6月公開映画 短評 ―New Movies in Theaters―

  • 2022年05月31日更新

6月公開映画の中から、ミニシアライターが気になった作品をまとめてピックアップ! あなたが観たいのは、どの映画!?

LINE UP
6/4(土)公開『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡
6/4(土)公開『ニューオーダー
6/10(金)公開『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について
6/10(金)公開『FLEE フリー
6/17(金)公開『エリザベス 女王陛下の微笑み
6/17(金)公開『鬼が笑う
6/17(金)公開『三姉妹
6/17(金)公開『PLAN 75
6/18(土)公開『百年と希望
6/18(土)公開『ポーランドへ行った子どもたち
6/24(金)公開『イントロダクション
6/24(金)公開『母へ捧げる僕たちのアリア


『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』

旅人の作家が歩いた地球の表情をたどる

『アギーレ・神の怒り』の巨匠、ヴェルナー・ヘルツォーク監督が、親交のあったイギリス人作家、ブルース・チャトウィンが歩いた道をたどり、旅を重ねながら小説を残した故人の思いに迫るドキュメンタリー。ヘルツォーク監督がカメラで収めた風景は、チャトウィンがデビュー作を書いた南米パタゴニアをはじめ、オーストラリア中央部やイギリスの片田舎と表情もさまざまだ。その美しくも厳しい自然の映像とともに、チャトウィン本人による自作の朗読のほか、監督自身のナレーション、研究者らによる解説が流れる。その内容は地球の歴史に人類の発達など宗教的、哲学的な重みを伴い、貴重な映像記録になっている。中でもオーストラリアの先住民、アボリジニの歌や踊りと自然との関わりに関する考察は芸術家の魂を感じる奥深さで感慨深い。(藤井克郎)

2022年6月4日(土)より岩波ホールにて公開 公式サイト 予告編動画
(2019年/イギリス、スコットランド、フランス/85分)原題:NOMAD; IN THE FOOTSTEPS OF BRUCE CHATWIN 監督・ナレーション:ヴェルナー・ヘルツォーク 出演:ヴェルナー・ヘルツォーク、ブルース・チャトウィン、エリザベス・チャトウィン、ニコラス・シェイクスピア ほか 配給:サニーフィルム ©SIDEWAYS FILM


『ニューオーダー』

華やかな結婚パーティーに襲いかかる悪夢

『或る終焉』のメキシコの俊英、ミシェル・フランコ監督が、現代社会が共通に抱えるさまざまな問題をぎゅっと詰め込んで、破壊的な娯楽作品に編み上げた。2020年のベネチア国際映画祭では銀獅子賞の審査員大賞を受賞している。裕福な家庭に育ったマリアンの邸宅で、彼女の結婚パーティーが開かれようとしていた。政財界の名士がお祝いに駆けつける一方、近くの通りでは貧富の格差に対する抗議活動が活発化。そんな中、マリアンはパーティーを抜け出し、かつての使用人の重病の妻の力になろうと貧民街に向っていた。華やかで幸せそうな情景から一転、街は地獄絵図と化し、軍隊の横暴、非道な組織など、マリアンとその周囲に次々と悲惨な事態が襲いかかる。大量の出演者を動員して構築した映像の力強さと、社会を見つめる冷徹な視点にただただ圧倒された。(藤井克郎)

2022年6月4日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2020年/メキシコ、フランス/86分/PG12)原題:NUEVO ORDEN 英題:NEW ORDER 監督・脚本:ミシェル・フランコ 出演:ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド、ディエゴ・ボネータ、モニカ・デル・カルメン ほか 配給・クロックワークス © 2020 Lo que algunos soñaron S.A. de C.V., Les Films d’Ici


『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』

ケストナーの大人向け小説を幻想的に映像化

児童文学で知られるエーリヒ・ケストナーの大人向け小説を、ドイツのドミニク・グラフ監督が幻想的に映像化した。時代はナチス台頭直前の1931年。作家を志してドレスデンからベルリンに出てきたファビアンは、たばこ会社のコピーライターとして働きながら、夜な夜な親友のラブーデと芸術家たちのたまり場で怠惰な日々を過ごしていた。そんなファビアンの目の前に、女優を夢見るコルネリアが現れる。たちまち恋に落ちた2人だが……。退廃的な香りを漂わせつつ、画面を分割したり、モノクロの記録映像を差しはさんだりというスピード感のある工夫が、幅の狭いスタンダードサイズで繰り広げられる。粋がりながらもワルになれないファビアンの優しさを、ドイツを代表する若手俳優のトム・シリングが好演。めくるめく大人のファンタジーに酔いしれた。(藤井克郎)

2022年6月10日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2021年/ドイツ/178分/PG12)原題:Fabian oder Der Gang vor die Hunde 英題:Fabian – Going to the Dogs 監督:ドミニク・グラフ 出演:トム・シリング、アルブレヒト・シューフ、ザスキア・ローゼンダール ほか 配給:ムヴィオラ ©Hanno Lentz/Lupa film


『FLEE フリー』

アニメーションでたどる苦難のドキュメンタリー

「FLEE」とは英語で「逃げる、避難する」の意味。デンマーク出身のヨナス・ポヘール・ラスムセン監督は、友人のアフガニスタン移民、アミン(仮名)の物語を映画にしようと考える。だが家族の安全のため、実名と顔出しはNGだった。監督は、アミンのインタビューの音声はそのままに、映像をアニメーション化することを発案。こうしてアミンが口にした半生は、想像を絶する過酷なものだった。父親が当局に連行されたアミン一家は、残った家族で祖国脱出を企てる。だが最初に渡ったロシアでは悲惨な生活を強いられ、やっと乗船できた北欧行きの貨物船では人間扱いをされなかった。あまりにも凄惨な場面はモノクロの抽象画になるなど、多彩な表現で苦難の道のりを描く。現在のウクライナの状況にも通じる世界の現実に触れて戦慄した。(藤井克郎)

2022年6月10日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2021年/デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フランス/89分)原題:Flugt 英題:FLEE 監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン 配給:トランスフォーマー © Final Cut for Real ApS, Sun Creature Studio, Vivement Lundi!, Mostfilm, Mer Film ARTE France, Copenhagen Film Fund, Ryot Films, Vice Studios, VPRO 2021 All rights reserved


『エリザベス 女王陛下の微笑み』

激動の時代を生き抜いた半生を描く

映画『エリザベス女王陛下の微笑み』メイン画像即位70年、現在96歳になる英国のエリザベス2世の半生を追った、ポップでユニークなアーカイブ・ドキュメンタリー。『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督の遺作となった。1930年代から2020年代まで時代を行き来しながら、ビートルズをはじめ様々な音楽をバックに公務やプライベートの様子が映し出されるが、一瞬たりとも目が離せない貴重な映像ばかり。女王の時代に花開いたUKカルチャーもあちこちに顔を出す。だが、最も印象的だったのは、即位時の首相ウィンストン・チャーチルからボリス・ジョンソンまでの歴代首相たちとの2ショットだ。歴史的重みを感じるとともに、時空が歪んでしまったのかと錯覚しそうになる。時に批判にさらされながらも、常にその威厳と品格、ロイヤルスマイルとユーモアで世界を魅了し、激動の時代を生き抜いてきた女王。ミッシェル監督の愛と尊敬の念が溢れ出る唯一無二の作品である。(吉永くま)

2022年6月17日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2021年/イギリス/90分)原題:Elizabeth: A Portrait in Part(s) 監督:ロジャー・ミッシェル 出演:エリザベス2世、フィリップ王配、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子、ダイアナ元妃 ほか 配給:STAR CHANNEL MOVIES © Elizabeth Productions Limited 2021


『鬼が笑う』

不条理と衝撃が交差する脚本と、配役の妙が光る注目作

映画『鬼が笑う』メイン画像監督を務める兄の三野龍一と、脚本を手掛ける弟の三野和比古によるユニット“MINO Bros.”の長編第2作。母と妹を守るため、暴力的な父親を殺してしまった男が辿る過酷な運命を、DV、格差と偏見、外国人技能実習生問題といった現代に巣食う問題と描き、海外映画祭でも注目を集めた人間ドラマ。社会復帰を目指して更生保護施設で暮らす石川一馬は、職場のスクラップ工場で外国人労働者へのいじめに巻き込まれる。皆が見て見ぬふりをする中、中国から来た劉だけがいじめを止めるために声を上げる。正義感が強く温かな劉の存在に生きる希望を見出す一馬だが……。主演は、『老⼈ファーム』に続き2本目のMINO Bros.作品となる半田周平。聡明で優しい青年が、運命に打ち勝てず殺人犯となり、底辺から這い上がろうともがく姿を体現する。その痛々しさに何度も胸が締め付けられた。不条理と衝撃が交差する脚本と共に、絶妙に配されたキャスト陣の好演が光る作品だ。(min)

2022年6月17日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2021 年/日本/124分/PG12)英題:Make The Devil Laugh 監督:三野龍一 脚本:三野和比古 出演:半田周平、梅田誠弘、赤間麻里子、坂田聡、大谷麻衣、岡田義徳 ほか 配給:ラビットハウス、ALPHA Entertainment、MINO Bros. ©2021 ALPHA Entertainment LLP 「鬼が笑う」


『三姉妹』

共有された不幸な記憶の行方

映画『三姉妹』メイン画像同じソウルにいながら日々の忙しさから皆で会う機会がほとんどない三姉妹。元夫の借金や反抗的な娘を抱えながらも“大丈夫なふり”をする長女、家庭でも外でも “完璧なふり”をする次女、酒浸りなのに“酔っていないふり”をする三女。久しぶりに老父の誕生日会で顔を合わせた3人は、そこで蓋をしていた過去の心の傷に向き合うことになる……。監督は、本作の長女役で『愛の不時着』にも出演したキム・ソニョンの夫イ・スンウォン。カットの切り替えでそれぞれの日常を均等に映し出すことにより、3人が共有する不幸な記憶の存在を印象づける。彼女たちの不安定さはどこから来て、どこに行きつくのか。それらが明らかになるまで、「三姉妹」を演じる俳優たちの圧倒的な演技力も相俟って、まるで上質なミステリーを見ているよう。家族制度の価値観から生じた姉妹の苦悩に心が苦しくなるが、家族の強い絆と明るい兆しに救われる。(吉永くま)

2022年6月17日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2020年/韓国/115分)原題:세자매 監督・脚本:イ・スンウォン 出演:ムン・ソリ、キム・ソニョン、チャン・ユンジュ ほか 配給:ザジフィルムズ ©2020 Studio Up. All rights reserved.


『PLAN 75』

高齢者が自らの生死を選択できる社会の葛藤

少子高齢化が進み、国は75歳から自分の生死を選択できる制度〈プラン75〉を導入する。ホテルの客室清掃の仕事をしている78歳のミチはまだ現役と思っているが、ある日、退職を言い渡される。一方、市役所の〈プラン75〉窓口担当のヒロムは、制度の申請にやってきた伯父と久しぶりに再会し……。是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の1編『PLAN 75』を手掛けた早川千絵監督が、自らの手で長編化。高齢者、若者それぞれの思いに、移民問題など日本が抱えるさまざまな実状を盛り込み、滋味深く織り上げた。全体的に黒ずんだ色調に、フェルメールの絵画を思わせる陰影に富んだ構図と、浦田秀穂撮影の美しくも厳しい映像にはっとさせられる。ミチを演じる倍賞千恵子らベテラン俳優の切ないたたずまいに胸を打たれた。(藤井克郎)

2022年6月17日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2022年/日本、フランス、フィリピン、カタール/112分) 脚本・監督:早川千絵 出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン ほか 配給:ハピネットファントム・スタジオ ©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee


『百年と希望』

若者が割を食う社会を変えようと奮闘する人々

タイトルの「百年」とは、日本共産党が2022年に創立100周年を迎えることを意味する。だがこのドキュメンタリーに描かれているのは同党の歴史ではない。現在の日本共産党を担う若い党員と、彼らを支持する市井の人々の姿を見つめることで、図らずも日本社会が抱えるさまざまな問題が浮き彫りになる。例えば少女の性搾取の問題に真正面から取り組んでいる政治家は、共産党の、しかも池内さおりしかいないというのが現状だ。その池内も落選中の身で、昨年2021年の総選挙でも返り咲きを果たすことはできなかった。このままの社会で割を食うのは若者なのに、その若者が政治に無関心すぎる日本に果たして希望はあるのか。『シスターフッド』など独特のスタイルで映画づくりを手掛ける西原孝至監督の冷静な視点が、心に深く染み入った。(藤井克郎)

2022年6月18日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2022年/日本/107分) 監督・撮影・編集:西原孝至 配給:ML9 © ML9


『ポーランドへ行った子どもたち』

知られざる、そしていま知るべき朝鮮戦争孤児たちの真実

映画『ポーランドへ行った子どもたち』メイン画像A1950年代、朝鮮から秘密裏にポーランドへ送られた戦災孤児たちの真実を辿るドキュメンタリー。出産を経験して母となったチュ・サンミ監督は、ポーランドに渡った朝鮮戦災孤児たちの記録と出会い、映画化を決意する。オーディションに集まった若い脱北者たちの壮絶な体験とトラウマを目の当たりにしたチュ監督は、オーディション参加者の大学生イ・ソンを誘い、ポーランドへと取材に向かう。それは、葬られた歴史の闇に光を当てる旅であると同時に、イ・ソンの閉ざされた心の奥に触れるための旅でもあった——。戦争、祖国分断、世情に翻弄され身寄りをなくした子どもたち。その孤独と恐怖に思いを馳せると同時に、いまこの瞬間にも戦争や飢餓に苦しむ子どもたちがいることの重さが心にのしかかる。だが同時に、異国の子どもたちを我が子のように慈しんだポーランド人教師たちが居たことにも衝撃を受けた。そこには確かに無償の愛と呼べるものがあり、刹那でも子どもたちはそれに触れたのだろうと、教師たちの涙ながらの証言や、勤労動員として強制送還された後も、ポーランドへ戻ることを懇願し続けた子どもたちのエピソードから伝わってくる。あの子たちは、いま何を思うのか。それを確かめることが叶わないのが残念だ。(min)

2022年6月18日(土)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2018 年/韓国/78 分)英題:Children Gone to Poland 監督:チュ・サンミ 出演:チュ・サンミ、イ・ソン、ヨランタ・クリソヴァタ ほか 配給:太秦 ©2016. The Children Gone To Poland.


『イントロダクション』

白飛びの画面の空白から浮かび上がる時間の経過

新作を出すたびに話題を呼ぶ韓国のホン・サンス監督が、全編モノクロームの画像で編んだ66分の中編。2021年のベルリン国際映画祭では銀熊賞の脚本賞に輝いた。病院長の父に呼び出されたヨンホだが、大物俳優の応対で忙しい父はなかなか相手をしてくれない。時間を持て余したヨンホは、たばこを吸いに出た屋外で顔なじみの看護師に声をかけられる。そんな第1章に続いて、ベルリンで恋人のジュウォンと出会う第2章、海辺の食堂で大物俳優に怒りをぶちまけられる第3章と、ヨンホの何気ない物語がつづられる。ホン作品らしい会話中心の展開だが、時の隔たりもあやふやで、ヨンホの一貫した思いは感じられない。画像もほとんど白飛びしているかのような極端な明るさだが、そんな空白から映画に描かれない時間の経過が浮かび上がってくるから不思議だ。カンヌ国際映画祭に出品されたイ・ヘヨン主演の『あなたの顔の前に』と同時公開。(藤井克郎)

2022年6月24日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2020年/韓国/66分)原題:인트로덕션 英題:Introduction 監督・脚本:ホン・サンス 出演:シン・ソクホ、パク・ミソ、キム・ヨンホ ほか 配給:ミモザフィルムズ © 2020. Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved


『母へ捧げる僕たちのアリア』

介護問題を抱える移民少年とオペラとのふれあい

南フランスの海沿いの町を背景に、母親の介護問題を抱える移民4兄弟の末っ子が、オペラとのふれあいを通じてちょっぴり大人になるひと夏をつづった。新鋭、ヨアン・マンカ監督の初長編作品。14歳のヌールは、3人の兄とともに昏睡状態の母親を自宅で介護しながら、家事に追われる毎日だ。母が大好きだったオペラを聴かせることで目覚めるのではと期待するが、兄たちからはうるさがられている。そんなある日、教育奉仕で校内の清掃作業中、ある教室からオペラのアリアが聴こえてきて……。絶望的なすさんだ生活とオペラの美しい旋律がいかにもミスマッチで、現実と希望がなかなか相容れない実状を巧みに表現する。オペラの指導者役を演じた歌手でもあるジュディット・シュムラの歌声をはじめ、名曲の数々がかすかな救いのように心に響いた。(藤井克郎)

2022年6月24日(金)より全国順次公開 公式サイト 予告編動画
(2021年/フランス/108分/PG12)原題:La Traviata Mes frères et moi 監督・脚本:ヨアン・マンカ 出演:マエル・ルーアン=ベランドゥ、ジュディット・シュムラ、ダリ・ベンサーラ ほか 配給:ハーク © 2021 – Single Man Productions – Ad Vitam – JM Films

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