映画祭で話題を呼んだ、嶺豪一監督『故郷の詩』と工藤梨穂監督『裸足で鳴らしてみせろ』を上映―「ちば映画祭 定期上映会Vol.6」10月開催!

  • 2024年08月16日更新

「ちば映画祭 定期上映会Vol.6」が2024年10月6日(日)に開催される。今回の上映作品は、嶺豪一監督『故郷の詩』(併映『黙黙』)と工藤梨穂監督『裸足で鳴らしてみせろ』。どちらも国内外の映画祭で高評価を得た注目作だ。上映後は監督や関係者を招いたトークも予定し、多角的に作品の魅力に迫る。

作品1(上映開始 11時)

『故郷の詩』
嶺豪一監督

(71分/2012年/日本/2014年劇場公開作品)
監督・脚本:嶺豪一
出演:嶺豪一、飯田芳、岡部桃佳、林陽里、後藤ひかり、山本圭祐、佐藤悠玄、中村祐太郎、広木健太、森岡龍、伊能賢一郎、斎藤芳廣、菱田明裕、酒川雄樹、前田祐樹
©TENNENPOOL

【STORY】映画のスタントマンを目指す大吉は、故郷の熊本に彼女を残して上京。熊本出身の学生のための寮『有斐学舎』で学生生活を送っている。映画監督志望の寮生の友だち天志とも知り合い、一緒に作品を撮ろうとするが、東京での学生生活のほとんどは、酒やナンパに明け暮れ、気づけば卒業目前。何ひとつ上手くいかない毎日から一歩踏み出すために、大吉は一世一代のスタントを計画する――。

●受賞●
第31回 バンクーバー国際映画祭 招待作品部門上映
第34回 ぴあフィルムフェスティバル(PFFアワード)審査員特別賞、観客賞(福岡)
第24回 東京学生映画祭 グランプリ&観客賞
第33回 高崎映画祭 若手監督たちの現在(いま)上映

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『黙黙』(併映)
嶺豪一監督

(24分/2022年/日本/千葉県初上映)
監督:嶺豪一 脚本:嶺豪一、木村孔太郎
出演:白浜そら、ワトソン(どついたるねん)、松浦祐也、二ノ宮隆太郎、足立理、飯田芳、山本圭将、持田加奈子

【STORY】写真家の大地は、過去に撮影した火災現場の写真で受賞するが、被写体の男・のぼるに金を せびられ続け、失語症になってしまっている。 ある日、のぼるの恋人・愛と出会った大地は思わずカメラを構えシャッターを切るが何故か 彼女は写真に写らない。UFO のような存在の愛を追いかける大地は、写真を通じてだんだんと心を通わせていくのだが……。

嶺豪一(みね・ごういち)

熊本県出⾝。 多摩美術⼤学造形表現学部映像演劇学科卒業。 卒業制作『故郷の詩』が第30回そつせい祭でグランプリを受賞、 第24回東京学⽣映画祭でグランプリ、観客賞をダブル受賞。 その後、第34回ぴあフィルムフェスティバルでは、 審査員特別賞と福岡賞を受賞し、第31回バンクーバー国際映画祭正式出品。 前作『よもすがら』と共に上映される。 2016年に主演した『いたくてもいたくても』では、 第16回TAMA NEW WAVEベスト男優賞受賞。 株式会社ディケイドBIRDLABELに所属し、俳優としても幅広く活動。 主な出演作として、映画『菊とギロチン』『リバース・エッジ』『溺れるナイフ』 ⼤河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』Disney+『すべて忘れてしまうから』 『七⼣の国』など。映画『傲慢と善良』が2024年9⽉27⽇より全国公開中。

 

作品2(上映開始 14時30分)

『裸足で鳴らしてみせろ』
工藤梨穂監督

『裸足で鳴らしてみせろ』メイン(128分/2021年/日本/千葉県初上映/2022年劇場公開作)
監督・脚本:工藤梨穂
出演:佐々木詩音、諏訪珠理、伊藤歌歩、甲本雅裕、風吹ジュン、高林由紀子、木村知貴、淡梨、円井わん、細川佳央
©  2021 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF

【STORY】父の不用品回収会社で働く直己と、盲目の養母・美鳥と暮らす槙。二人の青年は、「世界を見てきてほしい」という美鳥の願いを叶えるために、回収で手に入れたレコーダーを手に“世界の音”を求めて偽りの世界旅行を繰り広げていく。サハラ砂漠を歩き、イグアスの滝に打たれ、カナダの草原で風に吹かれながら、同時に惹かれ合うも、互いを抱きしめることができない二人。そんなある日、想いを募らせた直己は唐突に槙へ拳をぶつけてしまう。それをきっかけにして、二人は“互いへ触れる”ための格闘に自分たちだけの愛を見出していくが……

●受賞●
第17回 ジョグジャNETPAC アジアン映画祭 NETPAC賞
第51回 ロッテルダム国際映画祭・ハーバー部門正式出品
第22回 ニッポンコネクション・NIPPON VISION部門 スペシャルメンション
第36回 高崎映画祭 新進監督グランプリ・最優秀新進俳優賞(佐々木詩音、諏訪珠理)

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工藤梨穂(くどう・りほ)

1995年生まれ。福岡県出身。京都芸術大学映画学科卒業。 同大学の卒業制作『オーファンズ・ブルース』が第40回ぴあフィルムフェスティバルにおいてグランプリを受賞。 2020年、PFFスカラシップで『裸足で鳴らしてみせろ』を製作し商業デビュー。同作は第51回ロッテルダム国際映画祭・ハーバー部門に正式出品され、第36回高崎映画祭において新進監督グランプリ、最優秀新進俳優賞を受賞した。 最新作『オーガスト・マイ・ヘヴン』が配信プラットフォームRoadsteadにて販売予定。

 

開 催 概 要

名称:ちば映画祭定期上映会vol.6
会場:千葉市生涯学習センター 小ホール(B1F) 千葉市中央区弁天3丁目7番7号
日時&上映作品:2024年10月6日(日)
(1) 11時~  嶺豪一監督『故郷の詩』『黙黙』
(2) 14時30分~ 工藤梨穂監督『裸足で鳴らしてみせろ』
料金:各前売1,000円 各当日1,300円
※前売は8月14日よりteket (テケト)にて発売
定員:各60席
主催:ちば映画祭実行委員会
問い合わせ先:chibaeigasai@gmail.com
共催:千葉市生涯学習センター 後援:千葉市
協力:株式会社両見英世デザイン事務所

  • 2024年08月16日更新

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