最新作品情報
『真夜中のゆりかご』〜我が子の突然死……悲しみの中、悪意なき悪事に走った敏腕刑事の運命は……?
アカデミー賞外国語映画賞受賞作『未来を生きる君たちへ』など、深い人間ドラマの傑作を撮り続けるスサンネ・ビア監督のサスペンス作品。幸せな夫婦に訪れた愛息の突然死。刑事である夫は我が子の遺体をすり替えることを思いつく……。デンマークの水辺の風景を印象的に取り込みながら、苦しみ惑う主人公の魂のゆくえをスリリングに、情感豊かに描き出す。2014年トロント国際映画祭でプレミア上映され絶賛を浴びた北欧サスペンスの傑作。5月15日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 © 2014 Zentropa Entertainments34 ApS & Zentropa International Sweden AB
『セシウムと少女』〜音楽、アニメ、見慣れた街。中央線カルチャーがぎっしり詰まった、女の子の冒険ファンタジー
音楽・ファッション・マンガ……様々な文化を生んできた、東京・中央線沿線の街々。この中央線文化の魅力をたっぷりと注ぎ込んだご当地ムービーが誕生! 阿佐ヶ谷に住む17歳の少女が、7人神様と過去や現在を駆け巡る冒険ファンタジー。阿佐ヶ谷が誇る名飲食店や見慣れた風景がふんだんに登場し、ナレーションには原マスミ、主題歌に知久寿焼など、中央線文化に寄り添ってきた人気ミュージシャンが多数参加。さまざまな作風のアニメを挿入したり、キュートな新人女優を主演に迎えたりと、お楽しみがいっぱい。でもタイトル通り、3.11以降の福島原発問題に切り込んでいく社会派作品でもある。ポップでシリアスでノスタルジック。大切なものがぎっしりと詰まった、まさに玉手箱のような作品だ。
4月25日(土)からユジク阿佐ヶ谷で公開。
© 2015 ふゅーじょんぷろだくと All Rights Reserved.
『イマジン』-目の見えない男女は“音”を介して恋に落ちた
舞台は情緒溢れるポルトガルの古都リスボン。視覚障害者施設で働く盲目の教師と美しい女性との淡い恋や、彼と生徒たちとの交流が描かれる。自然光を駆使して詩的な映像を作り上げたのは1963年生まれのアンジェイ・ヤキモフスキ監督。近年評価の高い作品を続々と生み出しているポーランド映画界期待の新鋭である。4月25日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開、その後全国順次公開。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』― 笑いと皮肉、幻想と現実が交差するダーク・ファンタジー
ヒーロー映画の主人公として一世風靡し、現在は落ち目の俳優がブロードウェイの舞台に再起をかける。しかし、待ち受けていたのは奇想天外なトラブルの連続だった――。本年度アカデミー賞で4冠に輝き、世界の映画祭で称賛された作品が日本上陸。シリアスな人間ドラマに定評のあるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が、皮肉たっぷりのコメディにしてダークファンタジーに挑む。全編ワンカットのような奇跡のカメラワークと、マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーンら実力派俳優の演技は必見! 4月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー。© 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
『カフェ・ド・フロール』〜時を越えて紡がれる愛。情熱、そして嫉妬と哀しみ〜
人は出会った瞬間に、雷に打たれたように恋に落ち、運命の相手だと確信することがある。1969年のパリに生きる母と息子、そして現代のモントリオールの男と女。異なる二つの時代に生きる人々の、時を越えた愛と情熱、幸福と悲劇が交錯する。やがて彼らの運命は思いもよらぬ結末へ……。ヴァネッサ・パラディを主演に『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレが監督。ミュージシャンであるケヴィン・パランや「最高の子役」と監督に評されたマラン・ゲリエなど、その他の出演者の確かな存在感も印象的だ。
3/28(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
© 2011 Productions Café de Flore inc. / Monkey Pack Films
『ワイルド・スタイル』―ヒップホップ・カルチャー黎明期の空気を余すところなくパッケージしたマスターピース
1982年のニューヨーク、サウス・ブロンクス。アメリカ随一の貧民街では、若者たちが独自の新しいムーブメントを生み出し、熱狂していた。ヒップホップ・カルチャー誕生の瞬間を切り取った金字塔的映画『ワイルド・スタイル』が 3月21日より、渋谷シネマライズ、シネリーブル梅田ほか全国順次リバイバル公開!
© New York Beat Films LLC
『インド・オブ・ザ・デッド』-インドでゾンビが暴れまくる! ボリウッド映画初のゾンビコメディ
火葬が一般的なインドで、なぜかゾンビが大量発生! 仲良しトリオと美女とロシアンマフィアが、武器を片手に時にゆる~く時に真剣にゾンビに立ち向かう。年間1000本以上製作されるボリウッド映画において、なんと初のゾンビコメディである。3月21日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、4月よりシネ・リーブル梅田にてレイトショー。
『第7回 ちば映画祭』―監督と出演者も続々登場! 若手実力派監督のフレッシュな個性がてんこ盛りの映画祭
『第7回 ちば映画祭』が3月13日(金)〜15日(日)に千葉市民会館にて開催される。映画界の将来を担う若手実力派監督の作品をメインに上映する本映画祭は、今年もフレッシュで個性的な作品がてんこ盛りだ。
監督や出演者の登場も多数予定されており、広く深く映画文化に触れることができる。見どころとミニシアのおすすめ作品をご紹介します!
『君が生きた証』-たとえ許されなくても、父親は息子を身近に感じていたかった-
人はどんなにつらく苦しいことがあっても、いずれは前に進まなければならない。本作の主人公は、ある事件で息子を失った父親だ。彼は大きな秘密を抱えながらも、息子が遺した歌を演奏することでその人生に近づいていく。また、その父親と彼に転機を与えるミュージシャン志望の青年との交流も清々しく描かれる。2月21日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
『ブルー・リベンジ』〜ストイックな復讐心が疾走する。ムダのない緻密な描写に心奪われるバイオレンスムービー〜
両親の命を奪われた「おとなしい男」が“復讐”という暴力に手を染め、深みにはまっていく。その行動と心理状態を、緻密かつムダのない、贅肉を削ぎ落したような乾いたカメラワークで映し出す。そのストイックさは、主人公の青年ドワイトの孤独な人間像を際立たせ、作品そのものを高みへと押し上げた。息づかいと視線で静かに殺意を高ぶらせてゆく主人公の心理が、観るものの胸に迫り、突き刺さる。2013年カンヌ国際映画祭で大きな注目を集めた、傑作インディペンデント作品だ。
2月14日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにてロードショー
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