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『君がくれたグッドライフ』― 尊厳死を決意した主人公が選んだ幸せな時間の使い方
不治の病を発症し、30代半ばで尊厳死を決意した男性と仲間たちとの最期の旅を描いたヒューマンドラマ。尊厳死を選択するまでの苦痛や葛藤ではなく、限りある人生をどう生きるかという前向きな問いに焦点を当て、きらめきに満ちた人生の瞬間を切り取っていく。主人公ハンネス役には『ヴィンセントは海へ行きたい』でドイツ映画賞主演男優賞を獲得したフロリアン・ダービト・フィッツ。世界各国の映画祭で賞賛を受けた本作は、ヨーロッパの美しい自然を背景にしたロードムービーとしての魅力にも溢れた作品だ。
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『孤独のススメ』- すべて失った男が“何も持たない男”にもらった大切なものとは?
主人公は孤独な生活を送る真面目な男フレッド。そんな彼の人生が、言葉も過去もない男テオとの奇妙な出会いによって開かれていく。とぼけた笑いとしんみりした感動を与えてくれるオランダ発の人間ドラマ。
物語は静かなトーンで始まるが、いくつかのエピソードを絡ませながら終盤に向けて徐々に感動が高まり、クライマックスでそれが最高潮に達する。この興奮、ぜひ映画館で味わってほしい! 4月9日(土)、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。
『下衆の愛』― 世界を魅了する四畳半映画がいよいよ公開! ヒロインを演じた女優・岡野真也の進化と魅力に迫る
最高に下衆な登場人物たちの織りなす人間模様と映画愛を描いた『下衆の愛』でヒロインに抜擢された岡野真也さんにインタビュー! 監督は『グレイトフルデッド』の内田英治。渋川清彦、でんでん、内田慈、忍成修吾、細田善彦、津田寛治、古舘寛治、木下ほうかといった強烈な個性の実力派俳優たちに囲まれる中、渾身の演技を見せた彼女。女優開眼となった本作への熱い思いを語ってもらった。
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』― 覆面アーティスト・バンクシーが仕掛けた宝探しに、NY中が翻弄される!?
謎のストリートアーティスト、バンクシーの作品がニューヨークに現れた! 予告もなく始まった1ヶ月におよぶバンクシーの作品展覧会。それは、毎日1点ニューヨークの路上に作品を残し、場所を明かさず公式インスタグラムへの投稿で発表するというもの。ランダムに時間と場所を変えて現れる作品はSNSで瞬く間に拡散され、人々は作品を追いかけてニューヨーク中を駆け回る! バンクシーの作品の魅力と、そこで巻き起こる人々の狂騒を追ったドキュメンタリー。3/26(土)渋谷シネクイント、4/2(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開
『ロブスター』-“おひとり様”は善か悪か? ギリシャ出身の気鋭監督が描く不条理な世界
パートナーを作ることを強要され、失敗すると動物に変えられてしまう近未来。このシュールな世界を作り上げたのは、これが初の英語作品となるギリシャ出身のヨルゴス・ランティス監督だ。コリン・ファレル扮する中年太りの冴えない主人公が、ゆるりと状況に適応していくのかと思いきや、物語は意外な方向へ進んでいく。そのほかレイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーなど、そうそうたる面々が出演。第68回カンヌ映画祭で審査員賞を授賞した。2016年3月5日(土)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開。
映画の暴動ふたたび!!! 実践映画塾「シネマ☆インパクト」が2016年、再起動!!!
鬼才・山本政志監督率いる、実践映画塾「シネマ☆インパクト」が今年いよいよ再起動!!! それを記念して、これまでに「シネマ☆インパクト」が生み出した13監督による全15作品を3月5日(土)〜18日(金)、新宿 K’s cinemaにて上映。『恋の渦』『水の声を聞く』ほか、海外映画祭で上映された話題作など見逃せない作品ばかり!!「シネマ☆インパクト2016」開講は3月22日。
『第8回 ちば映画祭』― 今年もちばに映画の春が来た! 色とりどりの作品がスクリーンで開花する、見どころ満載の映画祭
第8回を迎える『ちば映画祭』が、3月19日(土)〜21日(月・祝)(※19日は前夜祭)に千葉市生涯学習センターにて開催される。“千葉県初上映”“若手監督”の作品がメインに、今年も個性的な上映作品が目白押しだ。監督や出演者による多彩なゲストトークも予定しており、大規模映画祭にはないアットホームな雰囲気の中、より深く身近に映画と触れ合うことができるだろう。映像の詩人・杉田協士監督の特集上映ほか、ちば映画祭がイチ押しする若手監督の作品上映、人気監督の短・中編作品上映など、今年も見どころ満載だ!
『キャロル』-1950年代、自分の心に正直に生きた美しき女性の愛の物語
原作は、『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』で知られるパトリシア・ハイスミスが別名義で発表し、ベストセラーとなった小説。1950年代のニューヨークを舞台に、生活レベルも年齢も違う2人の女性の愛の物語が描かれる。2月28日に授賞式が行われる第88回アカデミー賞には、主演女優賞(ケイト・ブランシェット)、助演女優賞(ルーニー・マーラ)など計6部門ノミネートされている。『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ監督。2016年2月11日(木・祝)より全国ロードショー
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『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』― 欲望のために人はどこまで非道になれるのか
「リーマン・ショック」後のアメリカを舞台に、悪徳不動産ブローカーに “家” 奪われた青年が、それを取り戻すべく憎むべき不動産ブローカーの右腕となり、かつての自分と同じように借金を抱えた人々をさらなる苦境に追い込んでいく姿と、その胸中で絶え間なく繰り返される欲望と良心の葛藤を描く社会派サスペンス。豪華キャストとともに、気鋭のラミン・バーラニ監督、共同脚本のアミール・ナデリにも注目! 2016年1月30日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開!
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『最愛の子』-3年前に誘拐された息子が母と慕うのは、犯人の妻だった
中国では、年間20万人の子どもが行方不明になっているが、その背景には国内に広がる経済格差や、昨年廃止が決定された一人っ子政策があるという。『最愛の子』は、そうした状況下で起こった実際の事件をもとに作られた。大切な息子を誘拐された両親、犯人の妻である育ての母親。その双方の愛情の深さ、葛藤、苦しみの大きさに圧倒されるだろう。『ラヴソング』『ウォーロード/男たちの誓い』のピーター・チャン監督作品。2016年1月16日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
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