ミニシアター情報

『戦争と文学』-戦地ではなく、日々を生きる人々にとっての戦争とは?

集英社創業85周年を記念した『コレクション 戦争と文学』の刊行を記念して、神保町シアターでは『戦争と文学』と題し、21作品の特集上映を開催。「銃後」「復員」「一銭五厘(召集令状)」と3つのキーワードから戦地そのものを描くのではなく、戦争という時代に翻弄され毎日を必死で生きる人々にフォーカスをあてた作品をセレクト。『兵隊やくざ』©角川映画

『グッド・ハーブ』—切なくも不思議な温もりに満ちた作品

メキシコシティを舞台に、アルツハイマー型認知症と診断された母と娘の絆を描くこの作品は、世界各国の映画祭で上映され多くの人々に感動を与えた。監督はメキシコ映画界で、唯一、女性を主人公に映画を撮り続けるマリア・ノバロ。初の日本公開作品となる本作では、生と死というテーマを女性らしい感性で繊細に編み上げ、美しい映像と音楽で優しく包み込んでいる。7月23日よりシネマート新宿他全国順次公開。

レッドカーペット写真館-ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011編

2011年6月26日(日)明治神宮会館にてショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011の授賞式が行われた。映画祭を締めくくる、アワードセレモニーには様々な国々からフィルムメーカーや出演者、また日本からも豪華なゲストが続々と出席され、注目度の高さがうかがわれた。
「ミニシアターに行こう」では、ショートショートフィルムフェスティバルのレッドカーペットの模様をレポート。恒例の靴チェックも見逃すな。

フレデリック・バックの映画-宮崎駿監督、高畑勲監督に影響を与えるアニメーション作品

神保町シアターでは、東京都現代美術館『フレデリック・バック展』開催中にフレデリック・バックさんの短編アニメーション4本を上映。上映作の一本『木を植えた男』は人物が行動するとその周りに空間が立ち現れるユニークな表現スタイルの作品。高畑勲監督に「フレデリック・バックさんを、わが師、とあがめている」と言わしめたその作風をぜひ劇場で。神保町シアター劇場招待券を5組10名様にプレゼント(7/29まで有効モーニングショーも使用可/応募は締め切りました)© Société Radio-Canada 

『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』インタビュー− したたかに生き残るためのアイスランド流笑いの形。

アイスランドのレイキャヴィクで鯨見学ツアーの乗客が巻き込まれた惨劇を描く『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』。タフな日本人秘書役を演じた裕木奈江さん、ジュリアス・ケンプ監督、プロデューサーのイングヴァール・ソルダソンさんに本作品に対する思いをうかがってきました。

ショートショートフィルムフェスティバル& アジア2011授賞式-グランプリはニコラス・シュタイナー監督『ヘルムートの誕生日』に


2010年6月26日(日)明治神宮会館にてショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011の授賞式が行われた。公式審査員に犬童一心監督、小澤征悦さん、菊川怜さん、鳥越俊太郎さん、ジョージナ・ホープさんを迎え、グランプリ作品と各部門の優秀作品を発表。「ミニシアターに行こう。」では授賞式の喜びの声をレポートします。

映画の達人-東京学生映画祭番外編(林家しん平監督/大森立嗣監督/田口トモロヲ監督)学生映画人に見て欲しい映画「お前が試されてるんだぞ、この映画は」

「映画の達人」は映画界で活躍する皆さんに愛してやまない映画について熱く語っていただくコーナー。学生映画の登竜門として注目される東京学生映画祭。今回は第23回東京学生映画祭の審査員を務められた林家しん平監督、大森立嗣監督、田口トモロヲ監督に「東京学生映画祭出品作品と学生映画と学生に見てもらいたい映画」についてお話を伺いました。三人の審査員の言葉は厳しいけれど、次世代の映画人に向ける優しい態度。まずは審査員の方々の『若き映画人にお勧めする三本』から自分の表現の世界を広げてみてはどうだろう。

『キラー・インサイド・ミー』―今から約50年前に生まれたサイコキラーの心には、なにがある?

1952年に発表されたジム・トンプスンの小説『おれの中の殺し屋』を、マイケル・ウィンターボトム監督が映画化。ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン、ジェシカ・アルバと、豪華キャストで繰り広げられる心理サスペンス。今から約50年前に生まれたサイコキラーの心の中には、いったい、なにがあったのか? 4月16日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。

『100,000年後の安全』-放射性廃棄物が無害になるまで10万年。10万年後の安全を想像するドキュメンタリー

原子力発電所から出される高レベル放射性廃棄物が無害になるまでの期間は10万年。フィンランドでは10万年の耐久性を持つ放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」の建設を始めている。10万年という長い期間には天候や地表の変化によって地球は大きく変貌することが予想される。その時代、地球に住む子孫は私達とは共通言語や価値観を持たないかもしれない。今を生きる私たちは10万年後の彼らに的確に放射性廃棄物の危険性を伝えることができるのだろうか? 「オンカロ」の建設現場で働く人々と10万年の地球の変化を想定する専門家の話を通じ、10万年後の子孫に放射能廃棄物について語りかけるドキュメンタリー。4月16日より拡大ロードショー。

『死なない子供、荒川修作』―「人は死なない」と発見した芸術家の生命論に迫る。

2010年に他界した稀代の芸術家・荒川修作氏は、住むと人間は死ななくなるという「三鷹天命反転住宅」を建造しました。荒川氏の生命論に迫るこのドキュメンタリーのメガフォンを執ったのは、「三鷹天命反転住宅」住民だった山岡信貴監督です。4月2日(土)よりアップリンクほかにて、全国順次ロードショー。