吉永くま

『VHSテープを巻き戻せ!』-ブーム再燃。関係者やコアなファンがVHS愛を激白!

どんなに小さな部屋も映画館になる。そんな夢の生活の実現に大きな役割を果たしたのが、1980年代に普及したVHSテープとデッキだった。今やソフトもハードも見かけることは少なくなり、“巻き戻す”“爪を折る”という言葉は死語同然に。そんな時代の遺物になりつつあるVHSだが、近年ブームが再燃しているという。本作は、このメディアに魅了された(取り憑かれた)人々のインタビューで構成された、懐かしさと映画への愛に満ちたドキュメンタリーだ。7月26日(土)より渋谷アップリンクにて▶再生開始!

『オープン・グレイヴ-感染-』-記憶を失った6人は終末世界で生き残れるか!?

目を覚ますと、夥しい数の死体の山の中にいた-という冒頭のショッキングなシーンからぐいぐい引き込まれる。記憶喪失、凶暴化した人間の襲撃、終末世界など、ミステリー、パニック、ホラー映画の醍醐味が詰まった102分。『第9地区』で注目され、『エリジウム』『オールド・ボーイ』『マレフィセント』と話題作への出演が続くシャールト・コプリー主演。6月14日(土)よりヒューマントラスト渋谷他全国順次ロードショー。

『バチカンで逢いましょう』-ドイツ人のおばあちゃんが活躍する『ローマの休日』

80年代末、ミニシアター系で大ヒットした『バクダッド・カフェ』(’87)。心温まるストーリーと、主人公のふくよかな中年女性ジャスミンを覚えている人も多いだろう。そのジャスミンを演じたマリアンネ・ゼーゲブレヒトが、とてもチャーミングなおばあちゃんになって戻ってきた! 今度の舞台はローマ&バチカン。敬虔なクリスチャンだがちょっとはじけたドイツ人のオマ(おばあちゃん)の奮闘ぶりに注目。4/26(土)より新宿武蔵野館にてGWロードショー! 以下全国順次公開。© 2012 Sperl Productions GmbH, Arden Film GmbH, SevenPictures Film GmbH, Co-Produktionsgesellschaft “Oma in Roma” GmbH & Co. KG, licensed by Global Screen GmbH.

『バチカンで逢いましょう』公開記念“TOKYOカイザーシュマーレン・フェスタ”発表会

3月25日、赤坂のドイツ文化会館にあるレストランNEUES(ノイエス)で、『バチカンで逢いましょう』公開記念イベントが開催されました。本作の主演は、25年前『バグダッド・カフェ』のジャスミン役で、世界中の注目を集めたマリアンネ・ゼーゲブレヒト。初来日の彼女は、「東京は人々が親切で素晴らしい所。また来られるといいなと思っています」と挨拶し、喝采を浴びました。

『悪魔の起源 -ジン-』-巨匠トビー・フーパーが贈るアラブの妖魔の恐怖

ジン(DJINN)とは、変幻自在に姿かたちを変えることができる、イスラム世界における魔人や精霊のこと。そんなジンの怒りに触れた人間が襲われる、アラブを舞台にしたパラノーマル・スリラーだ。『悪魔のいけにえ』『ポルターガイスト』のトビー・フーパー監督最新作。2014年3月29日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。

『ハウンター』-時間のループに閉じ込められた少女の恐怖 

16歳の誕生日の前日が、延々と繰り返される。そんな悪夢のような事実に自分以外の家族は気づいていない。孤独感と閉塞感、浮遊感が混在した、何とも摩訶不思議な感覚が体を包む。『CUBE キューブ』の鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が、またしても独得な世界観を持つサスペンス映画を送り出した! 「未体験ゾーンの映画たち2014」にて2014年2月19日(水)より公開。

『New York 結婚狂騒曲』-「愛のエキスパート」も結婚に迷う!? ユマ・サーマン主演のラブ・コメディ

結婚は人生の一大イベント。そんな大事の結婚式の日取りも決まり、招待状も出したのに、思いがけないきっかけから、新たに気になる男性が現われる。長身美女ユマ・サーマンと真面目で優しい役が似合うコリン・ファース、大らかな雰囲気漂う自由人を演じるジェフリー・ディーン・モーガンが織り成す三角関係の行方は? 登場人物が皆温かく、ハッピーな気分になれるラブ・コメディ。サム・シェパード、イザベラ・ロッセリーニなど豪華脇役陣にも注目! 1/18(土)<未体験ゾーンの映画たち2014>にて、ヒューマントラストシネマ渋谷他公開。

『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』-イタリア最大の未解決事件の真相は?

史実に基づいた作品である。当時この爆破の現場を目撃したマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督は、イタリアの若い世代がこの事件を正しく理解していないことに衝撃を受け、映画化を決めたという。今もなお、犯人が分からないという未解決事件。この事件後、イタリアでは無差別テロが相次ぐ“鉛の時代”に突入していく。12/21(土)、シネマート新宿ほか全国で順次公開。

ポーランド映画祭2013-今年も開催! スコリモフスキ監督監修、戦後ポーランド映画の傑作を一挙上映

昨年大盛況のうちに幕を閉じた「ポーランド映画祭2012」。今年もファンの熱い要望に応え、「ポーランド映画祭2013」が開催される。今回メインとなるのは、戦後ポーランド映画界を代表するアンジェイ・ワイダ監督の作品。50年代後半ポーランド派時代の代表作や、70年代後半、“連帯”を支持していた時期の社会派作品群など、多彩な7本が揃った。また、上記のワイダ映画を含め、60年代を中心とした作品を新たに10本、昨年人気の高かったアンコール作品7本、さらに60年代の人気児童アニメやジャパンプレミア作品を上映。そのラインナップの充実ぶりに注目が集まる。同映画祭は、11月30日(土)~12月13日(金)の2週間限定で、渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催。

『僕が星になるまえに』-友情が叶えた青年の人生最後の願い。カンバーバッチ初主演作。

あらゆる命はいつかその時を迎える。ジェームズは29歳、末期がん患者。普通なら「死はまだ先のこと」「別の世界の話」だと感じる年代だ。だが、彼のように、思いもかけない出来事にその考えが打ち砕かれることもある。自分の余命を知ったジェームズは、友人たちと旅に出て生と死に真っ向から向き合おうとする。BBCのTVシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』で大ブレイクしたベネディクト・カンバーバッチ初主演作。10月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー。