最新作品情報

『マーガレットと素適な何か』-7歳の自分が書いたメッセージが心の扉を開く-

40歳の誕生日を迎えたマーガレット。仕事に打ち込む彼女のもとに、突然公証人と名乗る老人が一通の手紙を届けに現れる。それは、辛かった子供の頃の思い出や懐かしい写真がたくさん詰まった手紙で、差出人は7歳の自分だった-。子供の頃の自分が書いた手紙をきっかけに、心の扉を開き、本当の自分を見つけて前に進んでいく女性をソフィー・マルソーが好演。大切なものがぎゅっと詰まったハートウォーミングな作品。10月29日よりシネスイッチ銀座他全国順次ロードショー。

『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』—美しき天才ピアニストの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー

『斬新な楽曲解釈と圧倒的な演奏技術でクラシック界の異端児と言われ、今なお多くのファンから愛され続けるグレン・グールド。美しき孤高のピアニストとして、エキセントリックなイメージばかりが取りざたされるなか、これまで知られることがなかったグールドの本質に迫る映画が公開される。彼が愛した女性たちが語る、素顔のグールドとは? 不器用に他者の愛を求めた天才ピアニストの姿をリアルに捉えた貴重なドキュメンタリー。© Jock Carroll

『スパルタの海』— 一度は封印された日本映画史上最大の問題作がついに解禁!目が離せないほど壮絶な青春ドラマ

非行少年や不登校児の更生施設として話題となった、戸塚ヨットスクールを題材に映画化されるも、生徒の相次ぐ死亡事故により校長ら関係者が逮捕、上映中止に追い込まれた問題作が、28年の時を経てついに公開。次々とスクールに送り込まれてくる、札付きの不良少年・少女達が、壮絶なしごきの中、仲間の死、淡い恋などを乗り越え、徐々に人間らしさを取り戻してゆく青春ドラマ。戸塚校長を若き伊東四朗が熱演している。体罰は暴力か、教育かー 現代の教育論に一石を投じる怪作。10月29日(土)シアターN渋谷にてロードショー。Ⓒ「スパルタの海」管理委員会

『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』— あのゴーストフェイスが帰って来る! 大人気ホラーシリーズ11年ぶりの続編

いまやハロウィンの仮装の定番となったゴーストフェイスが11年の時を経て、スクリーンに蘇る! 前作までのオリジナルキャストに加え、将来性豊かな新進俳優、豪華なカメオ出演者たちが新旧のファンを魅了。スピード感あふれるストーリー展開や戦慄の連続殺人シーンがさらに進化し、単なる続編ではなく新しい作品としての魅力を発揮している。10月29日(土)よりシネマスクエアとうきゅう他全国ロードショー。

第24回東京国際映画祭-アジア最大級の映画祭。おさえるべきツボをチェックしよう。

24回目を迎えるアジア最大の映画の祭典、東京国際映画祭がついに10月22日より開幕。東京国際映画祭の魅力は何と言っても220作品という上映作品の豊富さ。日本未公開の作品をはしごしたり、監督や俳優が登壇するイベントに参加したりしながら、お気に入りの一本を探す9日間。今回は「日本映画・ある視点」「アジアの風」「WORLD CINEMA」部門より注目作品をご紹介します。 

『サウダーヂ』―世界も耳を傾けた、山梨県甲府からあがった都市生活者たちの叫び。

ロカルノ国際映画祭参加以後、静かに熱く話題が広がりつつある『サウダーヂ』が10月22日からいよいよユーロスペースで公開。地方都市の現況を現地密着でリアルに描き社会に問題定義を投げながら、なおかつ普遍的なほろ苦い青春譚にもなっている。あなたはこの映画を見て、何を感じるだろうか?©空族

『UNDERWATER LOVE -おんなの河童-』河童のピンクミュージカル?! 無邪気でパワフルなピンク映画の驚愕

缶詰工場で働く明日香の目の前にお調子ものの河童が現れて親しげに話しかけてきた「オレだよ、オレ。青木哲也」。伝説の妖怪はなんと高校時代に溺死した同級生だった。河童が17年ぶりに突然人里に現れた理由とは?いまおかしんじ監督とカメラマン、クリストファー・ドイルによる、ピンク映画の概念を打ち破る、無邪気で、ユーモラスなピンクミュージカル。10月8日~ポレポレ東中野、10月22日~ユーロスペース、10月下旬~ドイツ6都市ほか全国順次ロードショー。 ©2011 国映株式会社/Rapid Eye Movies/インターフィルム

『緑子/MIDORI-KO』—夢の食物を巡り、人間の欲望丸出しで繰り広げられる摩訶不思議な争奪戦を繊細な鉛筆画で描く、黒坂圭太ワールドの真骨頂。

国内外で高い評価とカルト的な人気を誇る黒坂圭太氏が、10年以上の時を費やして30,000枚にも及ぶ鉛筆画を描き、ほぼ一人で作り上げたというこの作品はグロテスクでいて繊細、奇々怪々にして滑稽に、観る者を摩訶不思議な世界へと誘う。夢の食べ物MIDORI-KOを巡る、人間の欲望丸出しの争奪戦を描いた、黒坂圭太監督の傑作長編アニメーション作品を見逃すな。9/24(土)より渋谷 アップリンクXにてロードショー。(C)Keita Kurosaka/Mistral japan

『家族X』 ─ 一番近くにいながら遠い存在になってしまった家族とのつながりを見つめ直す問題作。

家族とはどういう存在だろう。落ち着くところ? ワガママを言えるところ? ちょっと面倒くさいところ? やっぱり帰りたくなるところ? それぞれ状況によって感じ方は千差万別だろうが、笑ったり怒ったりしながらも、言いたいことを言葉にできて、話したいことを話し合える。そんな何気ないことが普通にできているなら、幸せな家族と言えるのかもしれない。そのつながりが崩れてしまった“ある家族”の日常生活を赤裸々にあぶり出したのがこの『家族X』だ。2011年ベルリン国際映画祭フォーラム部門で正式上映されたほか、各国で高い評価を獲得した注目作である。9月24日(土)より、ユーロスペース他にて全国順次ロードショー。(C) PFFパートナーズ

第20回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭―この秋、「女性同士の恋」に向きあう。

セクシュアリティやジェンダーをテーマにした映画だけを紹介する、アジア最大の映画祭 ― 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(略してLGFF)が、2011年の今年、成人式を迎えます。第20回のLGFFは、10月7日(金)~10日(月・祝)に、東京・青山のスパイラルホールにて開催。ヴァラエティに富んだラインアップの中、ミニシアが注目するのは「女が女を愛する姿」を映した4本。胸に沁みる極上のレズビアン映画を知るのに、LGFFほど絶好の機会はありません。(画像は『ブルーミントンの恋』)