吉永くま
『約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語』
極上のヴィンテージワイン造りに魅了されたひとりの男を巡る、ファンタジーとリアリティーが融合した美しい物語。一面に広がる葡萄(ぶどう)畑の土の匂いと、グラスの中で揺れる芳醇なワインの香りが漂ってくるような錯覚にとらわれる。視覚だけではなく、五感が刺激される本作品。秋の夜長にじっくりと楽しむというのはどうだろう。
『死刑台のエレベーター ニュープリント版』
あの名作が、ニュープリント版で蘇る! 名匠ルイ・マル監督25歳のデビュー作である本作は、マイルス・デイビスの退廃的なトランペットの響きと緊張感漂うストーリーが絡み合ったサスペンス映画の傑作。かつて観た人も、そうでない人も、「蘇ったオリジナル」を堪能するべく、映画館へ足をお運びください。10月9日より、シアター・イメージフォーラム他、全国順次公開です。
『海炭市叙景』の熊切和嘉監督とキャストが挨拶!―第23回 東京国際映画祭 記者会見
9月30日(木)、第23回 東京国際映画祭の記者会見が六本木ヒルズにておこなわれ、コンペティションに出品される『海炭市叙景』の熊切和嘉監督とキャストのみなさまがゲストとして駆けつけました。熊切監督、谷村美月さん、南果歩さん、竹原ピストルさんが語ったお話を徹底リポートします!
映画の達人― 篠崎誠監督がおすすめする「絶対はずせないホラー映画」
「映画の達人」は映画界で活躍する皆さんに、愛してやまない映画について熱く語っていただくコーナーです。第五回目は「東京島」、「怪談新耳袋 怪奇」と公開作品が目白押しの篠崎誠監督に「絶対はずせないホラー映画」について熱く語っていただきました。篠崎監督は黒沢清監督とともに「恐怖の映画史」を執筆された、ホラー映画の大家。その篠崎監督がセレクトした3本は「怖い映画はどうも苦手で」という方にこそお勧め。ホラー映画のバリエーションの豊かさとCGを超えた奥深い表現の世界を教えてくれるラインナップです。ホラー映画の概念が変わる、篠崎監督の熱いお話をお楽しみください。
『TSUNAMI -ツナミ-』
人知を超えた巨大津波の襲来シーンは、体がこわばってしまうほどの凄まじい迫力。ユン・ジェギュン監督が手がけたパニック・ムービーが、9月25日(土)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショーです。津波襲来前の普通の人々の生活も丁寧に綴られている人間ドラマでもある本作を、恐怖と共感を同時に味わいながらご堪能ください。
カナダから「末っ子」も来日!―『トイレット』初日舞台挨拶で、もたいまさこさんが裏話を披露!!
8月28日(土)、新宿ピカデリーで『トイレット』の初日舞台挨拶が行われました。登壇者は、荻上直子監督、“ばーちゃん”役のもたいまさこさん、カナダからこの日のために来日した末妹役のタチアナ・マズラニーさん。終始和やかな雰囲気に包まれながら、いろいろなエピソードが披露されました。
『トイレット』 荻上直子監督 インタビュー
『かもめ食堂』、『めがね』などで根強い人気を持つ、荻上直子監督待望の新作『トイレット』が、2010年8月28日(土)より全国ロードショー。バラバラで生きてきた3人の孫と英語が話せない“ばーちゃん”が、言葉を超えて心を通わせていく優しく温かいお話です。公開を記念して、荻上監督に、たっぷりとお話を伺ってまいりました!
『トイレット』
誰かと一緒においしいご飯を食べられること、ありのままの自分でよいと思えること、いつも一緒にいなくても心がつながっている家族がいること ― 荻上直子監督の『トイレット』には、そんな素敵な幸せがぎゅっと詰まっている。8月28日(土)より、新宿ピカデリー、銀座テアトルシネマ、シネクイント他、全国ロードショー。
『ヤギと男と男と壁と』
かつてアメリカには、見つめるだけでヤギを殺したり壁を通り抜けたりすることができる(?)兵士を擁する極秘部隊があったという。念動力、透視能力、予知能力、“キラキラ眼力”などのトレーニングで超能力に磨きをかけた男たち。決して表に出ることのなかった“日陰部隊”を描く『ヤギと男と男と壁と』は、8月14日(土)より、シネセゾン渋谷(東京)、シネ・リーブル池袋(東京)他にて、全国順次ロードショー。実話をベースにしたちょっとビターで大人テイストの型破りなコメディ、ご堪能あれ。
『日本のいちばん長い夏』 半藤一利さん×富野由悠季さん トーク・ショー&試写会
太平洋戦争終結の内幕に迫る『日本のいちばん長い夏』のトーク・ショーと試写会が7月30日(金)に新宿バルト9で開催され、原作者の半藤一利氏、元陸軍大将・今村均役のアニメ映画監督・富野由悠季氏が登壇し、「戦争を語り継ぐ」をテーマに、それぞれの思いを語りました。戦争の記憶が風化しつつある現状に危機感を持っているお2人のお話から、「形に残すことによって戦争の真の姿を伝えていくこと」の大切さを改めて認識できます。倉内均監督も会場に駆けつけました!