『つむぎのラジオ』—池袋シネマ・ロサで12月15日に復活上映! 切ない贖罪と恋と友情を、コミカルかつ軽妙に描く人間讃歌

  • 2019年12月12日更新

『IFS PLAYBACK』@池袋シネマ・ロサにて12月15日(日)一夜限りの復活上映!

2018年3月より始動した池袋シネマ・ロサの上映企画「インディーズフィルム・ショウ」の上映作品から、選りすぐりの15プログラムを日替わりでプレイバック上映する「IFS PLAYBACK」(2019年12月7日〜20日)が連日盛り上がりをみせている。そんななか、12月15日(日)には木場明義監督の『つむぎのラジオ』がいよいよロサのスクリーンに帰ってくる——。


切ない贖罪と恋と友情を、コミカルかつ軽妙に描く人間讃歌

クラウドファンディングよって制作され、国内外の映画祭で高評価を得た本作は、頭の中で聞こえるラジオの声(幻聴)に悩まされるヒロインのつむぎと、幼なじみのこよりの再会から始まるコメディタッチの物語だ。

しかし、時系列を往復しながら進んでいくストーリーが、散りばめられた伏線を一つひとつ回収していく度に、つむぎや周囲の人々が密かに抱えた思いが次第に明るみになっていく……。

個性豊かなキャラクターたちのコミカルなやりとりや、どこか懐かしく心地よい音楽など、心温まるパーツに彩られた本作だが、その根底にあるのは、生きづらさを抱えていたり、器用に人生を立ち回れずにいる人々を真っ直ぐに見つめた、木場監督の深く優しい眼差しだ。

切ない贖罪と恋と友情を、笑いをまじえて描く人間讃歌とも言うべき本作。観逃していた方も、何度でも観たい方も、この機会に池袋まで足を運んでみてはいかがだろうか。

<企画意図>※作品資料より
「人は誰しも人生のうちで間違ったことをしてしまったり、人を傷つけてしまうことがあるでしょうが、それを背負いすぎてしまうことも少なからずあります。そうした思いを持つ主人公の、幼馴染に対するどこか切ない贖罪の物語を、敢えて軽妙に、どこか コミカルな雰囲気で描こうと思い制作しました」

 

ストーリー/併映作品

20年越しの、ごめんね——
頭の中に流れるラジオが糸と糸を紡いでいく

つむぎ(長谷川葉生)の頭の中では彼女しか聞こえないラジオ放送が流れていた。そんな折、つむぎは子どもの頃に親友だったこより(米澤成美)と街でばったり再会する。つむぎは頭の中のラジオの声に促され、こよりを幸せにしようと奔走する。そんなある日、こよりは浜辺で恋人に別れを告げようとしていた。しかし、その恋人が忽然と姿を消してしまう。彼女はあてどもなく恋人を探すのだが……。

【併映作品1】『サイキッカーZ』
監督:木場明義(2016年/日本/7分)予告編動画
さまざまな特殊能力を持つ超能力集団の「サイキッカーZ」は、人類を改造して世界征服を企む魔王に立ち向かうが……。
併映作品2】『サイキッカーZ 新たなる脅威』
監督:木場明義(2019年/日本/8分)
世界征服を企む謎のロボットが人々を拉致。超能力集団「サイキッカーZ」が助けに来るが、それは巧妙な罠であった……。

 

作品クレジット/上映情報

2019年12月15日(日)20時15分より池袋シネマ・ロサにて上映!

(2017年/日本/84分)
英題:The Radio
監督・脚本・撮影・編集:木場明義
出演:長谷川葉生、米澤成美、中山雄介、藤原かずま、大沢真一郎、小宮凜子、藤井太一、山口友和、向有美、もりとみ舞、西川実佑、星中理里
制作:藤井太一、小宮凜子 製作:イナズマ社
録音: yuuki 音楽:伴正人
衣装協力:Hello U F O ヘアメイク:角口肇
小道具デザイン:gipsy circus 宣伝美術:相原優  助監督:もりとみ舞、杉田一豊、鏑木悠利

☆当日料金:1,300円

☆併映作品 
『サイキッカーZ』(2016年/日本/7分)
『サイキッカーZ 新たなる脅威』(2019年/日本/8分)

☆舞台挨拶トーク(上映後)
登壇者(予定):長谷川葉生、中山雄介、もりとみ舞、小宮凜子、篠原トオル、千倉里菜、大宮将司、太三、藤原未砂希、shoco、木場光勇(ex.はまつとこば)、曽我真臣、秋田ようこ、森脇拓人、木場明義監督

『つむぎのラジオ』公式サイト
池袋シネマ・ロサ「IFS PLAYBACK」公式ページ

編集・文:min


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