朝ドラ『あんぱん』で注目の木原勝利の初主演作『わかりません』、 田中真琴ヒロインの『道草』、片山享監督の話題作が U-NEXTなどで配信開始!
- 2025年10月02日更新
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片山享監督による注目の2作品が、U-NEXTで配信開始!
俳優・監督として活躍する片山享が監督・脚本を務めた映画『わかりません』と『道草』が、現在 U-NEXTで配信中だ(以降はほかのプラットフォームでも順次展開予定)。両作ともに2022年に劇場公開し、延長上映を重ねた注目作である。
『わかりません』は片山と同じ俳優事務所「ハイエンド」所属のボブ鈴木と木原勝利が、初の長編映画主演としてダブル主演を飾った作品。両者が自身と同名の役者を演じるという現実とフィクションが交錯した仕立てで、売れない俳優が現状打破すべくのたうち回る、滑稽ながらも愛おしい生き様を活写した。
田中真琴をヒロインに迎えた『道草』は、青野竜平演じる売れない画家の道雄が、捨てられていた絵を自分の作品として売りに出したことで始まる葛藤を描く。他人の価値観に翻弄され、苦悩する青年の姿を繊細に紡ぎ、「自分らしさとは何か」「価値とは何か」という普遍的な問いを観る者に投げかける物語だ。田中は本作で長編映画での初ヒロイン役をみずみずしくナチュラルに好演。やわらかだが鮮烈な存在感を残した。
劇場公開から3年を経て、ますます注目を集めるキャスト陣に注目!
劇場公開されてから3年。このあいだに、木原勝利はNHKドラマ『3000万』の主要キャスト・坂本役や、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で世良則雄役を演じ、「30秒だけ時間をあげます」の台詞で話題を集めた。さらに、公開中の映画『ベートーヴェン捏造』(監督:関和亮)や今年11月公開予定の『ナイトフラワー』(監督:内田英治)、来春公開予定の『恋愛裁判』(監督:深田晃司)と話題作への出演が相次ぐ。田中真琴は『道草』出演後も、映画『ほなまた明日』(監督:道本咲希)の主演を務めたほか、テレビドラマ・CMにと躍進を続けている。片山監督においては『時のおと』『かぶと島が浮く日』の新作長編2本が現在公開待機中だ。
今を賑わす俳優・スタッフがこのたびの配信展開を通じて再び集結するかたちとなった両作。ぜひチェックを!
配信&作品概要
『わかりません』
―胸をはれ、おっさん。―
俳優事務所であるハイエンドが製作する映画シリーズ第一弾。片山監督が俳優駆け出しの頃から慕い、今は同じ事務所にも所属するボブ鈴木を長く知っているからこそ、変えたい、だから撮る、という奇妙な企画で、当初は短編だった。ラストシーンの撮影を終えた矢先に、片山が「木原勝利の人生ももっと見たい」と、短編ではあくまで助演だった木原に言った。二人に巻き込まれる格好で、木原勝利の物語が加筆され、大宮将司、柳谷一成、安楽涼と片山作品の常連キャストに加え、カトウシンスケ、瑛蓮ら魅力的な俳優陣を迎え長編化。今を笑うことができない俳優、ボブ鈴木と木原勝利というベテランが滑稽なまでにもがく、現実と虚構ないまぜの、おじさん達の切なくも熱いドラマである。
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【STORY】俳優であるボブ鈴木と木原勝利。二人は事務所の先輩後輩である。ボブ鈴木は出演作も数知れずとベテランの域にはあるが、昔、苦労を共有した俳優仲間達は売れていき、ふと50歳も越えた自分の現在地に疑問を感じる。そして、どうにか自分を変えようと思い立つが、今更何をどう変えていいのかもわからない。一方、木原は芝居が評価されているが、大きな役で呼ばれるのは小規模予算の現場だけ。妻に「いつ売れるの」と言われても、言い返す言葉もなく現状を飲み込みながら時間は過ぎていく。
一回りも年は違うが、同じような境遇にある二人は肩を並べてもがき始める。しかしうまくいかない。どうしようもなく、生活は続いていってしまう。
(2022年10月劇場公開/90分)
出演:ボブ鈴木、木原勝利
詩野朱布、瑛蓮、大宮将司
斉藤マッチュ、安楽涼、DEG、山本晃大、柳谷一成
片山享、江藤純平、竹下かおり、カトウシンスケ
監督・脚本・撮影・照明:片山享
劇中劇撮影:深谷祐次、今井哲郎
録音:スズハラリョウジ 録音協力/整音:坂元就
プロデューサー:大松高
宣伝イラスト/題字:葵うたの
主題歌:ナオリュウ「今を笑っていけばいいさ」
制作プロダクション:ハナ映像社
製作:ハイエンド合同会社 ©︎ハイエンド合同会社
「道草」
―遠回りの先に、描いたものー
ハイエンド製作映画第二弾。片山監督は、初長編作『轟音』が第53回 スペイン・シッチェス映画祭や北米最大の日本映画祭「JAPANCUTS 2020」ネクストジェネレーション・コンペティション部門に選出されるなど国内外の映画祭でも高い評価を受け、2022年には本作含む5本の長編が劇場公開されるという驚異の創作スピードでも話題を集めた。本作では、凡庸に生きてきた画家が他人の絵・評価・価値観に翻弄されていく様を通じ「自分らしさとは何か」「価値とは何か」という芸術家に限らず普遍的なテーマを巡る物語を抒情的に、かつ鮮烈な描写で見事に紡いでいる。主人公の榎本道雄役にはENBUゼミナール シネマプロジェクト発の映画『河童の女』(20)で映画初出演にして主演に抜擢された青野竜平。ヒロインの富田サチを演じたのは映画・ドラマ・舞台と話題作への出演が相次ぐ田中真琴。そのほか、モデルとしての活動に加えて映画『PARALLEL』(22)など俳優業でも注目のTao、片山組に欠かせぬキャラクターを担う大宮将司のほか、谷仲恵輔、山本晃大、入江崇志ら実力派の俳優陣が揃った。
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【STORY】画家の榎本道雄(青野竜平)は、日の目を浴びたキャリアもなく、ごみ収集のバイトで生計を立てている。しかし、そんな生活にも満足していた。ひょんなことから出会った富田サチ(田中真琴)はそんな道雄の絵が好きだと言い、二人は付き合い始める。
幸せな日々がきっかけとなり、それまで思い描いたこともなかった画家としての成功を意識するようになっていくが、道雄の絵は売れない。焦燥感に駆られていたある日、道雄がごみ収集に向かうと自分の作風とは全く異なる激しいタッチの抽象画が捨てられていた…。
(2022年12月劇場公開/120分)
出演:青野竜平、田中真琴
Tao、山本晃大、谷仲恵輔、大宮将司、入江崇史
監督・脚本:片山享
撮影:深谷祐次 照明:松島翔平 録音:坂元就、杉本崇志
プロデューサー:大松高 制作:山田夏子 監督補佐:安楽涼 助監督:風間英春
照明応援:小海祈 ヘアメイク:谷口里奈、富田貴代 スタイリスト:磯崎亜矢子、青山新
カラリスト:深谷祐次 整音:坂元就 広告デザイン:櫻井孝佑
絵画提供:大前光平 美術協力:sinden inc. 、大門佑輔 制作プロダクション:ハナ映像社
配給・宣伝協力:夢何生 企画・製作:ハイエンド合同会社 ©︎ハイエンド合同会社
※2025年9月30日(火)正午12時よりU-NEXTで同時配信、以降その他配信サービスにて順次配信予定
- 2025年10月02日更新
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