最新作品情報
『ランバート・アンド・スタンプ』― 挫折や確執までも生々しく映し出す、ザ・フー成功の立役者を追ったドキュメンタリー
1960〜70年代のブリティッシュビートを代表するバンド、ザ・フー。彼らを成功に導き絶大な影響を与えた2人の青年、キット・ランバートとクリス・スタンプにフォーカスした映画が『ランバート・アンド・スタンプ』だ。ザ・フーのマネージャーでありプロデューサーでもあった彼らが、バンドを成功に導く上でいかに重要な役割を果たしたのかを、豊富な貴重映像とクリス本人、バンドメンバーであるピート・タウンゼント、ロジャー・ダルトリーほか、当時の彼らと深い関わりをもつキーパーソンたちのインタビューを交えて描き出す。
© 2014 Magic Rabbit, LLC. All Rights Reserved.
© 2015 Layout and Design Sony Pictures Home Entertainment Inc. All Rights Reserved.
『君がくれたグッドライフ』― 尊厳死を決意した主人公が選んだ幸せな時間の使い方
不治の病を発症し、30代半ばで尊厳死を決意した男性と仲間たちとの最期の旅を描いたヒューマンドラマ。尊厳死を選択するまでの苦痛や葛藤ではなく、限りある人生をどう生きるかという前向きな問いに焦点を当て、きらめきに満ちた人生の瞬間を切り取っていく。主人公ハンネス役には『ヴィンセントは海へ行きたい』でドイツ映画賞主演男優賞を獲得したフロリアン・ダービト・フィッツ。世界各国の映画祭で賞賛を受けた本作は、ヨーロッパの美しい自然を背景にしたロードムービーとしての魅力にも溢れた作品だ。
©2014 Majestic Filmproduktion GmbH / ZDF
『ひそひそ星』〜アンドロイドが見つめる、絶滅種となった人々の姿…鬼才・園子温の、作家性むき出しの静かな意欲作〜
鬼才・園子温監督が、20代で書き留めていたオリジナルの物語を、今を映す作品にして、満を持して撮りあげたモノクロSF映画。3.11の傷あと濃い、福島県の双葉郡富岡町・浪江町、南相馬市でロケを敢行。人間が絶滅種となった世界の記憶と時間、距離への焦燥を、“ひそひそ”と声のトーンを落としたセリフで描く。園子温作品に欠かせぬ女優・神楽坂恵をメインに、ミュージシャンの遠藤賢司なども出演。
2016年5月14日(土)新宿シネマカリテほかロードショー ※大島新監督ドキュメンタリー映画『園子温という生きもの』と同時期ロードショー
© SION PRODUCTION
『獣は月夜に夢を見る』〜洗練された映像美、北欧の小さな漁村で生きる母娘の哀しい宿命〜
19歳の孤独な少女の宿命を描いた、ホラーミステリー。北欧の海を背景に、少女の内面的な獰猛さと純粋さを静かに映し出す。ラース・フォン・トリアー監督の「奇跡の海』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で美術アシスタントをつとめ、短編映画などで評価されてきたヨナス・アレクサンダー・アーンビー監督、初の長編映画。クラシカルな映像美が印象的な作品。
4月16日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
(C) 2014 Alphaville Pictures Copenhagen ApS
『孤独のススメ』- すべて失った男が“何も持たない男”にもらった大切なものとは?
主人公は孤独な生活を送る真面目な男フレッド。そんな彼の人生が、言葉も過去もない男テオとの奇妙な出会いによって開かれていく。とぼけた笑いとしんみりした感動を与えてくれるオランダ発の人間ドラマ。
物語は静かなトーンで始まるが、いくつかのエピソードを絡ませながら終盤に向けて徐々に感動が高まり、クライマックスでそれが最高潮に達する。この興奮、ぜひ映画館で味わってほしい! 4月9日(土)、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』― 覆面アーティスト・バンクシーが仕掛けた宝探しに、NY中が翻弄される!?
謎のストリートアーティスト、バンクシーの作品がニューヨークに現れた! 予告もなく始まった1ヶ月におよぶバンクシーの作品展覧会。それは、毎日1点ニューヨークの路上に作品を残し、場所を明かさず公式インスタグラムへの投稿で発表するというもの。ランダムに時間と場所を変えて現れる作品はSNSで瞬く間に拡散され、人々は作品を追いかけてニューヨーク中を駆け回る! バンクシーの作品の魅力と、そこで巻き起こる人々の狂騒を追ったドキュメンタリー。3/26(土)渋谷シネクイント、4/2(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開
『マジカル・ガール』〜魔法少女からフィルム・ノワールへ。愛ゆえの欲望が悲劇を招く衝撃のストーリ〜
日本アニメの魔法少女に憧れる白血病の娘とリストラされた父。心に闇を抱える人妻と、その元教師。交わるはずのない2つの愛とエゴが交錯し、やがて大いなる悲劇が訪れる。独創的なストーリーと予想を裏切るスピーディーな展開。無垢な魂と妖艶な世界観が溶け合ってゆく。多くの映画通をうならせた、スペインの鬼才カルロス・ベルムト監督、衝撃の劇場デビュー作。3月12日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!
Una producción de Aquí y Allí Films, España. Todos los derechos reservados©
『ロブスター』-“おひとり様”は善か悪か? ギリシャ出身の気鋭監督が描く不条理な世界
パートナーを作ることを強要され、失敗すると動物に変えられてしまう近未来。このシュールな世界を作り上げたのは、これが初の英語作品となるギリシャ出身のヨルゴス・ランティス監督だ。コリン・ファレル扮する中年太りの冴えない主人公が、ゆるりと状況に適応していくのかと思いきや、物語は意外な方向へ進んでいく。そのほかレイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーなど、そうそうたる面々が出演。第68回カンヌ映画祭で審査員賞を授賞した。2016年3月5日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開。
映画の暴動ふたたび!!! 実践映画塾「シネマ☆インパクト」が2016年、再起動!!!
鬼才・山本政志監督率いる、実践映画塾「シネマ☆インパクト」が今年いよいよ再起動!!! それを記念して、これまでに「シネマ☆インパクト」が生み出した13監督による全15作品を3月5日(土)〜18日(金)、新宿 K’s cinemaにて上映。『恋の渦』『水の声を聞く』ほか、海外映画祭で上映された話題作など見逃せない作品ばかり!!「シネマ☆インパクト2016」開講は3月22日。
『第8回 ちば映画祭』― 今年もちばに映画の春が来た! 色とりどりの作品がスクリーンで開花する、見どころ満載の映画祭
第8回を迎える『ちば映画祭』が、3月19日(土)〜21日(月・祝)(※19日は前夜祭)に千葉市生涯学習センターにて開催される。“千葉県初上映”“若手監督”の作品がメインに、今年も個性的な上映作品が目白押しだ。監督や出演者による多彩なゲストトークも予定しており、大規模映画祭にはないアットホームな雰囲気の中、より深く身近に映画と触れ合うことができるだろう。映像の詩人・杉田協士監督の特集上映ほか、ちば映画祭がイチ押しする若手監督の作品上映、人気監督の短・中編作品上映など、今年も見どころ満載だ!