ミニシアターに行こう。

2024年06月24日更新

「雉岳山 18分割連続殺人事件」の名で知られる“都市伝説”から着想を得た、韓国ホラー『雉岳山』（チアクサン）が2024年8月23日（金）より、シネマート新宿ほかにて全国順次公開されることが決定した。

“都市伝説” の映画化をめぐり韓国で大騒動が勃発！

本作は、韓国の北東部にある江原（カンウォン）道の雉岳山周辺で、1980年に「18分割された死体が、10体も発見された」という“都市伝説” をもとにしたホラー作品だ。噂の通称は「雉岳山18分割連続殺人事件」、それは単なる怪談話だった――。

都市伝説「雉岳山18分割連続殺人事件」とは……？
ある日、雉岳山で登山客とみられる男性の遺体が発見され、それ以降、毎週バラバラに切断された遺体が発見された。その切断面は当時再現することが不可能なほど滑らかであった……。犯行に使用された道具や被害者情報などが明らかになることはなく、事件は迷宮入り。バラバラ殺人自体が当時は珍しく、遺体も凄惨な状態であったため、捜査は秘密裏に行われてマスコミにも公開されていない――という、噂である。

しかし、韓国で映画公開が発表されると、そのストーリーを読んだネット民たちから、「もしかして、この話は実話なのでは？」という疑念が生まれ、それは瞬く間に拡散していった。ついには、雉岳山を管轄する江原道・原州市の警察へ電話が殺到し、警察が「記録自体なく、事実無根」と発表する事態にまで至った。加えて、原州市側と市民団体からも、「地域のイメージが著しく損なわれる危険性がある」として製作会社に対し上映禁止仮申請が出され、公開中止を求める訴訟にまで発展。公開に至るまで、その動向が注目され続けた話題作だ。

本作では、この雉岳山の都市伝説のことは知らずに、マウンテンバイク・サークルのメンバー、ミンジュン（ユン・ギュンサン）、ヒョンジ（キム・イェウォン）、ヤンべ（ヨン・ジェウク）、スア（ペ・グリン）、イサク（イ・テファン）の５人が、山でダウンヒルを楽しむ計画を立てる。そして、山へ入ったメンバーたちに次々と不可解な現象が襲い掛かっていく——。いったい、雉岳山には何が隠されているのか……？続報と公開が待たれる。

▼『雉岳山』
（2023年／韓国／85 分）
原題：치악산
出演：ユン・ギュンサン、キム・イェウォン、イ・テファ
ン、ペ・グリン、ヨン・ジェウク
監督・脚本：キム・ソヌン
エグゼクティブプロデューサー：オ・ソンイル
製作：Doho Entertainment　ワールドセールス：Hive Filmworks Inc.
日本語字幕：田中三紗子　字幕制作：ワイズ・インフィニティ
配給：ライツキューブ
ⓒ Doho Entertainment. All Rights Reserved