『ハウス映画大会』— 11人の監督が自宅待機しながら新作制作!? 映画チャンネルにて5月5日より配信!
- 2020年05月01日更新
自宅待機でも映画は撮れる!?
11人の監督が創意工夫で新作に挑む『ハウス映画大会』開催!
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中の人々が “自宅待機” というかつてない共通体験をしているなか、11人の映画監督が自宅の中だけで短編作品を撮るという、これまた前代未聞の企画が動き出した。
企画名は『ハウス映画大会』。作品はネット放送番組「映画チャンネル」で2020年5月5日(火・祝)〜5月20日(水)の期間オンライン配信され、視聴者に現在進行系の映画体験を届けるとともに、この時代の創作活動の記録となることを目指すという。
※2020年5月5日配信開始に伴い、記事の一部を加筆・変更しました。
短編小作品を中心にオンライン上映を行い、視聴者と一緒に語るオンライン上の上映館「キネズッカ」や、監督、役者、シネマトグラファー、脚本家、技術者などをゲストに迎えたインタビュー、映画祭レポート、映画関係者による座談会など、独立系映画作家と映画作品にまつわる話題を取り上げる「キネトーク」などの番組を展開する、“映画を愛するすべての人のためのプラットフォーム”。
URL:https://eigachannel.com/
おもわず「濃い!」と叫んでしまう、個性豊かな監督たち
通常、映画を撮るときには、ロケハンに出かけ、役者と稽古をし、カメラクルーと撮影し、シアターで観客と交流をするという一連の流れが発生する。しかし、「接触を避ける」という方針のもとで、こうした映画監督にとっての日常の活動ができなくなってしまった。
そこで立ち上がったのが、下記の11人の監督たちだ。顔ぶれを見ただけでも、何が起こるか期待せずにはいられない、個性豊かな “濃い” 監督陣である。
参加監督/作品名
飯塚貴士 『LAST BATTLE FANTASY HD EDITION』
小林でび 『会えないふたり。』
辻 凪子 『すき焼きばあばのダンシングタイム』
ないとう日和 『なんとなく迷走』
岩崎友彦 『カメを止めろな!』
酒徳ごうわく 『家寅』
内田清輝 『バトル・オブ・ソーシャルディスタンス〜社会的距離を死守せよ〜』
かげやましゅう 『あざらしアザラシ』
賀々贒三 『山で死ぬ』
三ツ星レストランの残飯 『がっしょう』
小川修平 『誘う』
※敬称略 ●監督プロフィールはこちら
上段左から:飯塚貴士、岩崎友彦、内田清輝、小川修平、中段:賀々贒三、かげやましゅう、小林でび、酒徳ごうわく、下段:辻凪子、ないとう日和、三ツ星レストランの残飯
撮影のルールは「うちで撮る」こと
作品の制作条件は、人との接触をしない状態で、複数人が出演する場合はそれぞれリモート環境を駆使して撮影を行い、編集し、オンラインで公開すること。厳しい状況下でも、できることを考え、視聴者と一緒に楽しみを作っていこう、というのがこの企画の趣旨だ。
動 画
◆◆◆ 制作発表会 ◆◆◆
◆◆◆ 監督による作品紹介 ◆◆◆
<参加監督からのコメント抜粋>
小林でび監督
自宅待機時の恋愛について描いてみました。
ないとう日和監督
制作意欲を失いかけていた時期にこちらの企画にお声かけ頂き、思い切って参加してみました。不安もあるけど自分なりに楽しみながら作っていこうと思います!
小川修平監督
自分がやって来なかった表現に挑戦します。今だからこそ作れる作品を作りたいと思います。
酒徳ごうわく監督
感染しないで完成させる。
主宰者メッセージ
「個人で活動する作家監督のなかには、予定していた作業が停止してしまい、また先の予定が立たないという状況に現在進行形で見舞われています。作家の創作活動をストップしてしまうことはすなわち、生まれうるものの喪失とひいては文化の停滞であると考えます。
そこで、こういった状況の中でも創作に集中してもらう機会を作りたいとの考えで、映画の創作から配信・視聴までを一続きにした本企画の形態をとることにしました。
映画界ではシアターを守る取り組みが大きな関心を呼んでいます。今回の企画はこの動きに完全に同調するものでありつつも、特に、作家の創作活動に焦点を当てました。視聴環境も今のところはオンラインですが、やがて劇場で観客を招いての上映につながることを期待しています。
今回生まれる作品群が2020年のコロナ禍のさなか撮られたものであるということは、やがて時代スナップショットとしても貴重な資料となることを確信するものです」
「うちで撮ろう」ハウス映画大会
視 聴 方 法
特設ウェブサイトにて5月5日(火・祝)〜5月20日(水)
URL:https://eigachannel.com/2020house
※投げ銭制!
<クレジット>
プロデューサー・企画 かげやましゅう
プロデューサー 仲島カルロス
主催 映画チャンネル
後援 株式会社ブリコラージュ
編集:min
- 2020年05月01日更新
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