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【舞台挨拶レポート】観ればモルックがやりたくなる!? 『TODOKU YO-NA』 川原康臣監督、W主演の廣田朋菜、大河原恵らが語る撮影裏話!
- 2024年09月15日更新
池袋シネマ・ロサで今も脈々と続く人気企画〝インディーズフィルムショウ〟。その第一弾作品『寝てるときだけ、あいしてる。』(18)で注目を浴びた気鋭・川原康臣監督の最新作『TODOKU YO-NA』が絶賛公開中だ。本作の初日舞台挨拶が2024年9月14日(土)に池袋シネマ・ロサにて行われ、川原康臣監督、廣田朋菜、大河原恵、礒部泰宏、脚本を手がけた上原三由樹が登壇した。
日本でも人気急上昇中の “モルック” をテーマにした世界初の青春映画が誕生!
本作は、モルックをテーマにした世界初の青春映画。日本でも人気急上昇中の “モルック” とは、フィンランド発のレジャースポーツだ。本作は、そんな“モルック”をひたすら楽しむ女性二人を描く58分間の作品。曽我部恵一(サニーデイ・サービス)が本作のために書き下ろした劇中歌『今ごろユートピア』も話題を呼んでいる。
川原監督が司会進行を務めた舞台挨拶は、多くの観客に見守られながらアットホームな雰囲気でスタート。W主演で葉道(よみち)役を務めた廣田朋菜は、「20時50分という遅い時間、家でビールとか飲みたい時間にお越しいただきありがとうございます!」という挨拶で会場を盛り上げた。続いて、奈子(なこ)役を務めた大河原恵は「お忙しいなかご来場いただきありがとうございます。楽しんでいただければと思います」と柔らかな雰囲気で挨拶。磯部泰宏は「“通行人役”の磯部泰宏です。通行人が舞台挨拶に出ちゃって大丈夫ですか?」と自己紹介をし、会場は笑いに包まれた。
川原監督のモルック好きが高じて、映画化!
川原監督が「この映画は世界初のモルック映画ですが、モルックをやったことがある方はいらっしゃいますか?」と客席に問いかけると、複数の観客が挙手。登壇者たちは「すごい! 結構たくさんいらっしゃいますね!」と歓喜した。川原監督は、「この映画へ関わったのがきっかけでモルックを知った出演者・スタッフばかりなのですが、僕自身はもともとモルックをやっていて、このスポーツが大好きで、この映画を撮ろうと思いました」と語った。川原監督に、撮影中の思い出話を聞かれた廣田は、「そもそも監督がモルックにハマっていて、本当にただモルックをやっていただけだったんです(笑)。そしたらそれを映画にしようと思う、と言われて、『へえ頑張ってね~』なんて思っていたら、企画書が送られてきたんですよ」と述懐。続けて「モルックというものがどういうものかわからない段階での企画書だったので、これがどう映画になるのか……と思ったのが第一の思い出ですね」と語った。
この映画を観れば誰もがやりたくなる! モルックの魅力とは?
川原監督に「実際に撮影に入ってみてどうでしたか?」と問われた大河原は、「モルックを始めたてのころは、自分は結構うまいほうなんじゃないか? と思ったんです。でも、撮影が進むにつれて、緊張したりメンタルが乱れたりするとだんだん下手になっていって、精神状態に左右される競技なんだなあと痛感しました」と思い出を語った。
自身の出演シーンの撮影後も裏方として手伝いに入っていたという磯部は、「廣田さんのモルックシーンを見ていたんですが、羨ましいなあと思いながら見学していましたね。僕もやりたいなあと思いながら……」とほほえましいエピソードを披露。廣田に「その後はモルックやったりしてないんですか?」と聞かれた磯部は、「この作品の撮影に入る前に川原監督に誘っていただいて一緒にプレイしていましたねえ。そのときはモルックって、すごい楽しいなあと思いました」とコメント。
脚本を務めた上原は、「私も監督にモルックに誘っていただいてプレイしたんですが、競技そのものはすごく楽しいんですけど、私、もう四十代なので投げてから拾いにいくのが大変だなあと思って、そこが印象深いところでした」と話し、会場の笑いを誘った。続けて「この企画を聞いたときに、私がスポ根の脚本を書かされるのかしら? とドキドキしていました。いったいどういう風になるのかな? と思っていましたが、監督からメインキャラクターについてお話しされたとき、まだキャスティングは決まっていなかったのですが、自然にこの二人(廣田と大河原)のことが頭に浮かびました」と語り、川原監督は「コロナ禍で、上原さんとZoomで話し合いながら脚本を進められてとても楽しかったです」と笑顔で制作当時を振り返った。
締めのコメントを求められた大河原は、「この作品は、幸せな出会いの映画だと思っています。そして何かが始まりそうな予感をさせる、ドキドキするような映画だとも思っています。みなさんも一緒にドキドキしてくださったら嬉しいです」と語った。廣田は、「なんとも味わい深い映画です。ひたすら私たち二人がモルックに取り組んでいる映画ですが、みんなの力で多くのものが紡ぎだされている作品ですので、みなさんの感想を楽しみにしています」と語り、客席からの温かい拍手に包まれつつ初日舞台挨拶は幕を閉じた。
本作は池袋シネマ・ロサで絶賛公開中、以降は全国順次公開予定だ。
[川原康臣(監督)プロフィール]
1980年生まれ。2005年自主製作長編映画『おわりはおわり』を監督。同作品が「第27回ぴあフィルムフェスティバル」にて審査員特別賞を受賞。
これを機にMayFlyを創設。以後数本の映画作品をMayFly名義で製作。2018年『寝てるときだけ、あいしてる。』を池袋シネマ・ロサにてロードショー。曽我部恵一『バカばっかり』、サニーデイ・サービス『セツナ』 『青い戦車』 『ジーン・セバーグ』MVを監督するなど多方面で活躍中。
[廣田朋菜(葉道 役)プロフィール]
1987年生まれ。東京都出身。2003年に雑誌モデルでデビュー。2004年「週刊朝日」の表紙を飾る。「オペレッタ狸御殿」(05鈴木清順監督)、「恋するマドリ」(07 大九明子監督)、「フレフレ少女」(08 渡辺謙作監督)、「チョッキン堪忍袋」(11 天野千尋監督)、「クシナ」(20 速水萌巴)「VIDEOPHOBIA」(20 宮崎大祐監督)など多数の映画ほか、「再婚一直線!」、日本テレビ「ギャルサー」「美食探偵 明智五郎」、NHK「トットてれび」に出演。サニーデイ・サービス「セツナ」(川原康臣監督)MVでも知られている。2023年に出演した「ロストサマー」(麻美監督)、「ポーラーナイト」(磯谷渚監督)が公開。2024年「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」(大河原恵監督)出演。
[大河原恵(奈子 役)プロフィール]
1994年生まれ東京都出身。 多摩美術大学映像演劇学科卒業。大学在学中から俳優・映画監督として活動をはじめ、監督・主演作『みんな蒸してやる』は第7回下北沢映画祭にてグランプリを受賞、第37回ぴあフィルムフェスティバル入選。近年の出演作は、【映画】『四月になれば彼女は』『平坦な戦場で』、【ドラマ】『PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~』『新しい怖い』、【舞台】『午前0時のラジオ局』『昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ』など。2024年1月に監督・主演した映画『素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる』は完成間近。
予告編&作品概要
世界初の青春モルックムービー誕生!
▼『TODOKU YO-NA』
(2024年/日本/DCP/カラー/58分/シネマスコープ/ステレオ)
監督:川原康臣
脚本:上原三由樹 音楽:曽我部恵一
協力:(株)エビス大黒舎 (株)融合事務所 宣伝協力:一般社団法人日本モルック協会
製作・配給:MayFly 配給協力:モクカ
出演:廣田朋菜、大河原恵、礒部泰宏
※2024年9月14日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
- 2024年09月15日更新
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