白玉

『エクレール・お菓子放浪記』近藤明男監督、山崎未花さんインタビュー―石巻での撮影では俳優とエキストラが自然に気がしれた仲間という雰囲気に

食べ物を盗み更生施設に入れられた戦争孤児アキオがお菓子の歌に希望を見出し、放浪する姿を描く『エクレール・お菓子放浪記』。撮影が行われたのは震災前の石巻を中心とした東北地方。エキストラを始め、多くの地元の協力を得て、昭和の懐かしく美しい情景が収められた。今回は近藤明男監督とアキオ少年と心を通わせる街の娼婦ミカを演じた山崎未花さんに東北ロケの様子を中心にお話を伺いました。東北の人々に助けられた撮影からこの作品が東北の人々の支えになることを願います。

『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』-怖がりながら密かに笑うアイスランドムービー

ホエール・ウォッチングで名高いアイスランド、レイキャヴィク。鯨との触れあいを求めてツアーに参加した6組の乗客は航路の途中で船長を失い遭難。捕鯨船に住む貧しい地元の漁師家族に救助されるがそこで待ち受けていたのは… 日本人のタフなメイド役として裕木奈江が出演。捕鯨船で繰り広げられる惨劇の裏側に風刺の効いたブラックユーモアが光るアイスランド映画。6月4日(土)より、銀座シネパトス、新宿K’s cinemaほか全国順次公開

『美女と探偵-日本ミステリ映画の世界』-ミステリ小説の目利きが選んだミステリ映画

神保町シアターでは「本格ミステリ作家クラブ10周年記念企画」として日本の推理映画28本を一挙上映。『石坂 浩二ではない金田一耕助』など本格ミステリ作家クラブ芦辺拓さん協力のもとユニークな視点で選ばれた作品がずらり。会期中は芦辺さんとミステリ作家によるトークショーも開催予定。映画と小説、謎解きの世界をたっぷりと楽しんで。 『わたしを深く埋めて』©角川映画

第23回東京学生映画祭授賞式―グランプリは東京造形大学女性監督に

学生映画の登竜門、第23回東京学生映画祭が5月27~29日 に開催された。今回はゲスト審査員に大森立嗣監督、田口トモロヲ監督、林家しん平監督を迎え、41団体106作品の内から厳正なる審査、観客投票を経て、各賞を決定。受賞者の喜びの声をレポートします。また、『デリバリーファッションヘルス』でグランプリを受賞したばかりの古地監督へのインタビューも掲載。コンプレックスを笑うグランプリ受賞作は「元をとってやろう」という気持ちから始まった?!

『エクレール・お菓子放浪記』-甘さに飢えた時代。お菓子のような希望を運ぶ少年

昭和18年、日本の子ども達が食べ物に飢えていた時代。食べ物を盗んで不良の更生施設に入れられたアキオは女教師が歌う甘美なメロディを耳にする。「お菓子の好きな巴里娘~ 選る間も遅しエクレール」厳しい感化院生活の中で遠い国のまだ食べたことのないお菓子に憧れ、歌を歌う事で生きる希望を見出した少年はやがてある女性の養子として施設を出る。撮影は震災前、石巻を中心とした東北地方で行われ、懐かしく美しい風景に満ち溢れている。テアトル新宿で上映中。 (C)2011「エクレール・お菓子放浪記」製作委員会

映画の達人— 深田晃司監督がおすすめする「真面目な姿がたまらなくおかしい喜劇映画」

映画界で活躍する皆さんに愛してやまない映画について語っていただく「映画の達人」。第8回目は『歓待』が公開中の深田晃司監督に「喜劇」映画について熱く語っていただきました。深田晃司監督の愛してやまない喜劇は笑わせようと思って作られた喜劇ではなく、大真面目に生きる人々がおかしくて笑えてしまう喜劇。コメディの枠組みを超えた“笑える”名作をチェックしてみよう。

『Three☆points(スリー☆ポイント)』初日舞台挨拶-超インディーズ宣言をした監督とその世界に魅了された俳優が熱く語る

沖縄、京都、東京の3つの場所で、山本政志監督が選んだ“自由に、なににも縛られないボーダーレスな人々”を描く『Three☆points」(スリー☆ポイント)』プロジェクト。5月14日、渋谷ユーロスペースにて山本政志監督を始め総勢9名の出演者、スタッフによる公開初日舞台挨拶が行われた。今回は山本政志監督、蒼井そらさん、村上淳さん、渡辺大知さんへの単独インタビューも掲載。超インディーズ宣言をした山本政志監督とその世界に魅了された3人の俳優に熱く『Three☆points(スリー☆ポイント)』を語っていただきました。

『Three☆points」(スリー☆ポイント)』-ドキュメンタリー、スケッチ、ドラマ異なるスタイルの作品が交錯する今までにない映画の形。

沖縄、京都、東京の3つの場所で、山本政志監督が選んだ“自由に、なににも縛られないボーダーレスな人々”を描く『Three☆points」(スリー☆ポイント)』プロジェクト。ドキュメンタリー、スケッチ、ドラマの3つの表現スタイルが交錯する本作品は今までにない型破りな新しい映画の形。異なったスタイル、異なったテーマを扱う3つのポイントを繋げていくのはのは“ヒト”の面白さのみ。人間の面白さ以外のこだわりを排除した山本監督の“ヒト”コレクション。じっくり楽しんで。渋谷ユーロスペース 他全国ロードショー!Ⓒスリー☆ポイントシンジケート
トークショーぞくぞく実施中!

第23回東京学生映画祭- 東京からカンヌへ! 世界に飛び出す学生映画人の登竜門

5月29日より北沢タウンホールにて第23回東京学生映画祭が開催される。東京近郊の44学校41団体、106作品から選ばれた16作品(アニメーション部門7作品、実写部門9作品)を一挙公開。23年間の歴史の中で青山真治、中村義洋、園子温など多くの映画人を輩出している映画祭。日本映画の才能をいち早く見つけることのできる絶好のチャンスだ。 なんと本年度のカンヌ国際映画祭短編映画部門で入選を果たした田崎恵美監督も昨年の東京学生映画祭グランプリ受賞者。今年の東京学生映画祭でも田崎監督に続く才能が注目される。

『昼間から呑む』-酔った勢いが背中を押してくれる旅物語

タイトルを見るだけで、気になってしまうあなた。そう、この映画はあなたのようなお酒好きの物語。恋人に振られ傷心のヒョクチン。彼の失恋を慰める飲み会で友人達は旅行を提案する。行き先はチョンソン。翌日、待ち合わせ場所に向かったのはヒョクチン一人。ヒョクチンは友達が合流するまで一人で旅をすることに。友達から紹介された宿の隣室には美人が一人で宿泊している。彼女が気になりだしたヒョクチンはワインをもって彼女の部屋を訪ねるが。お酒とともに旅は進み、酌み交わす数だけ事件が起きる。酒好きなら誰もが自分に重ねて笑える酒飲みのためのロードムービー。シネマート新宿ほか全国順次公開