第6回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル―テーマは『闘い』。作品とトークイベントを通して現場の空気を体いっぱいに吸い込む映画祭

  • 2015年02月06日更新

2月7日より第6回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルがスタートする。今回のテーマは『闘い』。沖縄、パレスチナ、広島長崎、安保条約、原発や東日本大震災など様々な闘いの現場から選りすぐりのドキュメンタリー作品20本を上映。俳優・井浦新さんや是枝裕和監督、西川美和監督、作家の柴崎友香さんが参加するゲストセレクションでは作品上映後にトークイベントが開催され、それぞれの闘いについて熱く議論が交わされる。現実に起こった過去の『闘い』から新しい熱が生まれる映画祭に参加してみよう。今回はミニシアが注目する3作品をご紹介します。

 


パレスチナを取り続けるフォトジャーナリストのトークから中東を探る
2月7日 11:00-
『壊された5つのカメラパレスチナ・ビリンの叫び』
2011年/90分//パレスチナ・イスラエル・フランス・オランダ
監督:イマード・ブルナート、ガイ・ダビディ
パレスチナの農業従事者イマード・ブルナートと、イスラエル人監督ガイ・ダビディが手を組み製作した感動のドキュメンタリー。イマードの住む平穏な農村が、パレスチナ民衆抵抗運動の地へと変わっていく厳しい現実を、壊された5台のカメラが物語る。トークゲストは70年代からイスラエル、パレスチナに通い続けているフォトジャーナリストの広河隆一さん。直前にもパレスチナ入りされる予定の広河氏から当地の現状についてもたっぷりと
トークイベント:フォトジャーナリスト広河隆一

 


注目の樹木さんと是枝監督とのドキュメンタリー談義
2月8日18:45

『神宮希林 わたしの神様』
2014年/96分/東海テレビ放送
監督:伏原健之
伊勢神宮で二十年に一度の式年遷宮がある2013年。女優・樹木希林は、人生初のお伊勢参りの旅に出る。歌人・岡野弘彦をはじめ、樹木は人々と触れ合いながら祭事に参加。生きることや命、家族、愛について思いを馳せていく。番組を再編集した劇場公開版。
トークイベント:是枝裕和×阿武野勝彦×樹木希林

 


大津幸四郎カメラマン追悼上映
2月7日 11:00 –
『ゆんたんざ沖縄』
1987年/110分/カラー/シグロ
監督:西山正啓
昨年11月に逝去したカメラマン・大津幸四郎(享年80)が撮影し、沖縄県読谷村に色濃く残る戦争の傷跡を記録した作品。チビチリガマでの集団自決の証言、「平和の像」を制作する金城実…そしてカメラは、卒業式の日の丸掲揚に抵抗する女子高生を目撃する。
トークイベント:熊谷博子(映画監督)+山崎裕(プログラムディレクター)

 



▼第6回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル概要
【期間】2015年2月7日(土)~11日(祝・水)
【会場】座・高円寺(杉並区立杉並芸術会館/〒166-0002杉並区高円寺北2-1-2 電話03-3223-7500)
JR中央線「高円寺」駅 北口を出て徒歩5分
【料金】前売券1300円、当日券1500円(全プログラム共通)
座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル公式サイト

文:白玉

  • 2015年02月06日更新

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