【画像で楽しむイベントレポート】 — 第5回したまちコメディ映画祭クロージングイベント「ザ・ドリフターズ リスペクトライブ ライブだよ!全員集合!!」

  • 2012年10月10日更新

 いとうせいこう氏が総合プロデューサーを務める下町発コメディ映画の祭典、「第5回したまちコメディ映画祭in台東」が今年も9月14日(金)から9月17日(月・祝)まで開催された。最終日のクロージングイベント「ザ・ドリフターズリスペクトライブ ライブだヨ!全員集合!!」には上野・不忍池水上音楽堂に豪華アーティスト6組が集結し、日本を代表するコメディグループであり音楽グループでもあるザ・ドリフターズへの愛とリスペクトを掲げながら、熱いパフォーマンスで会場を盛り上げた。華やかな閉幕となったライブとクロージングセレモニーの模様を画像満載でお届けします!

ドリフ大好き!! 豪華6組のアーティストが上野・不忍池に「全員集合~~っっ!」

浅草ジンタ — 唯一無二の個性派バンドが轟かす“エジャニカ”にオープニングから大興奮!

 オープニングアクトは地元を代表するバンド、「浅草ジンタ」。落語芸術協会客員ロックバンドという肩書きを持つ彼らは、本映画祭のサポーターソング『君がこの街にやってきて~Acoustic Version~』も担当。浅草で生まれたロック“エジャニカ”とハードマーチをベースに、日本人ならではのブルース感とスウィンギングなメロディーで1曲目から会場を盛り上げる!
♪ニンニキニキニキ……ザ・ドリフターズ出演の人形劇『飛べ!孫悟空』(’77~’79/TBS系)の挿入歌『ゴー・ウエスト』からのドリフターズ・メドレー。観客もたまらずステージ前に駆け寄る。

ポカスカジャン — 抜群の音楽センスで爆笑ネタを繰り出す、目にも耳にもカラフルな3人組!

 CMソング『ガリガリ君のうた』でおなじみ、冗談音楽ユニット「ポカスカジャン」。結成以前は、それぞれバンドヴォーカルとして活躍していたという彼ら。音楽センスにも定評があり、ロックフェスなどにも多数出演している。
 ものまね、絵描き歌、替え歌……バラエティに富んだネタで会場は大爆笑! インド楽器で『タブー』(カトちゃんの「ちょっとだけよ」のテーマ)や「全員集合」メドレーを披露。まさにコメディとライブの融合!

OKAMOTO’S — 絶大な引力をもつ若手実力派バンド。圧巻のステージングに、場内総立ち!

 岡本太郎とラモーンズを敬愛するという4人組ロックバンド、OKAMOTO’S。メンバー全員が20代前半という若さながら、メジャー移籍後のライブ本数は海外公演も含め3年間で約300本というだけあって、その演奏力とパフォーマンスは圧巻のひと言。おそるべき若者たちである。
 叫ぶヴォーカル、呼応するオーディエンス!!

 ステージの温度が一気に上昇し、とうとう場内は総立ちに。

怒髪天 — JAPANESE R&E(リズム&演歌)と増子兄ィのドリフ愛がステージで炸裂!

「オィーッス!」と出ました、怒髪天! 自らの音楽をJAPANESE R&E(リズム&演歌)と称するベテラン・ロックンロールバンドは、泥臭くストレートな楽曲が魅力。全身からしぼり出すように歌い上げるパワフルなステージに、とうとう不忍池近隣から苦情が!?
「俺はドリフよりおもしろいものは、観たことが無い!」とシャウトするヴォーカル・増子氏。自前だという「8時だョ!全員集合」のハッピとハチマキがドリフ愛を物語る。

ホフディラン — ライブもいよいよ佳境に……夕暮れの風に包まれて、ホフディランが登場!

 黄昏時の風が吹きはじめたころ、ホフディランの心地よいメロディーが会場を包む……。野外ライブならではの幸福感に、会場中が酔いしれた。デビュー曲『スマイル』や『欲望』などファン悶絶の人気ナンバーを演奏。
「ずっと、したコメのライブに出たかった。ドリフが好きで良かった!」と念願叶った喜びを語るワタナベイビー氏(写真上)。ドリフマニアで有名な小宮山雄飛氏(写真下)は本映画祭のプログラム「コメディ栄誉賞 ザ・ドリフターズ特集」でトークゲストも務めた。

レキシ — 大トリを飾るのは、ファンキーなエンターティナー! ついに足軽先生(いとうせいこう氏)もラップで参戦!

 日本史にまつわるコミカルな歌詞を、ファンキーかつクールなメロディーにのせて歌う「レキシ」は、元SUPER BUTTER DOGのキーボーディスト・池田貴史氏のソロユニット。楽曲の完成度の高さもさることながら、いとうせいこう氏より「面白いミュージシャン3人衆のひとり」と言われるだけあって、MCのたびに爆笑がおこる。
 本映画祭の総合プロデューサーであるいとうせいこう氏がゲストアーティスト“足軽先生”として登場! 『狩りから稲作へ』でラップを披露した。
 夕闇が下りるころ、会場は完全にひとつに……。

 夏の終わりとともに、最高のライブの幕が閉じようとしている。思わず感動!!

クロージングセレモニーのゲストは、なななんと! 本物のザ・ドリフターズ!!

 ライブに続いて行われたクロージングセレモニーには、台東区の吉住弘区長と台東区議会議長の青柳雅之氏がチョビヒゲをつけて登場(!)。続いて「コメディ栄誉賞」を受賞したザ・ドリフターズから、加藤茶氏、高木ブー氏、仲本工事氏が登壇し、表彰を受けた。「昔撮った映画が今も評価されるのは嬉しい」(加藤氏)。「映画の撮影中に寝ていて監督によく怒られました」(高木氏)。「ドリフを応援してくれる若い人たちがこんなにいてくれて嬉しい」(仲本氏)。とそれぞれ映画撮影の思い出と受賞の喜びをコメントした。そして、最後はいかりや長介氏を偲び、会場全体で「オイッス」の掛け声を叫んで映画祭は幕を閉じた。

▼「第5回したまちコメディ映画祭in台東」開催情報
期間:2012年9月14日(金)~17日(月・祝) ※現在は終了しています。
会場:【浅草地区】浅草公会堂/浅草中映劇場 【上野地区】東京都美術館講堂/上野恩賜公園野外ステージ(不忍池水上音楽堂)ほか
主催:「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会
「第5回したまちコメディ映画祭in台東」公式サイト

取材・編集・文:min スチール撮影:hal

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