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『ロフト -完全なる嘘(トリック)-』-秘密の情事部屋と裸の女の死体。巧妙な罠が仕掛けられた心理サスペンス。
不倫という肉体的、精神的快楽の果てに、思いがけない落とし穴が待っているとしたら? 男同士5人で共有していた秘密の情事部屋に忽然と血まみれの女の死体が現れる。あわてふためく中年男性たちは、張り詰めた空気の中で心理合戦を繰り広げていく。本作は本国ベルギーで大ヒットを記録し、日本でも2009年に公開された『ロフト.』のオランダ版リメイク。オリジナルの持つ世界観や雰囲気をそのまま受け継いでいる。その予測不可能な展開には誰もが唖然とするだろう。4月21日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷の【未体験ゾーンの映画たち2012】にてレイトショー。(C)2010 Woestijnvis, Millstreet Films and Pupkin Film. All rights reserved.
『コーマン帝国』—アメリカ映画界の最重要人物にしてB級映画の“神”! ロジャー・コーマンの素晴らしき映画人生。
世界一ケチで世界一多作な映画人と称され、2009年にはアカデミー賞名誉賞も受賞したロジャー・コーマン。徹底して低予算にこだわり、奇抜なアイデアを駆使して数々のヒット作を生み出した、映画界きっての異端児である。そんなコーマンの輝かしい軌跡を辿るドキュメンタリー作品『コーマン帝国』が4月7日(土)より新宿武蔵野館ほかで公開される。(C)2011, KOTB, LLC. All Rights Reserved.
『ルート・アイリッシュ』シンポジウム試写会—変わりゆく戦争のカタチ。山路徹氏らジャーナリスト3人が語る「戦争の民営化」
ケン・ローチ監督の最新作『ルート・アイリッシュ』シンポジウム試写会が2012年3月19日(月)、東京・スペースFS汐留で開催された。ピーター・バラカンさんを進行役に、パネリストにはAPF通信社代表の山路徹さん、国際政治アナリストの菅原出さん、ジャーナリストの安田純平さんが登場し、日本ではほとんど知られていない民間軍事会社の存在とイラク戦争の実態について語った。
秋葉原と被災地。二つの街を捉える必然-『RIVER』廣木隆一監督×宮台真司氏トークショー
秋葉原殺傷事件をモチーフに、大切な人を亡くし心を閉ざした女性が再び前を向いて歩きだすまでを描きだす廣木隆一監督作品『RIVER』。3月24日(土)、廣木隆一監督と社会学者で映画批評家の宮台真司氏によるトークショーが行われた。衝撃的な秋葉原事件を通して、街の持つエネルギーを探し出そうとした本作は、撮影準備中に震災が発生。作品中には秋葉原とともに震災直後の被災地が映し出される。ネオンにあふれた秋葉原と全てがなくなった被災地。この二つの街になにがあるのか?廣木監督と宮台氏による熱い議論が展開された。トークショーの模様をダイジェスト版でレポートします。
『ルート・アイリッシュ』—社会派の巨匠ケン・ローチ監督が描く、軍事ビジネスの恐るべき真実
ケン・ローチ監督がイラク戦争の実態に迫る最新作、『ルート・アイリッシュ』が3月31日(土)より銀座テアトルシネマほかで公開される。コントラクター(民間兵)のファーガスはバグダットにある危険地帯“ルート・アイリッシュ””で命を落とした親友の死に不審を抱き、真相究明に乗り出す。そこに立ちはだかる軍事ビジネスの恐るべき真実とは—。(C)Sixteen Films Ltd, Why Not Productions S.A., Wild Bunch S.A.,France 2 Cinéma, Urania Pictures, Les Films du Fleuve,Tornasol Films S.A, Alta Producción S.L.U.MMX
「夜コーマン」—ロジャー・コーマン関連4作品をレイト上映。バイオレンス! ロック! エロ! 宇宙! これぞコーマンクオリティ!!
「B級映画の帝王」ながらアカデミー賞名誉賞も受賞してしまった、ロジャー・コーマン。その人生を描くドキュメンタリー映画『コーマン帝国』が4月7日(土)に公開されるのを記念し、コーマン関連映画4作を週替わりでレイト上映する“夜コーマン”が3月24日(土)より新宿武蔵野館にて開催される。バイオレンス! ロック! エロ! 宇宙! というコーマンセンス大炸裂のジャンルから日本初公開作品を含む4作品を上映するというから見逃せない!(画像は『デス・レース2000年』)(C)1998 CONCORDENEW HORIZON CORP. ALL RIGHTS RESERVED.
『HIDDEN ヒドゥン』-病院廃墟の地下に隠された恐るべき秘密。
殺伐とした事件の多い今日でも、人体実験を行い脳内の物質からミュータントを作り出すというシチュエーションはかなり不気味である。低予算、新人監督、若手俳優とB級ホラーファンにはたまらない要素が揃った本作。居合わせた者が次々と犠牲になるという定番のストーリー展開も期待を裏切らない。製作総指揮は『バイオハザードIV アフターライフ』のドン・カーモディ、SFXは『ピラニア3D』のニューブリードVFXが担当している。(C) PCF Hidden The Movie Inc. /Redark S.r.l.
『アリラン』-4人のキム・ギドクが語る映画人キム・ギドク、人間キム・ギドク
韓国随一の異端で鬼才キム・ギドク監督。自殺シーンの撮影中に起こった女優の事故をきっかけに映画製作から身を引き、隠遁生活を送っていたキム監督が3年ぶりに発表したのは制作・監督・脚本・撮影・編集・音響・美術・出演を一人でこなしたセルフムービー。映画監督、キム・ギドクを語るこの作品はなんと4人のキム・ギドクが登場し、ドキュメンタリーでありながら、ドラマで、ファンタジー要素をはらんだエンターテイメントに仕上がっている。2011年 カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞作品。シアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開中。c 2011 KIM Ki-duk Film production.
『ピープルVSジョージ・ルーカス』— 『スター・ウォーズ』旧3部作ファンの熱狂と、ジョージ・ルーカスへの愛憎を追った異色のドキュメンタリームービー。
『スター・ウォーズ』旧3部作にのめり込んだ人々と、その生みの親であるョージ・ルーカスに向けられた愛憎渦巻くファン心理を追った異色のドキュメンタリー『ピープルVSジョージ・ルーカス』が3月10日より公開される。ファンたちの熱烈過ぎる証言と、ユニークな投稿映像がふんだんに盛り込まれた本作はルーカスやスター・ウォーズのファンならずとも楽しめるポップなオタクムービーだ。(C)2010, Exhibit A Pictures, LLC, All Rights Reserved
『へんげ』 大畑創監督 インタビュー
大畑創監督の新作『へんげ』が、3月10日(土)よりシアターN渋谷ほかにて全国順次公開。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ、各地の映画祭で注目を集めた本作は、「ある日、突然、最愛の人が見知らぬ存在に変わってしまう」という不条理に襲われた、ひと組の夫婦の物語である。あらゆる娯楽の要素が贅沢につまった本作の魅力から、現代日本の映画館事情に関するご意見まで―大畑監督にたっぷりとお話を伺った。
