南天

『アイドル・イズ・デッドーノンちゃんのプロパガンダ大戦争ー』加藤行宏監督 インタビュー

音楽×映画のコラボレーション作品を集めた映画祭『MOOSIC LAB 2012』に出品され、同映画祭の観客賞ほか数々の賞を受賞した『アイドル・イズ・デッド』。その続編である、『アイドル・イズ・デッドーノンちゃんのプロパガンダ大戦争ー』では、生き残りをかけたアイドルたちの戦いやライブシーンがさらにパワーアップ! 主演女優・ノンちゃんの魅力とは? 迫力のライブシーンの撮影にはどれだけの時間がかかったのか? エンタテイメント満載のアイドル映画を撮りあげた加藤行宏監督にお話を伺ってきました。

『アイドル・イズ・デッドーノンちゃんのプロパガンダ大戦争ー』 ―生き残りをかけて戦うアイドルたちのバトルロイヤル!

新生アイドル研究会・BiSという現役のアイドルを主演に据えながら、アクション、スプラッターなど過激な描写を盛り込んだ映画『アイドル・イズ・デッド』(加藤行宏監督/2012)は、音楽×映画のコラボレーション作品を集めた映画祭『MOOSIC LAB 2012』に出品され、観客賞を受賞するなど好評を博した。
続編である本作は、アイドル同士の生死をかけた殺し合いやパワーアップしたアクションシーンに加えて、原発問題にまで踏み込んだ非常に濃~い内容となっている。イバラの道をかいくぐらなければ生き残っていけない現代のアイドルたち。心身ともに傷だらけになりながら、それでも笑顔でステージに立つ彼女たちの姿は、最高にカッコイイ! 2014年1月11日より、テアトル新宿にてレイトショー他全国順次公開© 2014『IID2』製作委員会

『祭の馬』 ―3.11以降、タブーの存在となった馬たちの生を追ったドキュメンタリー

東日本大震災で津波に飲み込まれながら、奇跡的に生き延びた南相馬市の馬たちの姿を追ったドキュメンタリー『祭の馬』。本作は、松林要樹監督が震災後の福島県南相馬市江井地区を取材し2012年に発表した『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』の第二部に位置づけられる作品である。本作に登場するのは、震災後、世間に居場所を公表することを禁止された馬たち。タブー視された馬たちの運命を、松林監督はユーモアあふれる視点で切りとる。震災が過去のこととして語られようとしている現在、本作がドバイ国際映画祭アジア・アフリカ・ドキュメンタリー部門でグランプリを受賞したのは、非常に喜ばしいことだ。2013年12月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー、ほか全国順次公開 © 2013記録映画『祭の馬』製作委員会

ブエノスアイレス恋愛事情―都会のひとごみで意中の人とどう出会う? リアル版『ウォーリーを探せ』

恋人と別れて何週間か過ぎた頃、ふと、こんな不安が頭をかすめる ―また誰かと出会うことができるのだろうか? 目的地までの距離がわからない時、その道のりがひどく遠く感じるように、誰かとの出会いを待つ時間というのは永く果てしない気がするものだ。
『ブエノスアイレス恋愛事情』は、人であふれかえる都市のなかで、交差し、接近し、けれど互いの存在に気がつかない男女を追った物語。観客は、彼らの共通の友人であるかのごとく、「この2人はうまくいくかもしれない」なんて恋のキューピッド役を買って出たい気持ちになるかもしれない。果たして、2人は出会うことができるのだろうか? 彼らが歩くブエノスアイレスの街の素晴らしき建築群とアートの数々もどうかお見逃しなく!© Rizoma Films 2011

『書くことの重さ~作家 佐藤泰志』-幻の小説家はいかに生き、書き続けたか

 2010年に公開された『海炭市叙景』(加瀬亮主演・熊切嘉和監督)は、原作者・佐藤泰志の故郷である函館市の有志の発案により制作された映画である。この映画が話題を集め、絶版となっていた佐藤泰志の過去の著作が復刊される運びとなった。村上春樹、中上健次らと並び評されながら賞に恵まれず、41歳で自ら命を絶った小説家、佐藤泰志。本作『書くことの重さ』は、文学と真摯に向き合い、文学に苦悩し続けた泰志の生きざまを描いたドキュメンタリーである。いま改めて評価され直しつつある現状に泰志は何を思うのか―知り得ぬ故人の感情に、思いを馳せずにはいられない1作だ。

『世界一美しい本を作る男』―天才たちに愛されるユニークな経営者と本を作る旅に出よう!

あなたの本棚で一番美しい本は、と聞かれたら、どの本を選ぶだろう。選ぶ基準となるのは、装丁の細やかさか手触りか、あるいは本自体の希少性かもしれない。「世界一美しい本を作る」と称されるドイツのシュタイデル社。本作は、シュタイデル社の経営者であるゲルハルト・シュタイデルの徹底した「仕事」とそれに伴う「旅」に密着したドキュメンタリーである。保険総額78万ドルにのぼるヴィンテージプリントを抱えて、いざ、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、カタールへ!

『3人のアンヌ』公開記念―「ホン・サンスは巨匠の三種盛りだ!」菊地成孔氏トークイベントレポート

ホン・サンス監督の新作『3人のアンヌ』の公開を記念し、2013年6月2日(日)オーディトリウム渋谷にて、トークイベント「ホン・サンス監督特集プラスワン ―ホン・サンス監督をこよなく愛する菊地成孔が語るホン・サンス」が行われました。音楽家・文筆家の菊地成孔さんと日本映画大学准教授の韓東賢(ハン・トンヒョン)さんによるトークは、ゴダールの名作から『麻雀放浪記』まで幅広く引用をしつつホン・サンスを語るという非常に内容の濃いものでした! 今回は、そんなイベントの様子をお届けします。

「フランス映画祭2013」オープニングセレモニーレポート ―18名の豪華ゲストが勢ぞろい!

2013年6月21日(金)有楽町朝日ホールにて「フランス映画祭2013」のオープニングセレモニーが開催されました。本映画祭のために、団長のナタリー・バイをはじめ、フランソワ・オゾン監督やジャック・ドワイヨン監督など、18名の豪華なゲストが来日。1人ずつ名前を呼ばれて登壇し、全員が舞台上に並んだときの迫力に客席からは感嘆のため息が! 今回は、そんなオープニングセレモニーの様子をレポートします。

3人のアンヌ―ホン・サンス×イザベル・ユペールによる、クセになりそうなパラレル・ワールド

「面倒くさそうな人」に、どうしようもなく惹きつけられてしまう瞬間があるのはなぜだろう。フランスからきた女性が、海辺の街で過ごす短い時間のなかで同じライフガードに出会い、淡い恋が生まれるという物語が3度反復されるという、シンプルな構造の『3人のアンヌ』という映画。けれども、登場人物が発する言葉や小道具の使い方から、ホン・サンスという監督の面倒くさそうな人柄が感じとれる。悪い意味ではなく、「このひとに関わったら理由もなく惹きつけられて収拾がつかなくなるだろうな」という意味の面倒くささだ。静かな海辺の街で繰り広げられる大人の物語。引き返すことができなくなるかもしれないやっかいな感情を抱えてしまうことを覚悟のうえ、劇場に足を運んでほしい。

『ウィ・アンド・アイ』-ブロンクスのアマチュア高校生たちが実名で演じる青春ドラマ

『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』など、独創的かつ遊び心溢れる作品で映画ファンを魅了してきた奇才ミシェル・ゴンドリー監督の最新作は、高校の下校バスを舞台に繰り広げられる青春ドラマだ。集団の中でそれぞれの役割を演じていた高校生たちが、1人、また1人とバスから降りていくにつれて、個人的なルーツや本音を抱えた存在へと回帰していく姿が鮮やかに描かれている。ビートの効いたBGMがいつしか止み、窓外の景色が夕闇に包まれる頃、車内の人間模様はどのように変化しているだろうか。さあ、高校生たちと共にバスに乗り込み、旅に出よう。そこには、あなたの予想を裏切る展開が待ち受けているはずだ。4月27日(土)より シアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル梅田他全国ロードショー(C)2012Next Stop Production. LLC