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『死ね死ねシネマ』-原点に向き合うプロの映画監督の痛くて生々しい「究極の一本」
映画学校の試写会で学生の作品を「映画ですらない」と酷評する講師シマザキ。反対に観客から「お前のトウニョウジマよりはマシ」と野次をとばされ、発狂したシマザキは会場内の観客42人を虐殺し逮捕される。4年後、シマザキ作品のファンだった生徒、なつきは「究極のホラー映画」を撮影するために廃墟となった学校にもぐりこむ。映画に真正面に向き合い、とり憑かれた人々を生々しく描く。『東京島』の篠崎誠監督作品。7月23日よりオーディトリウム渋谷にて公開。(c)篠崎誠 映画美学校
『モンスターズ/地球外生命体』―パニック映画の既成概念にとらわれず、恋愛ロードムービーの要素も兼ね備えた1本。
2010年のカンヌ国際映画祭で上映され、クエンティン・タランティーノやピーター・ジャクソンも絶賛したギャレス・エドワーズ監督のデビュー作。総製作費1万5千ドル(約130万円)という低予算、主演の2人以外は現地のメキシコ人エキストラ、視覚効果のほとんどを自宅の地下室で完成させるといった条件下で製作されたとは思えないクオリティです。7月23日(土)より、シアターN渋谷他にて全国ロードショー。(C)Vertigo Slate 2010
『グッド・ハーブ』—切なくも不思議な温もりに満ちた作品
メキシコシティを舞台に、アルツハイマー型認知症と診断された母と娘の絆を描くこの作品は、世界各国の映画祭で上映され多くの人々に感動を与えた。監督はメキシコ映画界で、唯一、女性を主人公に映画を撮り続けるマリア・ノバロ。初の日本公開作品となる本作では、生と死というテーマを女性らしい感性で繊細に編み上げ、美しい映像と音楽で優しく包み込んでいる。7月23日よりシネマート新宿他全国順次公開。
『ネイキッドボーイズ・ショートムービーvol.1』-ラストシーンに個性が光るイケメン達
ライブパーフォーマンスを中心に活躍をするイケメン集団「ネイキッドボーイズ」主演のオムニバス。ニコニコ動画やツイッターを題材にしたショートムービーはステージとはまた違うネイキッドボーイズの表情を楽しめる。下北沢トリウッドにて7月16日より二週間限定上映。舞台挨拶と握手会も随時開催するので、お気に入りのキャストをチェックして会場に会いに行こう。(C)2011 イトーカンパニー
レッドカーペット写真館-ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011編
2011年6月26日(日)明治神宮会館にてショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011の授賞式が行われた。映画祭を締めくくる、アワードセレモニーには様々な国々からフィルムメーカーや出演者、また日本からも豪華なゲストが続々と出席され、注目度の高さがうかがわれた。
「ミニシアターに行こう」では、ショートショートフィルムフェスティバルのレッドカーペットの模様をレポート。恒例の靴チェックも見逃すな。
フレデリック・バックの映画-宮崎駿監督、高畑勲監督に影響を与えるアニメーション作品
神保町シアターでは、東京都現代美術館『フレデリック・バック展』開催中にフレデリック・バックさんの短編アニメーション4本を上映。上映作の一本『木を植えた男』は人物が行動するとその周りに空間が立ち現れるユニークな表現スタイルの作品。高畑勲監督に「フレデリック・バックさんを、わが師、とあがめている」と言わしめたその作風をぜひ劇場で。神保町シアター劇場招待券を5組10名様にプレゼント(7/29まで有効モーニングショーも使用可/応募は締め切りました)© Société Radio-Canada
『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』インタビュー− したたかに生き残るためのアイスランド流笑いの形。
アイスランドのレイキャヴィクで鯨見学ツアーの乗客が巻き込まれた惨劇を描く『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』。タフな日本人秘書役を演じた裕木奈江さん、ジュリアス・ケンプ監督、プロデューサーのイングヴァール・ソルダソンさんに本作品に対する思いをうかがってきました。
ショートショートフィルムフェスティバル& アジア2011授賞式-グランプリはニコラス・シュタイナー監督『ヘルムートの誕生日』に

2010年6月26日(日)明治神宮会館にてショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011の授賞式が行われた。公式審査員に犬童一心監督、小澤征悦さん、菊川怜さん、鳥越俊太郎さん、ジョージナ・ホープさんを迎え、グランプリ作品と各部門の優秀作品を発表。「ミニシアターに行こう。」では授賞式の喜びの声をレポートします。
『ふゆの獣』インタビュー-生々しい恋愛を演じる事。役に憑依する驚くべき制作過程。
昨年、第11回東京フィルメックスグランプリを受賞した『ふゆの獣』。相手を思う感情を隠しながら、静かな恋愛のかけひきをしている男女4人が、少しずつ変化し、ついに愛する人の心のうちを見出し激しく感情をぶつけ合う。この映画を一言で表現するとすれば「見苦しいまでの恋愛の生々しさ」。プロットを元に即興で演じられた本作は俳優の発するセリフ、アクションの中にリアルな恋愛の息遣いを感じ、現実の恋愛をのぞき見をしているような錯覚に陥る。 今回は役に入り込むのでなく、役に憑依する驚くべき制作過程を内田伸輝監督と4人の俳優の方々に伺います。
『ふゆの獣』-ほとんど恋愛ドキュメンタリー。恋する獣=人間の生々しい本能をのぞき見る。
シゲヒサを愛しながらも、浮気を問いただすことが出来ないユカコ。シゲヒサとの関係が浮気だと知りながらも深くはまっていくサエコ。サエコに振られユカコに同情をするノボル。それぞれの恋愛感情が肥大した時、気持ちがぶつかり合い、4人の関係が根底から揺らぐ。脚本はなく即興で演じられ生々しく映し出された恋人たちの日常は実際に他人の恋愛をのぞき見ているかのような錯覚に陥る作品。第11回東京フィルメックス最優秀作品賞受賞作。©映像工房NOBU
