フランス映画祭2010
- 2010年03月12日更新
3月18日(木)からTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、いよいよ開催です。今年は映画祭団長としてジェーン・バーキンが来日し、トークショーやサイン会などのイベントも多数予定されているので要チェックです。
「いまのフランス映画」を代表する長編14作品、短編9作品が公開され、19日(金)にはオールナイト上映も! 今年初の「フレンチ・パッション」プログラムも注目したいところ。
今回、この映画祭でしか観ることができない作品(一般公開未定)の中から、おススメの4作品をご紹介します!
▼映画祭団長ジェーン・バーキン主演
『テルマ、ルイーズとシャンタル(原題)』
『テルマ&ルイーズ』(91)のフランス女版?!
ワケあり50代女性3人組が繰り広げる、愛(憎)の珍道中。旅にはトラブルがつきもので、女だけの旅は尚更のこと。でも彼女たちの解決方法は、どんな時も「フランス女」的。酸いも甘いもかみ分けた熟女たちのセンチメンタル・ジャーニーは遊び心満載で、現代女性に勇気をくれる人生賛歌となっている。ジェーン・バーキンのファッションも必見です。(c) Kate Barry – La Fabrique 2 – studio 37
▼カンヌ国際映画祭2009年グランプリ受賞
『アンプロフェット(原題)』
『真夜中のピアニスト』など深い人間ドラマを描くことに定評があるジャック・オディアール監督の最新作。09年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
6年の刑で入牢したあるアラブ人青年が、刑務所内を牛耳る勢力に翻弄されながら、自らも”ビジネス” のやり方を身につけていくさまを描く。現実社会とはまた違ったルールに支配される刑務所内の生活が生々しくリアルに描かれ、息もつかせぬその濃密なドラマには圧倒される。(C)Roger ARPAJOU
▼今年初!注目の「フレンチ・パッション」から♪
『リグレット(原題)』
妻とパリに住む40歳の建築家マチュー・リヴァンは、突然入院した母親を見舞う為故郷の小さな村に向かう途中、昔の恋人マヤが男と少女といる場面に出会う。言葉を交わす事無く分かれた二人だったが、2時間後、マヤからの電話でマチューは、躊躇いつつも彼女のもとへ向かうのだった。
俊才セドリック・カーン監督最新作。
それぞれの生活がありながらも、一瞬にして再燃する愛の、狂気にも似た高揚感を表現する主演の二人の成熟した演技に注目!
▼主演セシル・ド・フランスも来日予定!
『スフィンクス(仮題)』
平凡な警備員、シモンとジュリーはパトロール中に同僚を青年実業家に殺害されるが、犯人に怪我をおわせた事で逆に虚偽の告発を受ける事に。無実を証明する為、手がかりとなる薬物“スフィンクス”を追って事件の真相へ近づいていく。
独特の美学でフレンチ・ノワールを描く監督ニコラ・ブークリエフが実在の犯罪事件から着想した作品。パリのクラブシーンを彩る音楽と緊張感あふれる映像にヒロイン、セシル・ド・フランスの凛とした演技が光る。(c)2009 Gaumont-Les Films du Worso
●その他の上映作品
『バス・パラディアム(原題)』
『オーケストラ!』 「THIS IS IT」をおさえ、パリでオープニングNo.1
『クリスマス・ストーリー(原題)』 カンヌ映画祭2008年特別賞
『パリ20区、僕たちのクラス』 カンヌ映画祭2008年パルムドール受賞
『ハデウェイヒ(原題)』
『ミックマック(原題)』 オープニング上映決定!「アメリ」監督の新作
『旅立ち(原題)』
『あの夏の子供たち』
『シスタースマイル ドミニクの歌』
『エンター・ザ・ボイド』
※作品詳細やスケジュール、短編9作品は、フランス映画祭公式サイトでご確認ください。
▼フランス映画祭2010
期間:3月18日(木)~22日(月・祝)
会場:六本木ヒルズ 劇場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
主催:ユニフランス
※一番上の画像は「パリ20区、僕たちのクラス」から (c) Haut et Court — France 2 Cinema
文:おすず、かしこ(『アンプロフェット』作品紹介)、椿(『リグレット』『スフィンクス』作品紹介)
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改行
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