昭和の爆笑王が大集結!「喜劇映画パラダイス」
- 2010年05月14日更新
5月15日(土)から5週間、神保町シアターで喜劇映画36作品が上映され、喜劇の神様エノケン(榎本健一)、ドリフ、金語楼や立川談志、若かりし日のタモリなどもスクリーンに登場します。
喜劇の原点・落語映画から、山本薩夫や市川崑などの巨匠による異色のコメディまで、彩り豊かなラインナップの中には、ビデオやDVDでは見られない幻の作品も多数あるので、この機会をお見逃しなく!!※画像「大笑い大福帖」(C)東宝
神保町シアター劇場招待券(6/18まで有効)を10組20名様にプレゼント!(※プレゼント応募は終了しました)
今回も、神保町シアターの名物営業部長・細谷さんと劇場担当の都築さんにイチ押し作品と見どころを伺ってきました。余談ですが、前回の取材で椿鬼奴(つばきおにやっこ/女芸人)のファンと明かしてくれた細谷さん、最近は「椿鬼奴と行くぱちんこバスツアー」(参加費33,330円)に参加するかどうか悩んでいるそうです(笑)。
そんな細谷さんのイチ押しは、『喜劇 駅前漫画』。
昭和40年代の「おそ松くん」など漫画ブームの最中に撮られた映画で、森繁久彌やフランキー堺が漫画家に扮しています。とくにアニメーション(オバケのQ太郎など)との共演場面は、「ロジャー・ラビット」や「メリー・ポピンズ」を彷彿とさせ、当時こんなこと(技術)をやってたんだ、という驚きがありますね。ビデオやDVDにはなっておらず、映画館でしか観られない作品です。(細谷さん)
そして、ドリフ世代という都築さんのイチ押しは、『正義だ!味方だ!全員集合!!』と『春だドリフだ 全員集合!!』。
「8時だよ!全員集合」のベースがあって、いかりや長介 VS ドリフの面々というコントが繰り広げられます。ドリフ世代は楽しめること、うけ合いです。今のご時世ではNGとされる、ブラックユーモアなんかも満載で楽しめると思います。(都築さん)
他にも目玉作品として、落語長屋シリーズ3本のうち現存する唯一の短編作品『大笑い大福帖』や、デジタル上映される市川崑監督の『ラッキーさん』、社会派・山本薩夫監督の最高傑作『にっぽん泥棒物語』は見逃せない。若かりし日の三國連太郎のギラギラした独特のオーラは、スクリーンで堪能したいところ。※左画像「にっぽん泥棒物語」(C)東映
また、特撮で円谷英二が参加している『東京五人男』と『極楽島物語』は、ミニチュアや合成など当時の技術が楽しめて、特撮ファンは必見です。
◎神保町シアター名物・オモシロ割引「喜劇特集」編◎
1.『東京五人男』は5人組でご来場の方、一人1,000円
2.『アジャパー天国』は“アジャパー”をやった方、1,000円
3.『縞の背広の親分衆』は縞の背広を着用の方、1,000円
4.『春だドリフだ 全員集合!!』は“おいっす!”と言った方、1,000円
5.次の各作品の監督と同姓同名の方、1,000円>『にっぽん泥棒物語』は山本薩夫さん、『ラッキーさん』は市川崑さん、『人も歩けば』川島雄三さん、『酔っぱらい天国』渋谷実さん、『現代インチキ物語 騙し屋』増村保造さん、『拝啓天皇陛下様』野村芳太郎さん、『喜劇 陽気な未亡人』豊田四郎さん。
監督と同姓同名というのは難しいですが、「おいっす」割引はぜひ挑戦していただきたいです。
※画像「東京五人男」(C)東宝
○瀬川昌治監督トークイベント決定!
日時:5月23日(日)17:45~『喜劇役者たち 九八(クーパー)とゲイブル』上映終了後
ゲスト:瀬川昌治監督、高平哲郎さん(編集・演出家)
司会:佐藤利明さん(娯楽映画研究家)
▼「喜劇映画パラダイス」
2010年5月15日(土)~6月18日(金)/35日間
会場:神保町シアター (公式サイト)
※全作品詳細とスケジュールは上記公式サイトにてご確認ください。
左の写真は神保町シアターの顔、ミスター神保町シアターこと、渡辺駿さん(21歳アルバイト・明治大学3年生)。好きな映画は『愛のむきだし』『美代子阿佐ヶ谷気分』『童貞放浪記』だそう。突然の撮影にも嫌な顔ひとつ見せず、笑顔で応じてくれたナイスガイです! きっとステキな笑顔でアナタを迎えてくれるハズ♪
取材・文/おすず
改行
- 2010年05月14日更新
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