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2010年05月20日更新

2010年5月9日（日）にLoft A（東京）にて開催されたイベント【増田俊樹最新作『沈黙の隣人』凱旋上映!!　～バースデー特別企画～　実話　増田俊樹「その逞しくも儚い人生」】。

《増田俊樹監督『沈黙の隣人』凱旋上映イベント徹底リポート1》は、お楽しみいただけましたか？

こちらの記事では、『沈黙の隣人』上映後におこなわれた、増田俊樹監督と出演者による舞台挨拶とサイン会の模様を、登壇したみなさまの笑顔のお写真をメインにお届けします。

↑の写真、前列左から、白井優さん、円美穂さん、渋木美沙さん。後列左から、横川康次さん、辻岡正人さん、神楽坂恵さん、近藤善揮さん、白井蛍さん、増田監督です。

勢ぞろいした出演者のみなさまが、本編を鑑賞したばかりの場内のお客さまへ向かって、コメントを述べました。

辻岡正人さん 僕は今回、喫茶店のマスターを演じました。
僕は男性なので、本作も男性視点で観てしまうのですけれど、男同士のちょっと不可思議な友情が、胸にぐっときました。

近藤善揮さん いろいろなものが隣りあわせになって、人間は生活しています。本作は、その一部を垣間見るような映画です。
夕焼け空と青空の境界線の曖昧さはよいものです。本作で僕が演じた役は、曖昧の境界線の中にある、というイメージです。

円美穂さん ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010で上映してから、東京で（上映が）できるのだろうか、と不安でしたが、今日、こんなにもたくさんのかたに観ていただけて、胸がいっぱいです。

神楽坂恵さん 私自身もデビュー当時からずっとお世話になっていたかたの追悼作品なので、1シーンのみの友情出演でしたが、なかなか演じる機会のない刑事役を演じました。増田監督には、いろいろな役をさせていただいて、勉強になっております。

約4時間に渡って催されたこのイベントも、残念ながら、終わりの時間が近づいてきました。最後に、増田監督から、『沈黙の隣人』を撮るに至った経緯が明かされました。

増田監督 2009年の夏に、図書館にこもってシナリオを書いていたときに、グリコ・森永事件の書籍を何冊か読みました。
あの事件には、いろいろな説がありますが、ジャーナリストの森下香枝さんが書かれた『グリコ・森永事件「最終報告」真犯人』という書籍と出会って、それから、あの事件に関するあらゆる書籍を読みました。グリコ・森永事件の推論を僕なりに立てて、あの事件の犯人像を映画的に解釈して、『沈黙の隣人』の脚本を書いたんです。
その年の10月の初めに、友達の男性が急死しました。「彼の追悼として、うちの事務所でもなにかをしよう」という話になりました。ロックと映画が好きな男性だったので、「彼のために、みんなで映画を作ろう」と決めました。『沈黙の隣人』の撮影は、こうして始まりました。
昨年末の、誰もが忙しい時期に撮影をしたにもかかわらず、今日、ここに集まってくれたみなさんが、忙しい年末のスケジュールを縫って、参加してくれました。
特に、辻岡さんと横川さんは、（辻岡さんの監督作で、横川さんが主演の）『Dirty Heart』が劇場公開中で、連日、イベントでお忙しかったのに、その合い間を縫って、『沈黙の隣人』のロケに合流してくれたときには、僕は感激して、涙が出ました。また、近藤さんも、俳優として参加してくれただけでなく、ライン・プロデューサーとして、車輌の運転から、出演者のみなさんの送り迎えまでしてくれました。
『沈黙の隣人』を作ったことで、本当に、よい意味で、友達の追悼ができた、と思っています。感無量です。本日は、本当に、ありがとうございました。

●映画『沈黙の隣人』増田俊樹監督＆出演者のみなさまから動画メッセージ
今回のイベント当日、当サイトの読者さまへ向けて、『沈黙の隣人』の増田監督とキャストのみなさまより、動画でメッセージをいただきました。↑のリンクから飛んで、ご覧ください。

▼『沈黙の隣人』作品情報
2009年/日本/80分
監督・脚本：増田俊樹
出演：増田俊樹　黄金咲ちひろ　円美穂　疋田紗也　安藤彰則　辻岡正人　神楽坂恵
近藤善揮　三橋潔　渋木美沙　白井優　大塚麻恵　山口ひかり
赤木智弘（友情出演）　鈴木邦男（特別出演）　他
製作・配給：月の石
製作協力：アンカー　TDプロモーション
宣伝協力：昼間事務所
コピーライト：（C）月の石
※2010年、劇場公開予定。公開時には、当サイトでも改めて、本作を紹介致します。

取材・編集・文：香ん乃　スチール撮影：柴崎朋実　編集・スチール撮影：南野こずえ
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