香ん乃
映画の貴公子 ボリス・バルネット傑作選『帽子箱を持った少女』―旧ソビエトの巨匠の愛らしいコメディを、ピアノの生伴奏と共に。
1月21日(土)~2月10日(金)、「映画の貴公子 ボリス・バルネット傑作選」が、渋谷のユーロスペースで開催されている。サイレントからトーキーへと移り変わっていく映画の黄金時代にあらゆるジャンルの作品を手がけてきたバルネット監督は、旧ソビエトを代表する娯楽映画の名手。今回のラインアップで唯一の無声映画『帽子箱を持った少女』は、2月9日(木)の夜にピアノの生伴奏付きで上映される。映画館にピアノを搬入しておこなわれる、特別で贅沢な上映会 ― 渋谷でそんな一夜を過ごしてみるのはいかがだろうか。
トーキョーノーザンライツフェスティバル 2012―日本初上映作、幻のフィルム、伝説の無声映画まで。北欧映画が渋谷に大集結!
北欧映画を満喫できる1週間が、今年も渋谷で待っている ― 2月11日(土・祝)~17日(金)、「トーキョーノーザンライツフェスティバル 2012」が、ユーロスペースとアップリンクファクトリーにて開催される。新旧の北欧映画から選ばれた上映作品は、長編がなんと14本。ジャパン・プレミアの『ネクストドア/隣人』、安部公房原作の『友達』、無声映画の『魔女』等、ヴァラエティに富んだラインナップだ。「どの作品を観るか。何本、観に行けるか」、さあ、思いきり頭を悩ませていただきたい。(画像は、ポール・シュレットアウネ監督作品『ネクストドア/隣人』)
代官山の宵をチャップリンと共に 第2夜―粋な空間で美味しい食事を味わいながら、サイレント映画を「ライヴ」で愉しむ。
2月2日(木)、風土カフェ&バー「山羊に、聞く?」にて、「代官山の宵をチャップリンと共に 第2夜」が開催される。チャップリンの初期作品に加えて、日本の「大スタア」林長次郎主演『野狐三次』も上映。活動弁士・片岡一郎による語りと、サイレント映画ピアニスト・柳下美恵による伴奏つきの、贅沢な上映会だ。
ちば映画祭 VOL.4―『ロストパラダイス・イン・トーキョー』に『へんげ』、『おばけのマリコローズ』……、日本の映画界を担う監督の作品を堪能しよう。
今年で4回目となる「ちば映画祭」が、1月28日(土)・29日(日)の2日間、千葉市民会館にて開催される。ベテランから若手まで、日本の映画界を担う監督の作品をメインに堪能させていただける質実剛健の映画祭。注目のラインアップから、ミニシアが「これは絶対に押さえてほしい!」と太鼓判を捺すのは、『ロストパラダイス・イン・トーキョー』、『へんげ』、『おばけのマリコローズ』、『THE GODFATHER OF GORE/ゴッドファーザー・オブ・ゴア』の4作品だ。記事内にて、1月29日の通し券のプレゼント企画(2組4名様)も実施中!(画像は『ロストパラダイス・イン・トーキョー』)
巨匠たちのサイレント映画時代―神保町シアターのお正月特別興行で、無声映画をじっくりと。
1月4日(水)~14日(土)、東京・神田の神保町シアターで、新年の特別興行として「巨匠たちのサイレント映画時代」が開催されている。無声映画に造詣が深いかたはもちろん、このジャンルの初心者のかたにも心身ともにアクセスしやすい、日本のサイレント映画をじっくりと味わわせていただける企画だ。この機会に、昭和初期の名作をじっくりとご堪能あれ。(画像は『折鶴お千 [サウンド版]』)
『瞳は静かに』―シエスタをしたがらない少年は、なにを見ていた?
「お涙ちょうだいの子ども映画には食傷気味」というかたに朗報。愛らしくて無害に見える少年がおとなたちの秘密を見破っていく戦慄の物語が、アルゼンチンから届いた。1970年代、軍事政権下のサンタ・フェを舞台に、「シエスタをしたくない少年」の瞳に映った、おとなたちと時代の現状とは ― 12月10日(土)より、新宿K’s シネマ、渋谷アップリンクにて上映中。1月7日(土)より、梅田ガーデンシネマ他、全国順次ロードショー。