富田旻/min

『早熟のアイオワ』― 絶望の中で前向きに生きる姉妹が最後に選ぶ希望とは?

旬な若手女優、ジェニファー・ローレンスとクロエ・グレース・モレッツがブレイク直前に姉妹役で出演した作品が『早熟のアイオワ』だ。監督と脚本を手がけたのは、自身も女優として活躍するロリ・ペティ。彼女の自叙伝ともいえる本作は、70年代のアメリカ・アイオワ州を舞台に、売春婦の母親と暮らす絶望的な環境の中で、強く前向きに生きる三姉妹の姿を描く。撮影当時17歳だったジェニファーと10歳のクロエが見せる鮮烈な存在感と無垢で力強い演技に注目。ラストシーンも必見! 2014年2月22日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開
(c)The Poker House LLC 2009

『フォスター卿の建築術』― ノーマン・フォスターの建築を巡る、美しい旅に出掛けよう

イギリスを代表する世界的建築家にして「モダニズムのモーツァルト」と呼ばれるノーマン・フォスター卿。現在78歳にして、意欲的に仕事を続ける創作の原点と核心とは何か。ドキュメンタリー映画『フォスター卿の建築術』は、彼が手掛けた数多くの建築作品を巡りながら、仕事上のパートナーであったリチャード・ロジャースや芸術家のリチャード・ロング、蔡國強、U2のボノへのインタビューや、エコロジストで建築家のバックミンスター・フラーとの会話映像などを通して、さまざまな角度からそのデザイン哲学に迫る。 2014年1月3日(金)から渋谷アップリンクほか全国で順次公開 。 ©Valentin Alvarez

『SAVE THE CLUB NOON』― 大阪のクラブ「NOON」摘発をめぐる、奇跡のライブドキュメンタリー

2012年4月、大阪中崎町の老舗クラブ「NOON」が風営法違反により摘発された。メジャー、インディーズを問わず、さまざまな音楽とカルチャーの発信源として、関西のクラブシーンを牽引してきた「NOON」。この場所に特別な思いを抱く人々の声は瞬く間に広がった。そして同年7月、「NOON」への感謝と救済を訴えるミュージシャン約100組が集結し、4日間にわたるイベント『SAVE THE NOON』が開催される。本作は、そのライブの模様と出演ミュージシャンたちの、貴重なインタビューを収めたドキュメンタリー作品だ。
(c)「SAVE THE CLUB NOON」製作委員会

『自分の事ばかりで情けなくなるよ』― 不器用に生きる若者たちと「クリープハイプ」の音楽が共振する異色の青春群像劇

新鋭・松居大悟監督が人気ロックバンド「クリープハイプ」のフロントマン・尾崎世界観の原案をもとに書き上げたオリジナルストーリーは、空回りしながら不器用にもがく主人公たちの姿と音楽が共振する、異色の青春群像劇。 同コンビでこれまでに制作したミュージックビデオ3作に新作を加え、劇場用作品として完成した本作品は、池松壮亮、黒川芽衣、山田真歩、大東駿介、安藤聖、尾上寛之ら実力派若手俳優たちの演技が、時に切なく、激しく、観るものの感情を揺さぶる。10/26(土)よりユーロスペースにてロードショー他全国順次公開。
© 2013 Victor Entertainment, Inc.

『ロード・オブ・セイラム』― 極彩色で際立つ、オカルト感。 ロブ・ゾンビ節が炸裂するサイケデリッ ク・トリップ・ホラー!

ヘヴィーメタル界の巨匠にしてホラー映画界の異端児、ロブ・ゾンビが監督・脚本を手掛けた最新作『ロード・オブ・セイラム』がいよいよ日本公開! 1692年にマサチューセッツ州・セイラムで実際に起きた「セイラムの魔女裁判」を独自解釈した完全オリジナルストーリーは、魔女狩りや悪魔崇拝、宗教冒涜といった禁断の世界を極彩色の映像美で描く、サイケデリック・トリップ・エンターテインメント! ©2012 Alliance Films (UK) Limited, All Rights Reserved.

【画像で楽しむイベントレポート】『第6回 したまちコメディ映画祭 in 台東』―「堺正章リスペクトライブ」に、ももクロ参上!!!

『第6回 したまちコメディ映画祭 in 台東』のクロージングを飾るリスペクトライブ&セレモニーが 、2013年9月16日(月・祝)に台東区の浅草公会堂にて開催された。今回のリスペクトアーティストに選ばれたのはテレビ・映画・舞台・司会と多方面で活躍する堺正章氏。 ほか出演アーティストには、浅草ジンタ、ポカスカジャン、No Lie-Sense(鈴木慶一+KERA)、ホフディラン、 NONA REEVES、堂島孝平ら豪華な顔ぶれが集結した。盛り上がるステージの中盤、シークレットゲストのももいろクローバーZが登場すると、会場に絶叫と歓喜の拍手が巻き起こった。 

『第6 回したまちコメディ映画祭 in 台東』― レトロとモダンが交差する東京下町で、世界各国のコメディ映画を上映 !

浅草、上野という東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わえると、回を重ねるごとに盛り上がりをみせる『したまちコメディ映画祭 in 台東』(略称:したコメ)が、今年も2013年9月13日(金)~ 9月16日(月・祝)に開催される。いとうせいこう氏が総合プロデュースを務める本映画祭は、「映画(Cinema)」「したまち(Old town)」「笑い(Comedy)」の3要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の人々、映画・喜劇を愛する観客が一体となって盛り上がれる、ほかにはない魅力を持った住民参加型の国際コメディ映画祭なのだ!© 2013 辛酸なめ子/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会

『ニューヨーク、恋人たちの2日間』― 監督・脚本・主演ジュリー・デルピーの手腕が光る、小粋でハートフルなラブコメディ!

『ニューヨーク、恋人たちの2日間』は、フランス出身の女優ジュリー・デルピーが監督・脚本・主演を務めるハートフルなラブコメディー。’08年に日本公開された『パリ、恋人たちの2日間』の続編である本作では、ニューヨークで新恋人と暮らすヒロインのもとに、フランスから遊びにやってきた彼女の家族が巻き起こす2日間のドタバタ劇を描く。7月27日より ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国順次ロードショー! © Polaris Film Production & Finance, Senator Film, Saga Film, Tempête sous un Crâne Production, Alvy Productions, In Production, TDY Filmproduktion – 2012All rights reserved.

『最後のマイ・ウェイ』― だれもが知ってるアノ名曲の誕生秘話。輝いていた、あの日のクロクロがスクリーンに蘇る!

1960~70年代にかけてフランスの国民的大スターとして活躍した伝説のミュージシャン、クロード・フランソワ。日本での知名度はけっして高くないが、彼が作曲をした『マイ・ウェイ』は、きっと多くの人がご存知だろう。本作は、世界進出の夢を目前に39歳という若さで急逝したクロクロの知られざる素顔と、華麗な功績を描いた作品だ。その人気は未だ衰えず、本国フランスで大ヒットとなった本作。主演のジェレミー・レニエの成りきりっぷりと、華麗なステージングや時代を映し出すファッションにも大注目!2013年7月20日よりBunkamraル・シネマ他、全国順次ロードショー!© Tibo & Anouchka

『映画「立候補」』― 負け戦とわかって選挙に挑む、泡沫候補たちを追ったドキュメンタリー

泡沫候補とは、当選する見込みが極めて薄い選挙候補者のこと。そんな“負け戦”に挑み続ける候補者たちとは、いったいどんな人物なのか。高額な供託金を払ってまで、なぜ彼らは立候補するのか。『映画「立候補」』は2011年の大阪府知事市長選挙に立候補したマック赤坂を中心に、4人の泡沫候補の姿と、政見放送がYouTube再生回数・現在150万回の外山恒一、 日本新記録の落選回数を持つ羽柴秀吉らのインタビューもまじえ、その孤軍奮闘ぶりを追ったドキュメンタリー。6 月29 日(土)より、ポレポレ東中野にてロードショー ほか全国順次公開。
(c)2013 word&sentence