ミニシアター情報

ショートショートフィルムフェスティバル& アジア2011授賞式-グランプリはニコラス・シュタイナー監督『ヘルムートの誕生日』に


2010年6月26日(日)明治神宮会館にてショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011の授賞式が行われた。公式審査員に犬童一心監督、小澤征悦さん、菊川怜さん、鳥越俊太郎さん、ジョージナ・ホープさんを迎え、グランプリ作品と各部門の優秀作品を発表。「ミニシアターに行こう。」では授賞式の喜びの声をレポートします。

映画の達人-東京学生映画祭番外編(林家しん平監督/大森立嗣監督/田口トモロヲ監督)学生映画人に見て欲しい映画「お前が試されてるんだぞ、この映画は」

「映画の達人」は映画界で活躍する皆さんに愛してやまない映画について熱く語っていただくコーナー。学生映画の登竜門として注目される東京学生映画祭。今回は第23回東京学生映画祭の審査員を務められた林家しん平監督、大森立嗣監督、田口トモロヲ監督に「東京学生映画祭出品作品と学生映画と学生に見てもらいたい映画」についてお話を伺いました。三人の審査員の言葉は厳しいけれど、次世代の映画人に向ける優しい態度。まずは審査員の方々の『若き映画人にお勧めする三本』から自分の表現の世界を広げてみてはどうだろう。

『キラー・インサイド・ミー』―今から約50年前に生まれたサイコキラーの心には、なにがある?

1952年に発表されたジム・トンプスンの小説『おれの中の殺し屋』を、マイケル・ウィンターボトム監督が映画化。ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバと、豪華キャストで繰り広げられる心理サスペンス。今から約50年前に生まれたサイコキラーの心の中には、いったい、なにがあったのか? 4月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。

『100,000年後の安全』-放射性廃棄物が無害になるまで10万年。10万年後の安全を想像するドキュメンタリー

原子力発電所から出される高レベル放射性廃棄物が無害になるまでの期間は10万年。フィンランドでは10万年の耐久性を持つ放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」の建設を始めている。10万年という長い期間には天候や地表の変化によって地球は大きく変貌することが予想される。その時代、地球に住む子孫は私達とは共通言語や価値観を持たないかもしれない。今を生きる私たちは10万年後の彼らに的確に放射性廃棄物の危険性を伝えることができるのだろうか? 「オンカロ」の建設現場で働く人々と10万年の地球の変化を想定する専門家の話を通じ、10万年後の子孫に放射能廃棄物について語りかけるドキュメンタリー。4月16日より拡大ロードショー。

『死なない子供、荒川修作』―「人は死なない」と発見した芸術家の生命論に迫る。

2010年に他界した稀代の芸術家・荒川修作氏は、住むと人間は死ななくなるという「三鷹天命反転住宅」を建造しました。荒川氏の生命論に迫るこのドキュメンタリーのメガフォンを執ったのは、「三鷹天命反転住宅」住民だった山岡信貴監督です。4月2日(土)よりアップリンクほかにて、全国順次ロードショー。

『愛しきソナ』―団欒、結婚式、ボーリング……、北朝鮮の「普通」の日常。

前作『ディア・ピョンヤン』の公開後、北朝鮮政府から入国禁止を言い渡されたヤン・ヨンヒ監督の新作が、4月2日(土)よりポレポレ東中野ほかにてロードショー。ピョンヤンに住む姪のソナの成長を軸に、2つの国に離れて暮らす家族の姿がカメラに収められた。

『婚前特急』-自己中心、上から目線!それでも憎めない悪女の恋人査定。

仕事も出来て、プライベートも充実している24歳のOLチエ。5人の恋人のメリットを最大限に活かして色々な経験を楽しんでいる。そんな中、親友のトシコが結婚!幸せそうな親友トシコに影響を受け、チエは5人の中から“ほんとうの相手”を絞り込むべく、恋人たちの査定をし始める。一番メリットの少ない恋人に別れを切り出したものの帰って来た答えは意外なものだった。4月1日(金)より、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国ロードショー!

『ビー・デビル』-救いを求める手を黙殺する人々。物語はそこから始まる

『ビー・デビル』サブ①ソウルで働くヘウォンはすり減った心を癒すため、幼少期に過ごした孤島で休暇を過ごす。島には幼馴染のボンナムが、温かくヘウォンを迎える。しかし、へウォンが見たのはボンナムに対する直視できない夫や姑の仕打ち。自由に生きるヘウォンを見たボンナムは村から脱出しようと考えるが。
キム・ギドク監督に師事をしたチャン・チョルス監督の長編第一作。

『ファンタスティックMr. FOX』-アカデミー受賞俳優たちが野原を駆け回りながら声を収録!

THE FANTASTIC MR. FOXアニメでもない、CGでもない、まるで絵本から飛び出てきたような懐かしくも新しい作品が誕生した。本作を手掛けたのは、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ダージリン急行』のウェス・アンダーソン監督。CGや3Dが主流となっている今、独自の世界観を打ち出してきた彼が、あえてパペットを使ったストップモーションに挑んだと知った瞬間、思わずニンマリしてしまった。ちょっぴりシニカルだけどユーモアたっぷりな“アンダーソンワールド”をぜひご堪能あれ。

『台北の朝、僕は恋をする』‐パリよりも恋が生まれる街台北

メインr制作総指揮はヴィム・ヴェンダース、主演は台湾の国民的スター、アンバー・クォのアジア注目作品。パリに留学した恋人に会いたいカイ。渡航費を借りるために依頼されたのは“ある小包”をパリに運ぶこと。台北を出発する前夜、カイは渡された小包を巡り、顔見知りの本屋の店員スージーと台北の街を駆け巡ることに。第60回ベルリン国際映画祭において最優秀アジア映画賞受賞作品。3月12日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー