カンヌ映画祭『ロビン・フッド』で開幕

  • 2010年05月13日更新

魅せたケイト・ブランシェット!

今年で63回目を迎えるカンヌ国際映画祭が12日開幕した。

オープニングを飾ったのはリドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の歴史アクション大作『ロビン・フッド』。開幕前の記者会見には、腹痛で急きょリドリー・スコット監督が登壇を断念するなか、クロウとともに淡いサーモン・ピンクのスーツに身を包んだ共演者のケイト・ブランシェットが登場。ドレスの着こなしには定評のある彼女だが、この日もエレガントかつ凛とした美しさで、監督の不在で開いた穴をしっかり埋めた。

レッド・カーペットでは一転、黒のシックなドレス姿を披露。
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主役はあくまでラッセル・クロウ(右1)だが、かなり男臭い仕上がりの映画の中でまさに“高貴な花”を演じきった相手役ケイト(左1)の女優オーラには、太刀打ちできておりません……。まあ、レッド・カーペットは女が主役ですから。
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nitta2 『エリザベス』で見せた高潔な女性像を、本作でも存分に体現したケイト。歴史活劇ではもはや右に出る女優ナシ?

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nitta3 精悍な戦士の姿で鮮やかな弓さばきを披露するクロウ。オフに体が一層丸くなるのはご愛嬌。こちらも『グラディエーター』を彷彿とさせる熱演で、ある意味両者はまり役ど真ん中。

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23日まで開催されるカンヌ国際映画祭。今年はコンペティション部門のアッバス・キアロスタミやケン・ローチをはじめ、「ある視点」部門に出品している世界最高齢現役監督の103歳(!)マノエル・デ・オリヴェイラや、ジャン・リュック=ゴダールなどベテラン勢の頑張りが目立つ。そんななか、われらが日本代表の北野武監督や、若手、個性派監督らの作品に対するカンヌの評価に注目したい。

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取材・文:新田理恵
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