これは、愛の映画 。—『ひとくず』上西雄大監督インタビュー
- 2021年01月08日更新
ロングランヒット&東京アンコール上映!
“おいくず” 現象を生み出した上西雄大監督にインタビュー
2020年春に公開された映画『ひとくず』が、ロングランヒット中だ。虐待を受けて育った少女・鞠(小南希良梨)と、子どもの愛し方を知らない母親の凛(古川藍)。そんな二人の家に空巣に入った、破綻者の男・カネマサ(上西雄大)。奇妙な出会いから不器用に愛を紡ぎ、やがて家族となっていく三人の姿が、世界中の映画祭で絶賛された本作。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一度は上映中止を余儀なくされたものの、作品を観た人々からの声援を受けて上映が再開されると、上映期間の延長やリバイバル上映が次々と決まり、リピーターが何度も劇場へ足を運ぶ “おいくず” なる現象も生み出した。そして、1月9日(土)からは、再び東京のユーロスペースにて上映される。
幼児虐待という重厚なテーマを扱いながら、劇映画としての魅力にもあふれる感動作は、どのように生まれたのか? 主演・脚本・編集・プロデュースも自身で務めた上西雄大監督に、作品に込めた強い思いと撮影の舞台裏について伺った。
【取材・撮影:min】
「児童虐待の現実」と「負の連鎖」に受けた衝撃
— 児童相談所に長年勤められている精神科医の楠部知子先生との出会いが、本作を描くきっかけとなったそうですね。以前から児童虐待に強い関心を持たれていたのでしょうか。
上西雄大監督(以下、上西監督):僕自身は親から暴力を受けた経験はないですし、楠部先生にお会いするまで、児童虐待は自分とは縁遠いものだと思っていたんです。でも、楠部先生のお話から、児童虐待には4つの定義があるということを知りました。本作でも描いた「身体的虐待」や「育児放棄」、そして「性的虐待」、もう一つが、子どもの面前で父親が母親に暴力を振ったり、子どもを拒絶したりといった「心理的虐待」。僕の家でも、毎晩のように母が父に殴られていたし、その父から母を守るために日々闘いでした。そういう意味では、自分も意識せず虐待を受けていたのだと思います。
— 楠部先生のお話のどんな部分に、より強く心を揺さぶられたのでしょうか。
上西監督:実際に起こっている虐待について伺い、その内容に衝撃を受けました。劇中で、鞠の身体にはアイロンを押し付けられた跡がありますよね。こんなひどい虐待を日常的に受けている子どもが、現実にたくさんいると知ったんです。
— 言葉を失います。映画を観ていても、とても胸が痛みました。
上西監督:何よりショックだったのは、先生が声を張るでもなく「こういう子どもは、たくさんいますよ」と普通のトーンでおっしゃったことです。さらに、虐待を受けて育った親が、子どもの愛し方がわからず、自分の子にも虐待をしてしまうという「負の連鎖」があると伺い、「虐待してしまう大人もまた傷ついている」という事実にさらに衝撃を受けました。それで、虐待をされる子どもたちだけでなく、虐待をする側の大人たちの痛みも描こうと思ったんです。
虐待を受けたカネマサだからこそ、鞠の痛みを理解できる
— カネマサというキャラクターは、どうのように生み出されたのでしょうか。
上西監督:楠部先生から「虐待の現実にまず目を向けることが、最大の抑止になる」と言われましたが、今の日本の法律では虐待が行われていても、児童相談所や第三者が踏み込めない部分も大きいという事実も同時に知り、端的に子どもを地獄から救い出せる人間はいないのかと、悲しみと憤りを感じました。その夜は、受け取った事実に耐えきれず情緒不安定になり、僕自身がそこから逃げ出したいという気持ちで脚本を書き始めたんです。
劇中では担任の教師(美咲/現・水村美咲)も鞠を救おうとしますが、そういう立場の人はルールに縛られて、立ち入れない部分がある。しかし、社会のルールから逸脱したカネマサのような人間なら、そこを超えられるんじゃないかと想像したんです。ただ、そういう人間が人のために何かをするには、強い行動原理が必要です。僕は、虐待を受けたからこそ、同じ痛みを理解できることもあると思ったんです。
— カネマサだからこそ、鞠を救えたと。
上西監督:そうです。だから、鞠とカネマサが出会うシーンでは、カネマサは表情を変えません。普通の人なら驚くはずですが、カネマサは鞠の置かれている状況も心情も普通に共有できた。そして、かつての自分を救い出すように、鞠に手を差し伸べる。そういうことが、充分起こりうると思ったんです。もし別の形で出会っていたら、カネマサが鞠を虐待していた可能性だってある。でも、ああいう出会いだったから、二人はお互いに助け合う状況になったんです。
— 鞠との出会いで、カネマサ自身も大きく変わっていきますね。そして鞠の母親である凛との関係にも変化が生まれていきます。
上西監督:カネマサの中に鞠に対する人間的な感情が生まれていく一方で、凛に対しては自分の母親に向けたものと同じ感情を重ね合わせます。カネマサは、母親の佳代(徳竹未夏)を憎むことでしか不遇な人生を乗り越えられなかった。だから、最初は凛を脅して母親役をやらせようとするし、そういう方法しかカネマサには思い付かないんです。でも、鞠に向けた感情が、次第に凛にも及んでいくんです。
— 三人が家族になっていく姿は、とても自然で微笑ましく映りました。どのように感情の機微を描いていかれたのでしょうか。
上西監督:僕は監督でもあるし脚本も書きますが、あくまでも役者というスタンスなんです。脚本はすべての登場人物になってエチュードをやるような感覚で描いていきました。それぞれの人間としてセリフを紡いでいったら、ああいうドラマが生まれたんです。
— 凛役の古川藍さん、カネマサの母親役の徳竹未夏さんをはじめ、監督が主催していらっしゃる劇団10ANTSの役者さんがたくさん出演していらっしゃいますが、本作の制作するにあたり、どんなお話をされたのでしょうか。
上西監督:うちの劇団は皆、僕の脚本に惚れて仲間になってくれた人たちではありますが、この作品は今まで書いたものとまるで違うので、最初は驚いたと思います。でも、僕の思いを話した段階で異論を唱える人はいなかったし、社会的な問題を作品にすることで、いろいろな障害が想像できたはずでが、否定的なことは一切言わずに賛成してくれました。脳天気なメンバーばかりなのかもしれないですが(笑)。
子役の二人には虐待を感じさせないよう気をつけた
— 上西監督の思いが伝わり、素晴らしい作品になると確信されたからだと思います。そこから、どのように撮影に入っていかれたのでしょうか。
上西監督:僕自身もそこからカネマサという役と深く向き合っていきました。自分で書いた脚本ではありますが、実際にカネマサを演じるにあたって、必要なのは「怯えた心」だと気づきました。虐待を受けたときの恐怖が残っているから怯えているし、教養がないことを周りに知られることにも怯えていている。母親との関係もうまくいかなかったから、女性という存在にも実は怯えている。だからこそ常に虚勢を張っていて、自己防衛から女性を傷つけるような暴言を吐きまくる。僕が今まで演じたなかで、最も弱い男だと思います。
— でも、カネマサの弱さは優しさに端を発するものだと感じましたし、かわいらしくも思えました。カネマサが鞠のためにやったことは、決して許されないことも含みますが、観ているうちにカネマサがどんどん好きになって、応援したくなりました。あまりの不器用さに思わず笑ってしまうシーンも多々ありましたね。
上西監督:客席からも思った以上に笑いが聞こえてきて、最初は驚きました。
— 鞠役の小南希良梨ちゃんも、カネマサの少年時代を演じた中山むつきくんも、素晴らしい演技を見せてくれました。ただ、子どもが理解するにはかなりヘビーなシーンも多く、どのように演出されたのかが気になります。
上西監督:大人の役者には状況を把握したうえで感情を作ってもらいますけど、子どもにあの環境を感じさせることは虐待になると思うので、絶対にしたくありませんでした。子役の二人には、「こういう気持ちでこの人を見て」とか「これを見て、こういう気持ちの表情をして」というように演出して、二人は忠実にそれを表現してくれたんですが、その向こう側は観ている方が感じてくださると思ったんです。
例えば、凛の恋人の血がついた足を洗ってもらうシーンでは、「足を洗ってもらって嬉しいと思って」とだけ言いました。観客は、死んだ人の血がついているとわかっていますけど、希良梨が表現しているのは純粋に足を洗ってもらった嬉しさだけなんです。カネマサに「良かったな、足を洗ってもらったか」と言われたときは、お母さんが好きだから、足を洗ってもらったことをカネマサに自慢するような気持ちになって、とお願いをして。そんな風に演じてもらってシーンを繋いでいきました。
ファンだった田中要次さんと木下ほうかさんに出演オファー
— 田中要次さん、木下ほうかさんも深みのある演技で本作に華を添えています。どのような経緯でお二人には出演を依頼されたのですか?
上西監督: これまでは自分の劇団の役者で映画を作ってきましたけど、この映画は一人でも多くの方に観ていただきたかった。有名な方にも出てもらったほうが、多くの方に受け取ってもらえるかもしれないと考えました。お二人にオファーをしたのは、単純に僕がファンだったからです。僕は人間を描きたいと思うので、人間を見せられる役者さんと組みたかった。
最初に、僕が「木下ほうかさんに出てもらいたい」と言ったときは、劇団の皆が信じませんでした。でも、刑事役の工藤俊作さんに間に入っていただいて、脚本をお渡ししたら、ご本人から電話がかかってきて。「今からなら話せるけど、本気なら来る?」みたいなことを言われて、「行きます!」って。夜の12時くらいからファミリーレストランでお会いしたんです。そこでいろいろと話をして、最後に「出るよ」と握手してくださって。あの夜のことは一生忘れないし、そのときのレシートも大事に取ってあります。田中要次さんは、脚本を読んですぐに「出ますよ」っておっしゃってくださって。
— いいお話ですね。木下さんは個性的な役を演じきっていらっしゃいましたし、個人的には、田中さんが演じた運送会社の社長さんがすごく好きでした。従業員の弱さに寄り添う懐の深さも、カネマサにかけた「いつまでもいじけていちゃ、暗い道を行くしかないじゃない」という何気ないひと言も、こんな風にありのままの自分に理解を示してくれる人との出会いがあれば、カネマサも変わっていけるだろうと確信できたシーンでもありました。どのような思いで描かれたのでしょうか。
上西監督:やはり人は出会いがすべてだと思うんです。社長とカネマサを引き合わせたのは刑事(空田浩志)ですが、刑事とカネマサの関係で見せたかったのは、理解しづらい人間も一歩踏み込んで優しい眼差しを投げかければ、違う面が出てくるということです。そして、その先に繋がっているのが要次さん演じる運送会社の社長で、彼自身も過去に失敗を経験しているけれど、乗り越えて立派に働いている。現実にそういう方はたくさんいらっしゃって、社会に貢献されている方もいる。カネマサも、自分の過去を受け入れて「がんばりゃいいんだよ」と言ってもらえて、誰にも心を開いてこなかったカネマサが、彼に対してはすごく素直な表情を見せるんです。あのまま就職できていれば、カネマサはきっとまともに働いていたと思います。
ニース国際映画祭の授賞式では、思わず「イエス!」と叫んだ
— 本作の魅力は、児童虐待という重厚なテーマを描きながらも、エンターテインメント作品としての見どころにあふれているところです。劇映画としてのストーリー展開やキャスト陣の熱演にぐいぐい引き込まれて、くすりと笑えるシーンも散りばめられている。海外の映画祭では作品性とともに、皆さんの演技が高く評価されていましたね。
上西監督:ありがたいことに、僕自身も主演男優賞を3ついただきましたし、古川も徳竹も希良梨もそれぞれ女優賞をいただきました。最初に受賞したのがフランスのニース国際映画祭で、僕が主演男優賞、古川が助演女優賞をいただいたのですが、授賞式がちょうど劇団の舞台稽古の真っ最中だったんです。僕は演出もやっていたので、演出家が稽古を抜けるということでかなり迷惑を掛けたと思います。だから手ぶらで帰るわけにはいかなかったのですが、候補作品のなかでもとりわけ低予算の作品でしたし、無理だろうと思っていたんですよ。
— 見事にW受賞を果たされ、お名前が呼ばれた瞬間はどんな心境だったのでしょうか。
上西監督:賞が発表される際に、先に名前を呼ばれたのが古川だったんですが、僕も周りの雰囲気に呑まれたんでしょうね。ガッツポーズしながら思わず「イエス!」と叫んでしまいました(笑)。
— なぜか英語で(笑)。
上西監督:そう(笑)。しかも、受賞の挨拶もかっこつけて英語でしてしまったんですが、思い切りつっかえてしまって。でも、劇団の皆も英語がわからないので、授賞式の動画を観て「英語で挨拶するなんて、すごい! かっこいい!」って(笑)。
全編で描いたのは「愛」
— 海外映画祭での観客の反応はいかがでしたか?
上西監督:どこの国でもスタンディングオベーションが起こり、うれしかったですね。笑いが起こるところは日本も海外も変わらなかったのですが、日本だと児童虐待というテーマに重きが置かれるのに比べて、海外では一つの映画作品として、そのなかに虐待が描かれている、というように受け取られていると感じました。特に印象的だったのは、「美しい映画だ」という感想をいただいたことです。日本ではなかなかない感想です。
— 確かに日本人からするとストレートに「美しい」と表現するのははばかれるテーマですが、美しいという意味はよくわかります。本作は鞠を救おうとする姿を描きながら、大きく四人の人間を救うお話ですよね。鞠と凜とカネマサ。そしてエンディングに登場するある人物と。それはぜひ、劇場で確かめていただきたいですが、「負の連鎖」があるように本作から受け取った優しさが、次の優しさに繋がるような「正の連鎖」もあるのではないかと思えました。本作の素晴らしさが口コミで広がっているのも、その連鎖の一つだと思います。
上西監督:この映画を通して、僕自身もたくさんの優しさや良心に出会いました。ありがたいことに、 “おいくず” といって何度も劇場に足を運んでくださる方がいたり、本作をご覧になった児童虐待の専門家の方からは、カネマサのように自分ごととして関心をもってほしいという意味で「カネマサこそが理想」とおっしゃっていただいたりして、大きな励みになりました。一人でも多くの方にこの作品を届けるのが、僕の使命だと思っていますし、その努力はまだまだ続けていくつもりです。
— 最後にあらためて、本作をご覧になる方にメッセージをお願いします。
上西監督:虐待をテーマに置いている作品ですが、この映画で描いているのは家族の絆や、人間の良心です。社会が関心を持ってくださることを願いますが、そこに「愛」がなければ、何もなさないと思うんです。この作品の全編で描いているのは「愛」です。けっして、嫌な気持ちや悲しい気持ちで劇場を出ることはないと思いますので、安心して劇場にいらしてください。お待ちしています!
【上西雄大(うえにし・ゆうだい)】
1964年、大阪府出身。俳優・脚本家・映画監督・劇団「10ANTS(テンアンツ)」代表。
2012年劇団テンアンツ発足後、関西の舞台を中心に活動を開始。
他劇団への脚本依頼を受けたことをきっかけに、現在では劇映画やVシネマ『コンフリクト』『日本極道戦争』シリーズほか、自身の出演作を中心に脚本家としても活躍中。
2012年、短編集オムニバス映画『10匹の蟻』を手始めに映画製作を開始する。映画第2作『姉妹』が 第 5 回ミラノ国際フィルムメイカー映画祭・外国語短編部門グランプリ受賞、監督賞ノミネート。第3作『恋する』で第4回 賢島映画祭・準グランプリ、そして役者として主演男優賞受賞。短編『ZIZIY!』が ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映へ進展。
現在、監督・主演作の『西成ゴローの四億円』『ねばぎば 新世界』(赤井英和とのW主演)が公開待機中。
★ミニシア名物、靴チェック!
ブーツが大好きという上西監督。ピカピカにお手入れされた革のショートブーツでご登場です。ご覧の通り、とてもスタイリッシュでスタイルも抜群! カネマサ役とのギャップがすごくないですか!?
「カネマサ感を期待されることが多いので、いつも驚かれます(笑)」
予告編映像 & 作品・公開情報
日本を代表する俳優・映画人から
絶賛コメント続々!新予告編映像
(2019年/日本/117分/PG-12)
監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大
エグゼクティブ・プロデューサー:平野剛、中田徹 監修:楠部知子
撮影・照明:前田智広、川路哲也 録音:仁山裕斗、中谷昌代
音楽プロデューサー:Na Seung Chul 主題歌:吉村ビソー「Hitokuzu」
制作:テンアンツ 配給・宣伝:渋谷プロダクション ©YUDAI UENISHI
出演:上西雄大、小南希良梨、古川藍、徳竹未夏
城明男、税所篤彦、川合敏之、椿鮒子、空田浩志
中里ひろみ、谷しげる、星川桂、美咲、西川莉子、中谷昌代、上村ゆきえ
工藤俊作、堀田眞三、飯島大介、田中要次、木下ほうか
【STORY】生まれてからずっと虐待の日々が続く少女・鞠。食べる物もなく、電気もガスも止められた家に置き去りにされた鞠のもとへ、犯罪を重ねる破綻者の男・金田が空巣に入る。幼少期に虐待を受けていた金田は、鞠の姿にかつての自分を重ね、社会から逸脱した方法で彼女を救おうと動き出す。そして、鞠の母である凜の恋人が鞠を虐待していることを知る。虐待されつつも母親を愛する鞠。鞠が虐待されていると確信した担任教諭は、児童相談所の職員を連れて家へやって来るが、鞠は母の元を離れようとせず、保護できずにいた。金田は鞠を掬うため、虐待をする凜の恋人を殺してしまう……。
※2021年 1月9日(土)よりユーロスペースにてアンコール上映、
1月15日(金)よりイオンシネマ日の出にて公開、ほか全国順次公開中!
●2019年
ニース国際映画祭(フランス) 主演男優賞受賞:上西雄大 助演女優賞:古川藍
熱海国際映画祭 最優秀監督賞:上西雄大 最優秀俳優賞:小南希良梨
マドリード国際映画祭(スペイン) 最優秀助演女優賞:古川藍、徳竹未夏
賢島映画祭 特別賞受賞 主演女優賞:小南希良梨
ミラノ国際映画祭(イタリア) グランプリ受賞 主演男優賞受賞:上西雄大●2020年
ロンドン国際映画祭(イギリス) グランプリ 主演男優賞受賞:上西雄大
湯布院映画祭 特別招待作品
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- 2021年01月08日更新
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