第 23 回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 - 多様なあり方を観る映画祭。共通なものを感じる映画祭
- 2014年07月01日更新
7月12日より東京国際レズビアン & ゲイ映画祭がスタート。セクシュアルマイノリティを題材にした13作品がユーロスペース、スパイラルホールにて上映される。映画祭がセレクトしたのは昨年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞し、「カイエ・デュ・シネマ」誌で年間 1 位に輝いた「湖の見知らぬ男」やサンダンス映画祭監督賞を獲得した「52 チューズデイ」など国際映画祭でも評価が高い、刺激的な作品がずらり。単に同性間の恋愛を描くにとどまらず、家族、社会、政治の中で生きる人間の多様な在り方を問う作品はセクシャルマイノリティだけではなく、映画を観る全ての人に問題を投げかけてくる。日本初上陸の作品が多く、いち早く話題作をチェックできるチャンスだ。会期中は監督のトークイベントも予定されている。ミニシアおすすめ作品とイベントをご紹介します。
『湖の見知らぬ男』
2013 年/フランス/100 分
原題:L’inconnu du lac
監督:アラン・ギロディー
男たちが集う湖のほとりのハッテン場で、フランクはミシェルと出会う。魅惑的なミシェルに惹かれていくフランク。そんな時、フランクはある殺人事件を目撃する。ミシェルが犯人なのでは…という不安を抱えながらも、フランクは自らの欲望を抑えられなくなっていく。2013 年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞受賞。フランスの権威ある映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」の 2013 年映画ベスト 10 で第 1 位に輝いた。
★上映日時:7 月 17 日(木)21:00/7 月 21 日(月祝)13:55
『アゲンスト 8』2013 年/アメリカ/112 分
原題:The Case Against 8
監督:ベン・コトナー&ライアン・ホワイト
2008 年 11 月、カリフォルニア州で結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案 8 号」が通過し、一度は合法とされた同性婚が再び禁止されることに。この「提案 8 号」が人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。ブッシュ対ゴアの大統領選では敵同士だった弁護士テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスを味方につけ、彼らはかつてない闘いに挑む。2014 年サンダンス映画祭監督賞(米国ドキュメンタリー部門)受賞。
★上映日時:7 月 19 日(土)16:10/7 月 20 日(日)13:55
アナ・マルガリータ・アルベロ監督イベント開催!
『ヴァギナ・ウルフなんかこわくない』
2013 年/アメリカ/85 分
原題:Who’s Afraid of Vagina Wolf?
監督:アナ・マルガリータ・アルベロ
仕事も恋人もなく友人のガレージに居候している映画監督のアナ。うだつの上がらない人生にウンザリした彼女は、40 歳の誕生日を機にエドワード・オールビーのカルト古典『バージニア・ウルフなんかこわくない』のレズビアン版映画を作ることを決意する。ドラマ『L の世界』でおなじみのグィネヴィア・ターナーとジャニナ・ガヴァンカーの出演も見どころ。アナ・マルガリータ・アルベロ監督の半自伝的なロマンティック・コメディ。
★上映日時:7 月 19 日(土)13:50/7 月 20 日(日)18:45
▼「第23回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」開催情報
期間: 2014 年 7 月 12 日(土)~21 日(月祝)全 10 日間
(7 月 12~18 日@ユーロスペース/18 日~21 日@スパイラルホール)
会場:ユーロスペース(〒150-0044 東京都渋谷区円山町 1-5)
スパイラルホール(〒107-0033 東京都港区南青山 5-6-23 3F)
主催: 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭運営委員会
WEB:http://tokyo-lgff.org
Twitter:@TokyoLGFF
Facebook:TokyoLGFF
文:白玉
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