【画像で楽しむイベントレポート】『第10回 したまちコメディ映画祭 in 台東』クロージングセレモニー― 小松政夫の名作ギャグが炸裂!

  • 2017年10月06日更新

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー今年で第10回を迎えた『したまちコメディ映画祭 in 台東』が、2017年9月18日(月・祝)に閉幕し、最終日には「小松政夫リスペクトライブ」とクロージングセレモニーが東京・台東区の浅草公会堂にて開催された。毎年恒例の「リスペクトライブ」では、今年のコメディ栄誉賞に輝いた小松政夫に敬意を表し、ポカスカジャン、浅草ジンタ、ホフディラン、SCOOBIE DO、フラワーカンパニーズ、Gentle Forest Jazz Band special guest vocal 浜野謙太といった豪華なライブアクトが熱いステージを繰り広げた。さらに、クロージングセレモニーにはサプライズゲストとして伊東四朗も登場!10年という節目にふさわしい盛り上がりのなかで、賑やかに幕を閉じた。


小松政夫の粋なエンターテイナーぶりに会場も白熱!

第10回したまちコメディ映画祭 in 台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー
6組のアーティストによるリスペトライブが終盤にさしかかったころ、『しらけ鳥音頭』ジャズバージョンにのって、ついに小松政夫が登場!

第10回したまちコメディ映画祭 in 台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニーノリノリの姿をご覧あれ!ジェントル久保田率いるビッグバンド、Gentle Forest Jazz Bandの演奏に合わせて軽やかにタクトを振る小松。小粋な笑顔とリズミカルな動きに、会場中から声援と歓声が上がる。その姿は、まさに日本を代表するエンターテイナー!

本物の“しらけ鳥”と『電線音頭』に古き良き昭和がよみがえる!

第10回したまちコメディ映画祭 in 台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー『しらけ鳥音頭』が流行した当時、リアルに使用していたマペットも登場!
「この音楽が鳴ると体が勝手に動いてしまいます。たかだか40年ぐらい前ですかね。この鳥も、もう毛が全部抜けちゃいました(笑)」
羽はまばらになったものの、ふてぶてしい表情は当時のまま。テレビの前で小松のギャグに笑い転げた世代にとっては、“しらけ鳥”を再び見られただけでも感動ものだ。頭の片隅で、古き良き昭和の記憶がよみがえる。

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニーさらに、1976〜78年にテレビ放送された人気バラエティ番組『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』から誕生し、一世を風靡した『電線音頭』をフリ付きで披露。
「こう見えて、ジャズミュージシャンになるか民謡歌手になるかという時期があったんですよ。わたしはコメディアンを目指していたんですが、親父がどうしても民謡歌手になれと、月謝を払って3年ぐらい教室に通わせてもらったんですよね(笑)!」
“よいよいよいよい、おっとっと……” 年齢を感じさせない小松のハリのある歌声と踊りに、会場はますますヒートアップ!

表彰式には伊東四朗がサプライズ登場! 息の合った掛け合いは健在!

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー続いて行われたクロージングセレモニーでは、はじめにコメディ栄誉賞の表彰が行われた。日本のエンターテインメント界を牽引した小松の功績を称え、服部征夫台東区長から表彰状が贈られたほか、河野純之佐台東区議会議長から金一封、全国米穀販売事業共済協同組合からお米券が小松に授与された。
「本当に感激しました。50年もやってきたのでご褒美かなと。この映画祭は10年目になるそうですが、これからどんどん大きくなるであろう、その節目の年でこんな賞をいただけて……。皆さん本当にありがとうございました!」

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニーさらに、ここで第4回のコメディ栄誉賞受賞者でもある伊東四朗がサプライズ登場!小松と伊東といえば、前述の『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』でも共演し、昭和のコメディ界を盛り上げた盟友同士。

伊東はサプライズを小松にバレないようにするため、会場の駐車場に停めた車中に長時間じっと待機して警備員に怪しまれたと話し、小松はその心遣いに感激と驚きをあらわにした。

続いてもう一つ、伊東から小松へ粋なサプライズが。伊東はおもむろに表彰状を取り出すと、小松に向かって読み上げた。「小松政夫殿。アンタはエラい! 以下、同文!」突然手渡された賞状を、驚きながらも受け取る小松。年齢を重ねてもイタズラ心いっぱいの伊東の表情と、うれしさが満面に溢れる小松の表情にご注目を!

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー感激する小松をまじまじと見た伊東は「(本映画祭の)パンフレットだと髪の毛が真っ黒だったのにわざわざ真っ白に染めてきたんですか(笑)?」と軽口を叩く。そんな伊東に小松もすかさず「悪ぃね、悪ぃね、ワリーネデートリッヒ!」とドイツ出身の大女優マレーネ・ディートリヒをもじった往年のギャグで切り返し、昔と変わらず息の合った掛け合いをみせた。

10年目の大団円は『スーダラ節』の大合唱!

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー最後は、本映画祭の総合プロデューサーであるいとうせいこうから、閉会の挨拶が述べられた。
「したまちコメディ映画祭を10回続け、素晴らしい形になりました。今後はどのような形になっていくのかわかりませんが、今回は僕にとって集大成だと思っております。たくさんの方々に本当に感謝しております。本日はどうもありがとうございました!」

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニーフィナーレは本日の出演者や映画祭を影ながら支えたボランティアスタッフ、そして観客も含めた全員で、小松の師匠である植木等のヒット曲『スーダラ節』を大合唱。まさに大団円という言葉がふさわしい賑やかで温かな空気に包まれながら、『第10回 したまちコメディ映画祭in台東』は幕を閉じた。

今年も多くの笑いと人情に溢れたエンターテインメントで来場者を笑顔にした『したコメ』。11年目以降はどのように進化していくのか期待したい。

 

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー

第10回したまちコメディ映画祭in台東 リスペクトライブ&クロージングセレモニー


『第10回したまちコメディ映画祭 in 台東』開催情報
開催期間:2017年9月15日(金)~18日(月・祝)
開催場所:
【上野地区】「東京国立博物館 平成館」「上野恩賜公園野外ステージ(不忍池水上音楽堂)」
【浅草地区】「浅草公会堂」「雷5656会館 ときわホール」
主催:「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会

『したまちコメディ映画祭 in 台東』公式サイト

© 2017「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会

取材・編集・文:min スチール撮影:ハルプードル

 

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