協力ライター

『瞳は静かに』―シエスタをしたがらない少年は、なにを見ていた?

「お涙ちょうだいの子ども映画には食傷気味」というかたに朗報。愛らしくて無害に見える少年がおとなたちの秘密を見破っていく戦慄の物語が、アルゼンチンから届いた。1970年代、軍事政権下のサンタ・フェを舞台に、「シエスタをしたくない少年」の瞳に映った、おとなたちと時代の現状とは ― 12月10日(土)より、新宿K’s シネマ、渋谷アップリンクにて上映中。1月7日(土)より、梅田ガーデンシネマ他、全国順次ロードショー。

『サラの鍵』-第23回東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞をW受賞した『サラの鍵』、いよいよ公開!

全世界で300万部を超えるベストセラーとなったフランス人作家タチアナ・ド・ロネの小説を映画化した『サラの鍵』。第23回東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞をW受賞した力のこもった作品が公開される。
ユダヤ人として迫害を受けた少女の痕跡をジャーナリスト・ジュリアを追う。やがて明るみとなる真実はーー。12月17日 銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー © 2010 – Hugo Productions – Studio 37 – TF1 Droits Audiovisuel – France2 Cinéma

第5回 聖なる夜の上映会 音楽と体感するサイレント映画 『東への道』―リリアン・ギッシュの名演を、荘厳な礼拝堂で味わう一夜。

今年で5回目となる「聖なる夜の上映会」が、12月10日(土)、東京の本郷中央教会で開催される。サイレント映画(無声映画)の『東への道』を、ピアニストの柳下美恵さんとフルート奏者の菊池香苗さんの生演奏と共に上映。『東への道』は、D.W.グリフィス監督がリリアン・ギッシュを主演に撮った、1922年の作品。荘厳な礼拝堂で、ギッシュの名演と美しい音楽を堪能する一夜をどうぞ。

『大津波のあとに』『槌音』- ふたりの監督が見つめた、震災。見逃せない、一週間の限定ロードショー

「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で上映され注目を集めた『大津波のあとに』(森元修一監督)と『槌音』(大久保愉伊監督)。東日本大震災で被災した土地を撮ったドキュメンタリーが渋谷UPLINK Xで同時上映される。
東京都民の森元監督が、3月23日から約10日間、仙台で取材した『大津波のあとに』と、被災した岩手県大槌町出身の大久保監督が震災前と後の映像を重ね合わせて作った『槌音』。視点の違う作品が並ぶことで、東日本大震災を多角的に受け止めることができる。2011年が終わりに近づいている中で、このドキュメンタリーを見て、今一度、あの出来事を胸に刻み付けたい。©2011 Shu^ichi Morimoto & Yui O^kubo All Rights Reserved.

『アジアの純真』 片嶋一貴監督×井上淳一さん×青山真治監督トークショー

世界を変えようと決意した少年と少女の行き着く先はーー全く思いがけない展開に賛否両論を巻き起こしている『アジアの純真』。
この上映を記念して、K’sシネマにて2011年10月25日、片嶋一貴監督と脚本を手がけた井上淳一さんと、映画にコメントを寄せた青山真治監督のトークショーが行われました。映画が終わりスクリーンの前に現れた青山監督は、ワインを2本(ボトル?)も飲んでほろ酔いの様子。時々意識が飛んでしまうことを井上さんが心配するなど、思いがけないハラハラさせられる展開となりました。

『スパルタの海』— 一度は封印された日本映画史上最大の問題作がついに解禁!目が離せないほど壮絶な青春ドラマ

非行少年や不登校児の更生施設として話題となった、戸塚ヨットスクールを題材に映画化されるも、生徒の相次ぐ死亡事故により校長ら関係者が逮捕、上映中止に追い込まれた問題作が、28年の時を経てついに公開。次々とスクールに送り込まれてくる、札付きの不良少年・少女達が、壮絶なしごきの中、仲間の死、淡い恋などを乗り越え、徐々に人間らしさを取り戻してゆく青春ドラマ。戸塚校長を若き伊東四朗が熱演している。体罰は暴力か、教育かー 現代の教育論に一石を投じる怪作。10月29日(土)シアターN渋谷にてロードショー。Ⓒ「スパルタの海」管理委員会

『サウダーヂ』―世界も耳を傾けた、山梨県甲府からあがった都市生活者たちの叫び。

ロカルノ国際映画祭参加以後、静かに熱く話題が広がりつつある『サウダーヂ』が10月22日からいよいよユーロスペースで公開。地方都市の現況を現地密着でリアルに描き社会に問題定義を投げながら、なおかつ普遍的なほろ苦い青春譚にもなっている。あなたはこの映画を見て、何を感じるだろうか?©空族

第12回 東京フィルメックス ラインアップ発表会見―今年のフィルメックスの予習は、これで完璧!~特集上映編

11月に催される映画祭の大本命といえば、第12回 東京フィルメックス。注目のラインアップが、9月15日(木)の記者会見で発表されました。ミニシアでは、「コンペティション編」、「特別招待作品編」、「特集上映編」と、3記事に渡って、今年のラインアップをご紹介致します。第3弾の今回は、「特別上映編」をお届け。『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』、川島雄三監督の『限定!川島パラダイス♪』、『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』を、徹底的に予習しましょう。

第20回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭―この秋、「女性同士の恋」に向きあう。

セクシュアリティやジェンダーをテーマにした映画だけを紹介する、アジア最大の映画祭 ― 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(略してLGFF)が、2011年の今年、成人式を迎えます。第20回のLGFFは、10月7日(金)~10日(月・祝)に、東京・青山のスパイラルホールにて開催。ヴァラエティに富んだラインアップの中、ミニシアが注目するのは「女が女を愛する姿」を映した4本。胸に沁みる極上のレズビアン映画を知るのに、LGFFほど絶好の機会はありません。(画像は『ブルーミントンの恋』)

第12回 東京フィルメックス ラインアップ発表会見―今年のフィルメックスの予習は、これで完璧!~特別招待作品編

11月に催される映画祭の大本命といえば、第12回 東京フィルメックス。注目のラインアップが、9月15日(木)の記者会見で発表されました。ミニシアでは、「コンペティション編」、「特別招待作品編」、「特集上映編」と、3記事に渡って、今年のラインアップをご紹介致します。第2弾の今回は、「特別招待作品編」をお届け。注目度と実力ともに満点の映画作家による、1本たりとも見逃せない9作品が揃っています。