBH & CO.KG (c)Bernd Schuller

『ブラジル・バン・バン・バン:ザ・ストーリー・オブ・ソンゼイラ 〜ジャイルス・ピーターソンとパフェクトビートを探しもとめて〜』

ロンドンを拠点に、世界的なクラブ/ラジオDJとして絶大な人気を誇るジャイルス・ピーターソンがリオデジャネイロへと赴き、現地の音楽家たちとチームを組んだプロジェクトアルバム『ブラジル・バン・バン・バン』を制作。カメラはその過程を捉えると共に、ブラジル音楽の魅力とルーツに迫っていく。国民的歌手のエルザ・ソアレス、ブラジル音楽界のキープレイヤーであるマルコス・ヴァーリ、巨匠パーカッショニストのママ・ヴァスコンセロスなどの伝説的人物が顔を揃えるセッション風景は必見! 10月9日(金)より、渋谷アップリンクにて公開

『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』-斬新な視点が光るイランを舞台にしたヴァンパイア映画

東欧のイスラム世界にも吸血鬼伝説はあるものの、十字架や聖水など、キリスト教と関連するイメージが強いヴァンパイア。だが、注目のイラン系新人監督アナ・リリ・アミリプールは、チャドルに身を包み男たちに襲いかかる美しいヴァンパイアを誕生させた。モノクロ映像と全編を流れる音楽が印象的な本作は、デヴィッド・リンチや初期のジム・ジャームッシュの作品と比較されることが多いというが、その世界観は独特かつ斬新で高い評価を受けている。9月19日(土)新宿シネマカリテ他全国順次公開。

『ぼくらの家路』―大人になるしかなかった10歳の少年は、旅の果てに何を悟ったのか

突然消えた母親を捜して、ベルリンの街をさまよい歩く10歳と6歳の兄弟。お金も食べ物も眠るところもなく、頼る大人もいない。たった二人、寄り添い合って懸命に過ごした3日間の旅の果てに、兄のジャックが下した切な過ぎる決断とは――? 幼い子どもが母親に向ける無条件の愛情をシンプルに描きながら、身近に起こりうるネグレストという問題を子どもの目線を通してリアルに見つめる作品。第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門正式出品。ドイツ映画賞では作品賞、監督賞、脚本賞を受賞したほか、各国の映画祭で観客賞や審査賞に輝いた話題作。9月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
© PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH

『ヒューマン・ハイウェイ <ディレクターズ・カット版>』〜社会派ニール・ヤングの、まさかの放射能コメディ!

ミュージシャン、ニール・ヤングが300万ドルの自己資金を投じ、自らメガホンをとった反核ブラックコメディ。1982年に公開されたオリジナル版をテンポアップしたディレクターズ・カット版。ロックバンドDEVOが演じる核廃棄物処理場の作業員はナニかを帯びて赤く光り、デニス・ホッパーはキッチンで巨大なナイフを振り回す。ニール・ヤングは見事な顔芸で存在感たっぷりの演技を披露。もちろん歌あり音楽あり、モーレツギャグあり、お色気アリ、反核精神あり、濃ゆい演技あり、もうなんでもアリアリの、お得なノンストップ社会派コメディミュージカル。ついにこの作品を、このご時世、このタイミングで日本公開!9/12(土)~新宿シネマカリテほか、まさかの日本初上映・ぶっ壊れレイトショー! SHAKEY PICTURES (C) MMXIV

『ナイトクローラー』― ジェイク・ギレンホールの不気味な演技に釘付け! 現代に蔓延する狂気をスリリングに描く衝撃のクライム・サスペンス

視聴率至上主義のテレビ業界の裏側を描くクライム・サスペンス! ジェイク・ギレンホールが12キロ減量し、格差社会の底辺から報道スクープ専門のパパラッチとして成り上がる野心的な男を演じる。監督・脚本はダン・ギルロイ。視聴率のために倫理をも踏み外した映像を欲しがるテレビ業界と、それを非難しながらもさらなる刺激を求める視聴者。矛盾するスパイラルに浮かび上がるのは、現代社会の抱える闇と日常に蔓延する狂気――。第87回アカデミー賞の脚本賞ノミネート作品。8月22日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
©2013 BOLD FILMS PRODUCTIONS, LLC. ALL

『スーパークレイジー極悪列伝』― “最狂&最凶”の90年代香港バイオレンスムービーを特集上映!

8月1日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて開催中の『スーパークレイジー極悪列伝』では、香港映画界の鬼才ハーマン・ヤウ監督と怪優アンソニー・ウォンが90年代にタッグを組んだ幻のカルトムービー3作を上映。劇場初公開作品、日本初公開作品など貴重な劇場上映を見逃すな!
©Golden Sun Film ©Golden Harvest © Media Asia Group

『ラブ&マーシー  終わらないメロディー』〜ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン、その苦悩に満ちた壮絶な半生〜

軽快なサウンドと美しいハーモニーで今でも愛され続けるザ・ビーチ・ボーイズ。その中心的メンバー、ブライアン・ウィルソンの苦悩と葛藤の半生。人気絶頂の中、新たなサウンドへ挑戦するも、傷つきながら挫折。音楽活動のみならず人生まで崩壊したブライアンが、20年の時を経て完全復活を遂げるまでを描く。数々の名曲が彩るブライアン・ウィルソン衝撃の半生が、本人公認のもと映画化。『それでも夜は明ける』のスタッフ、そしてジョン・キューザック&ポール・ダノが二人一役を見事に体現する。8/1(土)、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー©2015 Malibu Road, LLC. All rights reserved.