ミニシアター情報

『バチカンで逢いましょう』-ドイツ人のおばあちゃんが活躍する『ローマの休日』

80年代末、ミニシアター系で大ヒットした『バクダッド・カフェ』(’87)。心温まるストーリーと、主人公のふくよかな中年女性ジャスミンを覚えている人も多いだろう。そのジャスミンを演じたマリアンネ・ゼーゲブレヒトが、とてもチャーミングなおばあちゃんになって戻ってきた! 今度の舞台はローマ&バチカン。敬虔なクリスチャンだがちょっとはじけたドイツ人のオマ(おばあちゃん)の奮闘ぶりに注目。4/26(土)より新宿武蔵野館にてGWロードショー! 以下全国順次公開。© 2012 Sperl Productions GmbH, Arden Film GmbH, SevenPictures Film GmbH, Co-Produktionsgesellschaft “Oma in Roma” GmbH & Co. KG, licensed by Global Screen GmbH.

『バチカンで逢いましょう』公開記念“TOKYOカイザーシュマーレン・フェスタ”発表会

3月25日、赤坂のドイツ文化会館にあるレストランNEUES(ノイエス)で、『バチカンで逢いましょう』公開記念イベントが開催されました。本作の主演は、25年前『バグダッド・カフェ』のジャスミン役で、世界中の注目を集めたマリアンネ・ゼーゲブレヒト。初来日の彼女は、「東京は人々が親切で素晴らしい所。また来られるといいなと思っています」と挨拶し、喝采を浴びました。

『ランナウェイ・ブルース』 〜きっとどこかに実在する傷だらけの兄弟。若手俳優の秀逸な演技と、主人公の内面を表す劇中アニメの世界観〜

固い絆で結ばれた不遇な兄弟の物語。若手実力派のエミール・ハーシュとスティーブン・ドーフが主人公の兄弟を演じる。さらにダコタ・ファニングが陰のある恋人役で出演。 三人の繊細な演技がリアルで切ない。兄弟の「空想の産物」として劇中に流れる、キュートでシニカル なアニメーションも印象的だ。モーテルの寂しげな風景が彼らの哀しい宿命、そしてかすかな希望を際立たせる。ローマ国際映画祭では4冠を受賞、一粒の宝石をのぞき見たような秀作だ。3月15日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー ©2012 Motel Life LLC

『New York 結婚狂騒曲』-「愛のエキスパート」も結婚に迷う!? ユマ・サーマン主演のラブ・コメディ

結婚は人生の一大イベント。そんな大事の結婚式の日取りも決まり、招待状も出したのに、思いがけないきっかけから、新たに気になる男性が現われる。長身美女ユマ・サーマンと真面目で優しい役が似合うコリン・ファース、大らかな雰囲気漂う自由人を演じるジェフリー・ディーン・モーガンが織り成す三角関係の行方は? 登場人物が皆温かく、ハッピーな気分になれるラブ・コメディ。サム・シェパード、イザベラ・ロッセリーニなど豪華脇役陣にも注目! 1/18(土)<未体験ゾーンの映画たち2014>にて、ヒューマントラストシネマ渋谷他公開。

『パリ、ただよう花』-5年間の映画製作禁止の中でロウ・イエ監督が描きたかったものはセックス?

パリにやってきた中国人、花(ホア)。北京で出会った恋人に捨てられ、パリの街をさまよう。解体工のマチューに出会ったホアは強引に体を奪われるが、セックスの後もお互い、離れることが出来ない。お互いの体を求め、激しく愛し合う二人。ある日、ホアはマチューの仕事仲間、ジョバンニに誘われた別荘でレイプをされる。ホアの愛を確かめるためマチューが仕掛けたことだった。お互いの価値観の違いに気づきながらもなお、離れがたい二人。激しく体を重ねていく二人はどこに行きつくのか。中国電影局から5年間の映画製作、上映禁止処分を受けたロウ・イエ監督が処分期間中に制作した作品の一つ。セックスをテーマにぶつかりあう人間を描く。

「愛情を見て欲しい」と紹介しています。-「ゆるせない、逢いたい」柳楽優弥さん、吉倉あおいさんインタビュー

上映中の「ゆるせない、逢いたい」は知り合い同士の間で起きるレイプ‐デートレイプをテーマにした作品。デートレイプという激しいテーマを取扱いながら、初恋ゆえの不器用な二人のやり取りと、事件後の二人を取り巻く人々の姿を繊細に温かく描いている。今回は隆太郎役の柳楽優弥さんと、はつ実役の吉倉あおいさんにデートレイプというテーマの重さとこの物語を取り巻く人々についてお話を伺ってきました。

第14回東京フィルメックスクロージングセレモニー-最優秀作品賞はグルジア映画『花咲くころ』に決定

11月30日(土)、第14回 東京フィルメックスのクロージングセレモニーがおこなわれ、各賞が発表された。コンペティション作品10本の中から最優秀作品に輝いたのはグルジアの10代の少女たちを描いたナナ・エクチミシヴィリ監督、ジーモン・グロス監督の「花咲くころ」。各賞の喜びの声をリポートします。

ポーランド映画祭2013-今年も開催! スコリモフスキ監督監修、戦後ポーランド映画の傑作を一挙上映

昨年大盛況のうちに幕を閉じた「ポーランド映画祭2012」。今年もファンの熱い要望に応え、「ポーランド映画祭2013」が開催される。今回メインとなるのは、戦後ポーランド映画界を代表するアンジェイ・ワイダ監督の作品。50年代後半ポーランド派時代の代表作や、70年代後半、“連帯”を支持していた時期の社会派作品群など、多彩な7本が揃った。また、上記のワイダ映画を含め、60年代を中心とした作品を新たに10本、昨年人気の高かったアンコール作品7本、さらに60年代の人気児童アニメやジャパンプレミア作品を上映。そのラインナップの充実ぶりに注目が集まる。同映画祭は、11月30日(土)~12月13日(金)の2週間限定で、渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催。

第14 回東京フィルメックス―映画人が特別な思いを抱く映画祭

11月23日より第14回東京フィルメックスがスタートする。園子温、行定勲、SABU、ロウ・イエ、アピチャートポン・ウィーラセータクン、ジャ・ジャンクー…カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭が今後必ずや注目するであろう映画作家を、世界に先駆けて、いち早く紹介し続けてきた映画祭、東京フィルメックス。今年もコンペティション部門10本をはじめ「映画でドキドキしたい人が見るべき」作品が目白押し。「ミニシアターに行こう。」流の楽しみ方をご紹介します。(作品画像は『罪の手ざわり』)

『ゆるせない、逢いたい』-デートレイプ。激しい憎しみと楽しかった思い出が複雑に入れ乱れる感情に向き合う。

17歳の高校生、はつ実は引っ越先で古紙回収業者の青年、隆太郎と偶然出会い、恋が芽生える。しかし、はつ実が母親に隆太郎の存在を隠したことから、隆太郎はふられたと誤解し、彼女を襲う。デートレイプ―友人や知人などによる強姦-の被害者になったはつ実は激しい憎しみを持ちながら、その一方で楽しかった隆太郎とのデートを思い出し、複雑な気持ちに苦しむ。解決することのない思いに向き合うためにはつ実はある決断をする。「誰も知らない」の柳楽優弥演ずる隆太郎のセリフがなくても“語る背中”に注目。第18回釜山国際映画祭出品作品。11月16日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館 にて全国ロードショー ©S・D・P/2013「ゆるせない、逢いたい」