最新作品情報

『小さな町の小さな映画館』―地元に愛され続けて93年になるミニシアター。

北海道の小さな漁師町で、93年間も営業が続いている映画館「大黒座」―経営する館主の一家と、この映画館を愛する地域住民の、生の想いと声があふれているドキュメンタリーが、6月18日(土)より、ポレポレ東中野にてモーニング・ロードショー。ミニシアターの存続が全国的に危ぶまれている今、「町の映画館が存在し続けるためのヒント」のひとつを教えてもらえる作品です。

ショートショートフィルムフェスティバル& アジア2011-「どうしても観たい!」おいしいところを少しずつ。

短編映画だけを集めた映画祭、『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2011』が6月16日よりスタート。過去最多の4,200本の応募作品から選ばれたコンペティション参加作品は選りすぐりの68作品。上映時間は1 分~25 分(ショートショート映画祭規定による)と短くても観終わった後の充実感は長編以上。今回は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞で主演男優を受賞したコリン・ファースとキーラ・ナイトレイの共演作や「美男<イケメン>ですね」のチャン・グンソク出演のミュージックビデオなども上映される。

『あぜ道のダンディ』―平成ニッポンの中高年おじさん賛歌。

「現代のダンディって何だろう?」、この問いにひとつの答えをくれる『あぜ道のダンディ』が、6月18日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国順次ロードショー。『川の底からこんにちは』の石井裕也監督が光石研を主演に迎えて描いた本作には、いじらしくて愛おしいダンディの姿が。決してクールではないけれど、「一生懸命頑張る親父達はダンディだ!」と拍手を贈りたくなるハートフルな1本です。 (C)2011『あぜ道のダンディ』製作委員会

『ブラッド・スウェット&ギアーズ』—反ドーピングを掲げツール・ド・フランスに挑む無名プロサイクリングチームの熱き闘いの日々

2007年冬、アメリカ・コロラド州ボルダーで無名のプロサイクリングチームが、大きな夢に向けて一歩を踏み出そうとしていた。反ドーピングを掲げ、世界最高峰のロードレース「ツール・ド・フランス」に挑戦する無名のプロサイクリングチーム、スリップストリームの奮闘と等身大の選手達の姿を追い続けた珠玉のドキュメンタリー。迫力のレースシーンと選手達を取り巻く人々の心の葛藤に思わず胸が熱くなる!!6月4日(土)より、渋谷アップリンク・ファクトリーほか全国順次公開 (C) 2009 Sundance Channel L.L.C. All Rights Reserved.

『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』-怖がりながら密かに笑うアイスランドムービー

ホエール・ウォッチングで名高いアイスランド、レイキャヴィク。鯨との触れあいを求めてツアーに参加した6組の乗客は航路の途中で船長を失い遭難。捕鯨船に住む貧しい地元の漁師家族に救助されるがそこで待ち受けていたのは… 日本人のタフなメイド役として裕木奈江が出演。捕鯨船で繰り広げられる惨劇の裏側に風刺の効いたブラックユーモアが光るアイスランド映画。6月4日(土)より、銀座シネパトス、新宿K’s cinemaほか全国順次公開

『美女と探偵-日本ミステリ映画の世界』-ミステリ小説の目利きが選んだミステリ映画

神保町シアターでは「本格ミステリ作家クラブ10周年記念企画」として日本の推理映画28本を一挙上映。『石坂 浩二ではない金田一耕助』など本格ミステリ作家クラブ芦辺拓さん協力のもとユニークな視点で選ばれた作品がずらり。会期中は芦辺さんとミステリ作家によるトークショーも開催予定。映画と小説、謎解きの世界をたっぷりと楽しんで。 『わたしを深く埋めて』©角川映画

『エクレール・お菓子放浪記』-甘さに飢えた時代。お菓子のような希望を運ぶ少年

昭和18年、日本の子ども達が食べ物に飢えていた時代。食べ物を盗んで不良の更生施設に入れられたアキオは女教師が歌う甘美なメロディを耳にする。「お菓子の好きな巴里娘~ 選る間も遅しエクレール」厳しい感化院生活の中で遠い国のまだ食べたことのないお菓子に憧れ、歌を歌う事で生きる希望を見出した少年はやがてある女性の養子として施設を出る。撮影は震災前、石巻を中心とした東北地方で行われ、懐かしく美しい風景に満ち溢れている。テアトル新宿で上映中。 (C)2011「エクレール・お菓子放浪記」製作委員会

EUフィルムデーズ2011―国もジャンルも多様なヨーロッパ映画23本が一挙上映!

日本と欧州連合(EU)の市民交流の促進を目的とした「日・EUフレンドシップウィーク」の一環として催される映画祭「EUフィルムデーズ2011」が、5月27日(金)に開幕。東京国立近代美術館フィルムセンターでの上映を皮切りに、京都、広島、岡山、山口、高松に巡回して、3週間に渡って開催されます。国もジャンルも多様なラインアップの中から、3作をピックアップしてご紹介。ポルトガルの夏の情景が鮮烈な『私たちの好きな八月』、スペインでもウディ・アレン節が炸裂の『それでも恋するバルセロナ』、そして、ブルガリアから届いた苦く切ない青春映画『ソフィアの夜明け』の3本です。

「映画の國名作選II クロード・シャブロル未公開傑作選」―晩年期の日本未公開作『最後の賭け』、『甘い罠』、『悪の華』が遂に上映!

2010年9月に80年の生涯を閉じた、フランス映画界の巨匠クロード・シャブロル監督。生涯にわたり54本もの長編作品を世に送り出した彼の日本未公開作の中から、晩年期の3作『最後の賭け』、『甘い罠』、『悪の華』の3本が、5月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムで上映されます。「ブルジョワ階級の退廃的なモラルやエキセントリックな犯罪などを描く時、芸術家としての真価を発揮する」といわれるように、フランス的でノーブルかつデカダンなシャブロル・テイストを存分に堪能するべく、この機会にぜひ劇場へ!

『ゲンスブールと女たち』―フランスきっての伊達男の、名曲、ユーモア、気障、ロマンスが、たっぷり詰まったエンターテインメント。

ジェーン・バーキンにブリジット・バルドー……、数多の美女と浮き名を流したフランスきっての伊達男、セルジュ・ゲンスブールの伝記映画が、5月21日(土)よりBunkamuraル・シネマほかにて公開。スーパースターではなく、ひとりの「人間」としてゲンスブールを描いた本作は、名曲と、ユーモアと、気障と、ロマンスがたっぷり詰まったエンターテインメントです。