「ちば映画祭定期上映会 Vol.9」7月開催! 注目の新鋭監督、石川泰地と中尾広道の作品を上映!
- 2025年05月15日更新
2023年1月より定期上映会として再始動した“ちば映画祭”の第9回上映会が2025年7月6日(日)に千葉市生涯学習センターで開催される。
“より多くの映画を、より多くの方に届けたい” という趣旨のもと、若手監督の作品上映を中心に展開している本上映会。今回のラインナップは、石川泰地監督『じゃ、また。』(併映『巨人の惑星』)と中尾広道監督『おばけ』(併映『船』)。石川監督は『エンパシーの岸辺』、中尾監督は『道行き』と二人とも新作が待機している注目の新鋭だ。
両プログラムとも自主制作映画ならではの自由な発想で描かれ、国内外の映画祭で評価を受けた作品ながら、現在は配信もソフト化もされていないため、今回の上映は貴重な機会となる。
「ちば映画祭定期上映会vol.9」開催概要
【日時】2025年7月6日(日)(1) 11時~ (2)14時~
【会場】千葉市生涯学習センター 小ホール(B1F) 千葉市中央区弁天3-7-7
【上映作品】
(1) 石川泰地監督『じゃ、また。』(併映『巨人の惑星』)
(2)中尾広道監督『おばけ』(併映『船』)
【料金】各前売1,000円 各当日1,300円 前売券は teket (テケト)にて発売中
【定員】各60名 全席自由・入替制
【主催】ちば映画祭実行委員会
【問合せ先】chibaeigasai@gmail.com
【共催】千葉市生涯学習センター
【後援】千葉市
【協力】株式会社両見英世デザイン事務所
【公式サイト】http://chibaeigasai.net/
🎬プログラム(1) 石川泰地監督作品
10時50分開場 11時上映開始
『じゃ、また。』
(52分/2023年/日本/千葉県初上映/2024年劇場公開作品)
監督・脚本:石川泰地
出演:石川泰地、国本太周 © Ishikawa Taichi
第45回 ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード2023)映画ファン賞(ぴあニスト賞)受賞、第24回 TAMA NEW WAVE「ある視点」部門 上映
【あらすじ】大学も卒業しないまま引きこもり続けているナリヤス。お盆休みに学生時代の映画サークル仲間・シュウタが彼を訪ねてやってきた。けれども……。巻き戻される時間、ズレていく会話、何かがおかしいこの部屋で、二人が想い出すのは完成させることができなかった映画のこと。宙ぶらりんな空間で交わされるシュウタとの答えあわせが、ループする人生を少しずつ変えていく。

併映『巨人の惑星』
(25分/2021年/日本/千葉県初上映/2024年劇場公開作品)
監督・脚本:石川泰地
出演:石川泰地、国本太周、高取生 © Ishikawa Taichi
第43回 ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード2021)入選、第9回 バクナワフェスティバル(フィリピン)MATÁ-ASYA部門 上映
【あらすじ】「巨人がさ、歩いてるんだよ」。カワイが大学時代の友達・ホンダを訪ねると、彼は東京の夜の街に出現する巨人の存在に妄執していた──。自室から「定点観測」しているから世界の変化に気付いたと、飄々と語るホンダ。常軌を逸していく彼の挙動が、カワイの認識に揺さぶりをかける。なぜ、見えないはずのモノを“いる”と信じずにはいられないのか?
【監督プロフィール】石川泰地(いしかわ・たいち)
1995年生まれ、東京都出身。早稲田大学在学中から自主映画の制作を始める。2021年、短編映画『巨人の惑星』がPFFアワード2021入選。2023年、中編映画『じゃ、また。』がPFFアワード2023で映画ファン賞(ぴあニスト賞)を受賞。第24回TAMA NEW WAVE「ある視点」部門入選。2025年、第2回講談社シネマクリエイターズラボ受賞企画、短編映画『エンパシーの岸辺』を制作。
🎬プログラム(2) 中尾広道監督作品
13時50分開場 14時上映開始
『おばけ』
(62分/2019年/千葉県初上映/2020年劇場公開作品)
監督・脚本:中尾広道
出演:中尾広道 声の出演:金属バット(小林圭輔、友保隼平)
第41回 ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード2019)グランプリ受賞、第20回 TAMA NEW WAVE特別賞受賞、第21回 全州国際映画祭(韓国)正式出品、FILMADRID 2021(スペイン) 最高賞受賞
【あらすじ】「手作りの宇宙で、星をひろった話」
一人きりで映画を撮っている男。その姿は傍から見れば滑稽に映り、周囲の理解を得られないばかりか、妻と子供も愛想を尽かしている。そんな中、遠い空から男の孤独な作業を談笑混じりで見守る星があった。
併映『船』
(16分/2015年/日本/千葉県初上映)
監督・脚本:中尾広道
出演:大力拓哉、三浦崇志、中尾広道
第37回 ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード2015)入選
第19回 調布短編映画祭 激励賞受賞
【あらすじ】普段は山で暮らしている船の親子。予期せぬ天災や不慮の事故で人間界に流されてきてしまう。野性の子船を拾った男は自宅に持ち帰り、鉢の中で育てようとするが…。夜の街にそぼ降る雨は何かを運んできそうな気がする。ほとんどのカットに水を映した流れるような短編。
【監督プロフィール】中尾広道(なかお・ひろみち)
1979年生まれ、大阪市住吉区出身。友人の撮影を手伝ったことをきっかけに、自身でも映画を撮り始める。ほぼひとりで映画制作を続け「暮らしの中に潜む映画」を探るように撮っている。PFFアワードでは、2015年『船』、2017年『風船』が入選し、2019年には『おばけ』がグランプリを受賞。2025年春に最新作『道行き』が完成し、現在劇場公開を控えている。
- 2025年05月15日更新
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